社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

8月20日(金)

2010年08月20日 23時13分37秒 | 2010年

  7時起床。さすがに、そろそろ疲れが出てきた。大浴場でシャワーを浴びてから洗濯をして、その後は菓子パンをかじりながらブログの更新作業。ちなみに、最近の更新日時にムラがあるのは、不規則な生活をしているからというわけではなく、ネットの接続環境が良好なタイミングを選んで画像のアップロードをしているためである。文章自体は毎日書いているのだが、画像を表示・挿入できるようになるタイミングがなかなかないので、そのチャンスを待って一気に更新するという苦肉の策をとっているのだ。

  今日は、経営シュミレーションの最終日。午前中は、第3期の経営戦略を立てる。私たちの班は、「新製品に社運を賭けよう」ということで、既存製品の生産を減産し、新製品を大量に生産することにした。もちろんそれは一か八かの賭けではなく、データ(需要予測や他社動向)に基づいた決断である。そして、結果的にはその決断が功を奏し、1位に返り咲くことが出来た。しかし、昼食の賭けをしている同期のチームも2位と好調を維持しており、勝負は午後の最終期に持ち込まれることとなった。


昼食は、「他人丼」

  午後からは、運命の経営最終期(第4期)。前期好調だった新製品をさらに増産すると同時に既存製品の在庫一掃及びコスト減を通して、過去最高の経常利益を叩き出す計画を立てる。その結果は、総合第1位。順位が発表された瞬間、思わずみんなでハイタッチを交わす。最後の最後で全てが計画通りに運び、新製品で膨大な利益を創出すると同時に、これまで採算が取れずに規模を縮小していた製品でもわずかながら黒字が出たので、全社の中でダントツの経常利益を叩き出すことが出来た。同期のチーム(第2位)にも勝利することができ、万々歳である。初期には生産計画や労務管理で苦労し、思うように売上高と利益を結びつけることが出来なかったが、最終的にはROA(総資産経常利益率)や自己資本回転率もかなり優れた数字となった。しかし、一番の収穫は勝利ではなく、あくまで基礎的なものではあるが経営分析能力が身に付いたことである。元々簿記の勉強で財務諸表は読めるようになっていたが、今回のゲームを通して自然とそれぞれのデータが何を意味するのかということがわかるようになっていた。そして、それがこの授業の本当の目的だったのだろう。今後は更に深く勉強をして、ゲームではなく現実世界でも企業の成功を後押しできるようにならなければならない。

  授業後は、寮内のバーベキュー施設で打ち上げ。ほぼ全員(30名)が集まり、大いに盛り上がる。大量の肉や野菜を食べながら、今まではあまり話す機会がなかった同期たちともゆっくり話すことができ、同い年ぐらいだと思っていたら9歳も年上だったり、趣味が一緒(サッカー観戦)だったり、共通の知人がいたりと、新しい発見もあってとても楽しい時間を過ごすことが出来た。今から2週間後のことを考えても仕方ないのだが、この研修が終わる時は、彼らとの別れがめちゃくちゃつらく感じられるに違いない。だからこそ、これからの2週間を悔いの残らないよう楽しく過ごそうと思う。

  打ち上げ終了後、すぐに入浴していつでも眠れるようにする。明日は朝から同期たちを連れて横浜・鎌倉観光なので、今日はゆっくり寝なければ。


寮の中庭には、たぬきが出る。
今までも何回か遭遇したのだが、今回ようやく写真に収めることが出来た。

 


8月19日(木)

2010年08月20日 17時04分02秒 | 2010年

  5時45分起床。シャワーを浴びてすぐに家を出て、JRと西武線を乗り継いで東大和市へ。西武線は下り方面なのでガラガラだろうと思っていたのだが、実際にはかなり混雑していた。寮には8時前に到着。電力供給も再開していて、一安心である。聞くところによると、深夜1時過ぎに復旧したらしい。

  今日の授業も、昨日に引き続いて経営シュミレーション。冒頭で、昨日意思決定した第1期経営の結果が発表される。私たちのチームの成績は、なんと第1位。私たちは、「第1期はかなり堅実な戦略でいって、順位は真ん中ぐらいでいいや」と思っていたので、この結果には驚いた。ただ、やはり最終目標は最終期(第4期)でトップに立つことなので、安心は出来ない。しかも、負けられない同期のチームが2位と、ぴったり後ろについてきているから尚更である。その後、先生からもう少し複雑な経営指標(ROA、流動比率、自己資本比率など)について解説をして頂き、さっそく第2期の経営戦略を立てる。この期では、私たちも含め各社がかなり攻めの姿勢で経営に臨み、新製品開発や製造ラインの増設などを積極的に行ったため、1社を除いてほとんどが経営赤字を計上した。順位は2位に後退したが(同期チームは3位)、上位の成績は肉薄しているので、そんなに問題ではない。とりあえずは、自社の財務体質の改善と、開発した新製品の採算性を高めることが直近の課題だろう。


昼食は、「白身魚の柚子ソース和え」

  授業後、「今日こそ」ということで、同期6人で西武ドームへ。対戦カードは、西武vs.ソフトバンクである。寮から多摩モノレールの桜街道駅まで10分ほど歩き、1駅乗って上北台駅で降り、そこからは直通バスに乗る。バスを少し待ったが、それでも1時間ちょうどぐらいで着いた。さっそく当日券(外野自由席)を購入し、比較的空いているライト(ソフトバンク)側のバックスクリーン隣に陣取り、芝生に腰を下ろしてゆっくりと観戦。西武の先発は野上、ソフトバンクは大場という、それぞれ将来のチームを背負って立つであろう若いピッチャー同士の対決となる。試合は、2回に多村選手のホームランでソフトバンクが先制するものの、3回に栗山選手のタイムリーで西武が同点に追いつき、4回にはフェルナンデス選手のホームランで逆転する。その後も、制球に苦しむ大場投手を攻めて得点を重ね、西武が5-1で勝利した。先発の野上投手は、序盤こそ不安定だったが、中盤以降は軽快なピッチングを見せ、7回1失点と好投した。しかし、実は今日一番球場が盛り上がったのは、8回表である。野上投手がマウンドを下り、「次は誰かなー」などと言っていると、レフト(西武)側スタンドがドッと沸く。その瞬間は状況がよくわからなかったのだが、場内アナウンスでその興奮がスタジアム中(ソフトバンク側にも)にも広がった。「ピッチャー、工藤」。当然、私たちも大盛り上がり。この時ばかりは、昨日の雷雨に心から感謝した。しかも、工藤投手は先頭の川崎選手を三振に取るなど、1回を危なげなく三者凡退で抑えた。彼のピッチングを生で見られるなんて、本当に幸せな時間を過ごしたものだ。


バックスクリーンのすぐ横に陣取る。


両チームのラッキーセブンに入る様子

  21時半前に試合が終わり、往路と同じ経路で帰って来る。バスやモノレールの接続がうまく行ったので、途中のコンビニで夕食を買ったにも関わらず、45分ほどで寮まで戻ってくることが出来た。その後、すぐに入浴し、部屋で明太子パスタを食べてから、1時前に就寝。こっちに来てから時間の流れがやけに早く感じられるが、今日は特にあっという間に一日が過ぎていった。


8月18日(水)

2010年08月20日 16時58分24秒 | 2010年

  7時起床。大浴場でシャワーを浴び、部屋で朝食(クッキー)を食べながらダラダラと過ごす。清水エスパルスのHPで昨日の新潟戦(@東北電力ビッグスワンスタジアム)の結果を見たら、1-4で敗戦していた。確かに新潟も強いチームだが、やはり中2日で、しかもUターンラッシュの中を新潟まで移動するというのは、選手にとって相当な負担なのだろう。藤本淳吾を先発から外し、ヨンセンに限ってはベンチ外という状態が、それを物語っている。これで、今期初の連敗。次の静岡ダービーまでは少し時間があるので、出来るだけ万全の状態で臨んで欲しい。

  今日から3日間の研修は、経営コンサル企業の方々を招いて、実際の企業経営シュミレーションを行う。具体的には、5人組(一部6人)のチームを7つ作り、それぞれが家電メーカーの経営陣になったつもりで、商品開発や生産・労務管理、価格決定、広告宣伝、社員教育などを行い、業界ナンバーワンを目指すというロールプレイングゲームである。ただ、ゲームとはいっても、当然ながら損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書などといったデータを分析して戦略を立てなければならないため、意思決定にはかなり頭を使う。ちなみに、結果は専用のソフトがそれぞれの経営戦略と市場動向(これも調査できる)を元に算出する。今日は、ルール説明や練習などに時間を割いたため、全4期中の1期目だけの意思決定をした。結果は、明日の朝一番に発表される。一応、データに基づいて戦略を立てたつもりだが、どうなるだろうか。ちなみに、同じ神奈川の同期と賭けをして、最終期(第4期)に出る総合成績で負けたほうが、勝ったほうに神奈川のオフィスに戻って初日の昼食をおごることになったので、彼女のチームにだけは何としても勝ちたいと思う。


昼食は、「豚肉とアスパラガス炒め」

  授業後、今日はみんなで西武ドームへ行く予定だったのだが、激しい雷雨のために外へ出られず、タクシー会社に片っ端から連絡しても手配が出来なかったため、やむなく明日に延期することになる。「とんだ災難だなー」と思っていたら、その直後に更なる災難に襲われた。寮の受電設備に雷が直撃し、停電になってしまったのだ。非常電源のおかげで最低限の明かりは確保されているものの、部屋の電子ロックは機能しないし、自販機の電源も落ち、洗面所や大浴場も真っ暗。しかし、何よりきつかったのは、クーラーが止まってしまったことである。各自の部屋はもちろん、空間的に広いロビーですら段々と蒸し風呂状態になってきて、みんなでうちわをパタパタしながら耐えるしかなかった。


大粒の雨が地面を打ちつけている。


蒸し風呂と化したロビーにて

  19時過ぎ、あまりの暑さに耐え切れなくなり、同期たちと一緒に近くの中華料理屋「大王」へ夕食がてら涼みに出かける。おそらく、他のお客さんもほとんど寮生だろう。注文は、「牛カルビ定食」。中華料理屋には珍しいメニューなので思わず選んでしまったのだが、味も濃くて量も多く、がっつりお肉を食べた満足感を得ることが出来た。他のみんなが頼んだメニュー(チャーハンや豚肉の炒め物、レバニラなど)もおいしかったらしいので、是非また来たいと思う。


大王の「牛カルビ定食」

  その後、スーパーで買出しをしてから21時過ぎに寮に戻ったのだが、まだ復旧していなかったので、再びロビーで蒸し風呂に耐える。それから1時間ほど経った22時過ぎに、ようやく管理者からの説明があり、「受電設備の一部が故障し、修理が必要な状況だが、各地で停電が発生しているために電力会社の職員が出払っているため、おそらく復旧は深夜以降になる」とのこと。この瞬間、私は周りに申し訳なさを感じつつも、実家に帰るという裏技を使うことに決めた。携帯電話と財布、着替えだけをカバンに詰め、フロントに外泊届を提出してこっそりと寮を抜け出す。東大和市駅から西武線とJR線を乗り継ぎ、日付が変わる頃に実家に到着。当然ながら、突然の帰宅に家族は驚いていた(サンは喜んでくれたが)。すぐに入浴を済ませ、1時前に就寝。やはり、慣れた場所だけにぐっすりと眠ることが出来た。