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‐Ay! Salamat sa Pilipinas at sa Japan!‐
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フィリピン人看護師・介護福祉士候補者35人が日本行きを辞退。

2011年04月20日 | 東日本大震災関連

EPA(経済連携協定)に基づいて、フィリピンとインドネシアから受け入れている看護師や介護士を目指す人たち…。2011年度は両国合わせて293人が日本に行く予定でしたが、東日本大震災の影響で日本行きを取り止める人たちが相次いでいる、ということです。福島第一原子力発電所の事故によって放射性物質が放出されていることや、東日本大震災の被害の影響と余震への懸念が辞退の理由です。予想されたこととはいえ、日本の受け入れを申し出ていた病院や施設も複雑な思いでしょう。

フィリピンでは、16日までに、看護師・介護福祉士候補者の35人(うち看護師28人)が日本行きを辞退したということです。が、今後さらに増える可能性もあるでしょう。フィリピンからの渡日予定者は、当初187人でした。

インドネシアでも、看護師・介護福祉士候補者8人(うち看護師4人)が日本行きを辞退…。

フィリピンとインドネシアからの候補者合わせて43人、全体の約15%が今年度の日本行きを取り止めたことになります。↓

看護師候補ら15%が訪日辞退 震災と原発に不安47NEWS・4月16日)

 

その一方で、3月末にはこんなニュースもありました。↓

「福島第1原発事故を受けて在日外国人の日本脱出の動きが続く中、死者12人が出た福島県白河市にある特別養護老人ホーム『小峰苑』では、4人のフィリピン人介護士候補が『お年寄りを見捨てて去れない。』と働き続けている。フィリピンの地元メディアも『介護のヒロイン』などと彼女らをたたえている。

 

 4人はルソン島中部ヌエバ・ビスカヤ州出身の看護師メルセデス・アキノさん(Mercedes Aquino・27歳・写真)、同島バギオ市出身の元NGOスタッフのジュリエット・トバイさん(Juliette Tobai・27歳)ら。一昨年から昨年にかけて日本との経済連携協定(EPA)に基づいて来日した。

 アキノさんによると、故国の家族からは毎日のように『フィリピンに帰って来て…。』と叫ぶように電話がかかってくるが、『お年寄りがここにいる限り残る』と決めている。『おばあちゃんたちからチョコレートをもらったり、日本語の勉強用のノートをもらったりとすごく親切にしてもらっている。地震も原発も怖いけど私たちだけ帰国はできない。』と話す。

 フィリピンでは高齢者を敬う習慣が根強く残っており、小峰苑によると、献身的な介護ぶりは『入所者にも非常に評判がいい』という。」

フィリピン女性白河で献身介護 私たちここに残る47NEWS・3月28日)

 

 このニュース、正直、非常に複雑な思いでした…。

 

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