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竹内薫『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』

2006年03月07日 23時03分51秒 | 書評(新書)
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

光文社

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今回は、竹内薫『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』を紹介します。本書を読めば、科学は完璧なものでなく、仮説だらけであるということが、科学の事例を通してわかります。

本書は、具体例の選び方がうまくて、著者の意見がすっとわかりますね。科学や常識でさえも時代や場所によって変わるし、いつ覆されるかわからないから、いつも常識に対してなぜという問いかけが必要である。つまり、みんなが言っていることについて、いちいち疑問に思う練習をする。そうすれば、思考が硬直化せずにすむ。

科学とは、常に反証できるものである。そこが、疑似科学や新興宗教との違いである。常に、実験によって反証可能性を残していることが科学である。それは、科学と真理は、近づくことができるけど、決して重なることはできないということでもある。

人と話してみて、話が通じないことがあるとおもいます。具体的には、同じ言葉を使ってみても、人によってバックグラウンドが違うから、文脈が違って使用されることがある。それは、自分の仮説が相手に通じていないからである。または、相手の仮説を自分が理解していないからである。まずは、相手のことを理解すること、または自分のいっていることがわかりやすいかどうかを検証する必要があるだろう。



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