最近話題になっている大阪の印刷会社従業員に胆管癌が多発して、
かつ死亡例まで出ている事例について、厚生省では本腰をいれて調査
究明する方針を示している。この大阪では1年以上働いた従業員33人
中5人に胆管癌が発生したらしい。そのオッズ比は通常の600倍に当た
る高値で、何かしらその職場環境に深い因果関係がありそうである。
作業に使用する洗浄液の成分で1,2ジクロロメタンやジクロロプロパン
が発がん性(group3)があるとされているが、人ではその作用機序がは
っきりしないが発がん性がありそうとされている。ちなみに胆管癌の3年生
存率は手術済み群で37%、非手術群では3%と極めて予後が悪い疾患で
あると言える。したがって、早急にその原因究明がなされることを期待する
と伴に、その職場環境の改善や洗浄液の変更を検討すべきでありましょう。
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