小生は開業して16年になるが、ここ数年患者さんの質が変わってきているような気がする。わがままになってきたと言いますか?とにかく我慢ができなくなってきており、先生の話をあまり聞かない。高齢化が進んで理解出来なくなってきているのかも知れないが・・・。先日も「感染性胃腸炎」と思われる中年男性が午前中に来院して点滴と投薬をして帰宅したが、その日の診療終了直前に血相を変えて来院してきて「先生!全然下痢と吐き気が良くならない!」とのこと。「お薬は飲みましたか?」「腹が痛くて飯が食えないので、飲んでない!」「薬は飲んで頂かないと効果は期待できませんよ」「点滴に下痢止めが入っていたのではないか?」「そもそも下痢止めの点滴はありませんよ。脱水防止と栄養補給目的で点滴したのですよ!」「そんなこと知らなかった。先生!説明責任を果していないのではないのか!」「・・・」などなど押し合い問答を30分ほどして、”ブツブツ”言いながら帰宅した。その3日後再度同患者さんが来て「先生!まだ下痢が全然良くならない。悪い病気かもしれないので、便の検査をしてくれないか?」「通常感染性胃腸炎の場合は脱水補正して薬を飲んで大事にすれば3~4日で直る病気です。したがって必ずしも毎回便の検査は必要ありません。」「今病院に来るなり、もよおしたのでトイレに行ったら、ガスしか出なかった!」「下痢便が出なかったと言うことは良くなってきているという事ではありませんか」「・・・」「ここ数日風呂に入っていないのでポカポカ温泉に行ってもいいか?」「・・・」呆れて勝手にせいと喉元まできたが我慢した。とにかく「患者さん」までは我慢できるが「患者様」は如何なものか?止め処なく「神様」に近い存在になりつつある患者サービス業が医療の本来あるべき姿なのであろうか!やはり医療人として”医師を信頼して頂いて治療を勧めることが絶対必要”であり、”患者本位の医療はあり得ない”と思っている。
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