最悪だけの中で少しだけましを選ぶ難しさ

米国の大統領選挙が終わりました。
内実は、もっと得票数の差もある圧倒的な勝利だったと感じます。
旧勢力が、数字に関するどんな手を使用してでも（・・・・・）、それを上回る得票を得た為の勝利に思います。
（これに関する過去の参考記事：「伊勢の風が吹ける民衆と成れる」と、http://goo.gl/Pmlem7を参照）

ここ１ヶ月間、選挙に関する米国現地の報道を見ていたのですが、住民へのインタビューで本当に多かった懸念が、

＊　移民問題。これを推進・擁護する政治家への嫌悪感。
＊　長年まじめに働いて税金と年金を払っていた国民と、まったく同等な権利を新規の移民者が得る不満。
＊　大学入学にしても、移民者は優遇される不満。
＊　もう「政治的に公平・正しい発言にはウンザリ」。

これはつまり、英国がEUから飛び出た理由とまったく同じであり、今のフランスやドイツが直面している大きな死活問題と同じだったわけです。
つまり、今の地球全体で政治を左右をする問題になってます。
日本のTV報道が取材しても、上記の内容が現場での大半を占めていました。

日本は政治は外国に習え、グローバル化、と言いながら「１つ前の方針」を遅れて真似るトンチンカンなことがあります。だから要注意に思います。
これから日本の政治家が「政治的に公平・正しい発言」（ポリティカル・コレクトネス）を繰り返しますと、その場では拍手を得ますが、現実には選挙に落ちる。
という想定が必要です。

もし政権がこれを強く言えば、日本でも政権交代が起こるとも言えます。
現実に今回の大統領選挙でこれが起こったわけです。
今の日本の野党が弱い原因は、実はポリティカル・コレクトネスに有るのかも知れません。
現実問題と庶民の本音から政治が離れてしまっているのです。
それほど不満と、将来の不安、侵略の心配、が庶民の脳裏を占めているわけです。

＊　現実性の無い、理想論ばかり言う人。
今からの社会は、こういう人も政治も敬遠される方向のようです。要は信用性・信頼が無いわけです。
現実の状況分析が正しく出来ない人とも、思われてしまいます。
それほど民衆は、直面する現実に「不安感」を持っているのです。
もう理想論にはウンザリし始めています。

まさに暴言王は、この点を臭覚から察知したのが勝利の原因です。
ポリティカル・コレクトネスを罵倒し、その真逆を主張しました。
報道では、夫婦間でも暴言王に投票したことは軽蔑されるために、内緒にしたようです、笑。
選挙結果を見ますと、そういう人が多かった現実がわかります。

上記の現実問題を主張したのが勝因であることに加えて、選挙の風向きが変わった裏の事情として私が感じていたことは、

＊　もし当選すれば、イスラエルを全面的に米軍が守る約束を公言したこと。
＊　自分の娘が、選挙期間中に米国を代表するある民族の有力家系の男性と婚約したこと。
＊　大事な選挙期間中の夏頃に、突然にイギリスに所有するゴルフコースを見に行くと言い、選挙活動を休んで行ったこと。
これは詭弁であり、要はイギリスに住む、世界の某盟主に会いに行って契約したと思います。

日本の野党をまとめる可能性を過去に持った某政治家も、イギリスでの空白期間を持ちましたが、盟主のお気にめされなかったようです。
その某盟主は、日本の古い秘密を知る存在であり、日本を揺さぶるが、根絶させることには反対の意志をもつからです。

新大統領は、今から発言も変わり、良い大統領を演じることが出来る人に思います。しかし、
「日本を守る気はない」
「アジアで勝手にドンパチやってくれ」
「その方が、米国の貿易利益に良い」
が本音であります。

でも考えて見ますと、アジアの暴言王が米国を罵倒していた原因が、
「米国はデモンストレーションばかりして、現実には何も軍事対応しなかった。追い払ってくれない」
が有ったように、現職の大統領の本心も自国優先です。

これから日本は安全をどうするのか？
新大統領の最初の３ヶ月間は、ハネムーン期間と呼ばれて様子を見られる期間です。
この期間に日本の貢献度（米国国債の最大の保有国。米軍駐留費の莫大な貢献、などなど）を理解して、

「日本を全面的に守る」
と公言するのも視えます。しかし本音は上記であり、アジアの暴言王の領土のように傍観される想定が大事です。

そして新大統領が、米軍の予算、軍部の配置展開の減縮に本当に干渉しようとした時、米国はどうなるのか？何が起こるのか？
来年の１月の新大統領の就任式に就くのが、「副大統領だった」ということにならないように、平穏無事に過ぎて行くことを希望します。

アジアでも米軍の負担金を払えない近隣国は、どうなるのか？

奇数年２０１７年は、本当に危険な年に感じます。
まさに大峠を感じます。
これに加えて、地球の大自然の怒りが起こります。
でも日本は、ナントカ、泳いで行きます。

生かして頂いて　有り難う御座います

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