社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月21日(水)

2011年09月22日 23時47分38秒 | 2011年

  6時起床。午後から本格的に台風がやってくるということで、出社早々に総務から「今日は各自の判断での早退を推奨する」との通達が出る。要するに、「これ以上オフィスにいると電車が止まって帰れなくなると判断したら、その時点で早退するように」とのことである。この時点で私は事の重大性を認識しておらず、それを後から後悔することとなる。

  昼食の時間、隣の部の部長の前でトップに対する不満を漏らす。私は、トップが私たち下っ端の人間にとっての厄介な問題から目を逸らしているのではないかと感じているのだ。それに対する彼(隣の部の部長)の反応は、「俺もつい最近までそう思っていたけど、実際管理職になってみると、予想以上に厄介なしがらみがあるんだよな…」というものだった。これが、他の誰かの発言であれば、「そんなのただの言い訳じゃん」と思うところだが、この人の言葉となると話は違う。これまでずっと高い牽引力で(良い意味で)破天荒に仕事をしてきた彼は部下からも慕われているし、私も「超」がつくぐらい彼のことを尊敬している。そんな彼が言うのだから、管理職ならではの辛さというのは相当なものなのだろう。そう考えると、確かに今私たちが抱えている問題の原因は間違いなく上にあるのだが、それを責めてばかりいても仕方がないので、自分たちで何とかしなければならない。ただ、これを本気でやろうとすると、確実に社内に敵を作ることになるのだが…。

  時間が経つにつれて風雨が強くなり、仕舞いにはビルが揺れ始める。最初は地震かと思ったほどの揺れが断続的に続く。鉄道の運休もどんどん広がり、徐々に人々が早退していく。それでも、暴風雨の中を出歩くのが嫌だった私はそのまま居残り、結局定時までオフィスで仕事をした。当初の想定では、私の帰宅経路は優に5パターン以上もあるので、何らかの方法で帰れるはずだった。しかし、当然ながら結局は全ての経路が遮断され、帰れなくなる。そのため、とりあえず腹ごしらえをしようということで、部長や上司、先輩と一緒にファミレスへ。部長や先輩は普通に帰れるにも関わらず、付き合って下さった。ありがとうございます。

  20時過ぎにお開きとなり、駅へ。ちょうど京浜東北線の運転が再開されたところだったのだが、速度制限のために自転車レベルのスピードで走っており、関内から川崎までで1時間も掛かった。その後、速度制限は解除されたものの、とにかく電車が詰まっており、走っては止まり、走っては止まりの繰り返し。しかも、東京の手前ぐらいから尋常じゃない混雑となった。私はまだ座っていたから良いものの、立っている人たちは本当に大変だっただろう。結局、約3時間半掛けて地元へ戻る。こんなことなら、さっさと早退しておけば良かった。しかしまあ、3月11日とは違って帰れただけ良しとしなければなるまい。