散日拾遺

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4月22日 サザエさんの連載始まる(1946年)

2024-04-22 03:46:17 | 日記
2024年4月22日(月)

 僕自身にとっても決定的な意味のある日で、しかも今日はその40周年である。それはさておき…

> 1946年(昭和21年)4月22日、福岡の地方新聞「夕刊フクニチ」紙上に四コマ漫画「サザエさん」が初めて掲載された。当初は「サザエさん」一家の生活の舞台は九州博多だったが、作者である長谷川町子の上京とともに漫画の舞台も東京へ移り、掲載誌も「夕刊朝日新聞」などを経て「朝日新聞」朝刊に変わった。何度か中断した時期はあったが、連載回数は6477回、延べ28年間にわたる。テレビアニメ版は1969年10月5日から放映され、現在も続いている。
 作者長谷川町子は1920年佐賀に生まれ、高等女学校在学中に「のらくろ」の作者田河水泡の弟子となって漫画の世界に足を踏み入れた。「サザエさん」は、執筆を依頼されてから海岸を姉妹で散策しつつ想を練ったので、登場人物の名前が全部海産物になったのだという。
 「サザエさん」が世に出たのは敗戦間もない頃である。爾来、長谷川は磯野家の生活を通じて、急激に変化する日本の社会を描き続けた。1985年には、40年住み慣れた東京都世田谷区に、自筆の原画と収集品を展示する長谷川町子美術館を開設した。
 1992年には、「家族漫画を通じて日本の社会に潤いと安らぎを与えた」として国民栄誉賞を受賞したが、この受賞は原作者がこの世を去った直後であった。
晴山陽一『365日物語』(創英社/三省堂書店)P.118
 


 「サザエさん」を連載中に楽しんだ世代から、こちらは少し遅れている。1974年2月22日を最後に連載が終わった後、1978年から朝日新聞日曜版に『サザエさんうちあけ話』が連載され、これは毎週愛読して今でもよく内容を覚えている。戦中から戦後の歴史記録としても貴重なものである。
 この作品と作者の関係については、ことのほか深く考えさせられるところがある。
 1920年(大正9年)1月30日 生、 1992年(平成4年)5月27日没。

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