京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

一寸わき道にそれてその1。伊賀上野天神祭り

2011-10-26 00:02:39 | うんちく・小ネタ

毎年、十月のこの頃になると多いに悩みます。と言うのは、私の大好きな祭り、特に鉾・山・だんじり・神輿の出る祭りがこの二十五日に重なります。

例えば、亀岡の亀岡祭り、伊賀上野天神祭り等。

確か若い頃読んだ文献で、このようなお金のかかる、見事な飾りの祭りは大きく別けて、春・梅雨か真夏・秋です。我が国、農耕民族が祭りをするのには、秋の収穫を祈る・梅雨・真夏に蔓延する疫病除け・秋の収穫の神に対する祝い。その良い例が九世紀(貞観年間)の末に始まった「京都祇園祭」です。ほとんどの形態はこの祭りから全国に波及して、大小合わせると百以上の祇園祭の様な形式が有ります。

しかし、祭りを豪華絢爛にするには膨大なお金がかかります。そこから考えると、必要な条件は天領であること(諸藩と比べて一概には言えませんが、年貢は天領では半分ぐらいという資料も有ります、税金が安かったんです)又、藩が豊かであり年貢が少ない事や、物産等の収入が有り、政事(行政)がうまくまとまっているなどの条件が有る地域に限られます。(年貢とは藩が決める膨大な税金です)顕著な例は、高山祭り(春と秋に行われるのは有名です。あの地は天領で庶民は豊かで有ったと言う事です)やはりこの地、藩主・藤堂高虎の治制は優れてたのでしょう。

よって豊かな庶民は国や藩を慕い、祭りに身命を注ぐ事が出来ます。(今の、政治とえらい違いです、年金はどうなるねん?) うんちくはそこそこにして、今年は、伊賀上野の天神祭を散策しました。今年はどこに行くのか昨夜迄悩みました。(今は来年の所を考えています)

この祭りは山や鉾の巡行も有り私にとって嬉しいものですが、その他、私にとって、少し奇祭と思いますが、鬼の不思議な行列も有り非常に楽しい祭りです。(なかには泣く子もいますが)

歴史や起源は抜きにして、行列を楽しんで下さい。(起源は天正13年からです)

ひょろつき鬼

鎮西八郎為朝

Dsc08848役行者

Dsc08842八天鬼

Dsc08831悪鬼(あっき)

Dsc08844八天鬼

Dsc08846八天鬼

どうです?お茶目な鬼たちでしょう。何とも憎めません。

又、だんじりも豪華です。(京都の祇園祭からの綴織り、豪華な水引・前掛・胴掛・見送り等のタペストリーも有ります)また、見事な装飾金具・欄干・天井等も見事な装飾です。

三明

桐本

 

Dsc08976桐本

 

Dsc08984二東

Dsc08950桐本

男の子や女の子も全面的に参加しています。(嬉しい伝統です)

 

Dsc08984_3薙刀鉾

 

やはり豊かな心を持った民衆は、一年をこのお祭りにささげます。良いですね、このようなお祭りが全国に多く有るのは日本人の誇りです。

 

補足ながら、このお祭りの祭神は「菅原道真」です。25日は天神さん。

 

又、このようなお祭りを紹介します。

注:鬼やだんじりの名前はなにぶん、地元の人間で無いので、この祭りには詳しく有りません。誤記が有れば、お詫びします。(指摘願います)


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