日本のイスラーム (Islam in Japan)

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主の喜びと怒りは親とともに~イマーム・アルブハーリーの「アダブ・ムフラド」より

2010年05月18日 | ラスールッラー(アッラーの御使い)に学ぶ
アッサラーム アライクム。

皆さんに平安あれ。

イマーム・アルブハーリーが案内してくれる「ムスリムの礼儀」…第2の伝承をご紹介します。

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عن عبد الله بن عمر رضي الله عنه قال
((رضا الرب في رضا الوالد وسخط الرب في سخط الوالد)).

2-アブドッラー・ブン・ウマル(アッラーのご満悦あれ)によると、曰く、
「主のご満悦は親の満足にあり、主のお怒りは親の怒りにある。」とのことである。


【訳者のつぶやき】
これはハディース・マウクーフ(停止伝承)と呼ばれるもので、サハービーの言葉として伝えられるものです。
つまり伝承が預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)まで至らずにサハービーで止められたというもの。
とはいえ基本的にサハーバと呼ばれる預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)の直弟子たちは自分勝手なことを後世に伝えたりはしないため、
大抵は預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)に教わったことを語っておられるのが実情と言われます。
無論、誠実かつ真摯であろうとするのがムスリムのモットーですから、
預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)のお言葉でないものを「お言葉だ」とは言わず、
サハービーの言葉として伝えられているというわけです。

なお、「親」と訳した原文は親は親でも「父親」です。
親孝行の対象としては、母親が3回強調されてその次に父親と言われていますが、
「そなたとそなたの財産はそなたの父親のもの(أنت ومالك لأبيك)」という預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)のお言葉もあるくらい、
父親だって大切にすべきなんです。
一人の父親として、子どもたちにそれは忘れてもらいたくないですね(笑)
ならばまずは己が父親も大事にしろ、ということに尽きるのでしょうが(苦笑)

アッラーよ、どうか私たちそれぞれの父と母をイスラームへとお導きください。
すでにあなた様の御許へ帰っていった父や母については、
私たちムスリムが至らないばかりに正しいイスラームを伝え切れませんでした。
だからどうかあなた様のお慈悲によってお赦しください。そして冥福をお恵みください…。

アッラーのご加護と祝福を。
アブー・ハキーム

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