社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月12日(月)

2011年09月12日 23時04分25秒 | 2011年

  6時起床。朝一で、ISO14001の内部監査チーム会議。リーダーから「内部監査の意義について皆で分担して論文を書いて、懸賞に応募しよう」という提案がある。しかし、私は全然やりたくない。内部監査自体やりたくないのに、その意義を論文で書くなんてもってのほかである。大体、期限までちょうど1ヶ月という状況で、結論に対する意見の異なる人間が分担して1本の論文を書くなんて、非現実的だ。「この際、質はどうでもいい」とのことだが、質にこだわらない論文なんて一体何のために書くのだろうか。やりたくないのは同期も同じようで、2人で間接的な抵抗を試みたものの(はっきり嫌だという度胸はない)、結局は取り組むことになってしまった。私に度胸がないのは認めるが、立場的に難しいって…。「やるかどうかは皆で決めよう」と言われても、実質的には決定権などあるはずがないのだ。それに、雰囲気で私たちがやりたくないと思っていることはどう考えても伝わっているはずなのに、あくまで形式的に「皆で自発的に考えた」という形を作ろうというやり方が気に食わない。月曜日の朝一から最悪の気分である。

  昼前に私の担当先の事務局長がいらっしゃり、昼食に誘って頂く。突然だったので驚いたが、純粋にとても嬉しい。普段から通っているというとんかつ屋に連れて行って頂き、ヒレカツとエビフライの定食をごちそうになった。エビフライの海老は天然のものを使っているとのことで、身も大きくてプリプリ。カツに関しても、随分と油にこだわっているらしく、さっぱりとして美味しかった。しかし、何より良かったのは、事務局長とゆっくりお話する機会が得られたことである。単純に年上、目上の方の話を聞くのが好きな私にとって、こういう人生の大先輩を独り占め出来るのは幸せなことである。短い時間だったが、非常に楽しい時間を過ごすことが出来た。

  午後からは、上司と一緒に愛甲石田にある私の担当先の一企業へ出張に出掛ける。詳しい話は書けないが、事業や業界のあり方そのものについて非常に熱い想いをお持ちの経営者の方で、心から尊敬の念を抱いた。こういう経営者に出会えた時が、この仕事をやっていて一番良かったと思える。ただ、それではただ自己満足で終わってしまうので、その想いにどうやって協力できるかをしっかり考えなければならない。そうしないと、私(の組織)の存在意義がない。

  また今日は、上司の提案力にも驚かされた。元々ある程度の打ち合わせをして提案の方向性を固めてはいたのだが、私は正直その提案を受け入れてもらうのはちょっと難しいだろうと思っていた。元から難しいと思っている提案を私がうまくこなせるはずもなく、しどろもどろになったところで上司が助け舟を出してくださったのだが、その話の持って行き方が本当に上手だった。私の場合、ついつい必要以上にへりくだって話をしてしまうのだが、上司はそこのバランス感覚が絶妙で、相手を立てつつもこちらの提案の利点を明確に提示していた。そして、難なくその提案を受け入れてもらうことが出来た。今更ながら、やっぱりすごい人だ。

  当初、今日はロマンスカーで帰る予定だったのだが、昼過ぎに起きた人身事故の影響でロマンスカーが運転中止になっており、仕方なく快速急行で帰って来る。先日の小田原出張の時もそうだが、私がロマンスカーに乗ろうと思った時にこういうトラブルが起こる。乗れないと言われると余計に乗りたくなるのが人間(鉄道マニア)の性というもので、本当に悔しい。次こそはと思うが、次にこういう機会が訪れるのは一体いつになるだろうか。帰宅は21時前。