気の毒な人々

先日のお昼過ぎに、仕事の打ち合わせを食事を兼ねてファミリーレストランでしていました。すると途中に、１つ空いた隣席に若いカップルが来ました。
その男性をちらっと見ますと、金髪に染めた体格の良い男性でした。女性の方は、DV（暴力）で縛られているような影のある女性でした。何気なく見ていますと、

（１）まず何時まで経っても、注文が決められないようでした。

何回も店員を呼びつけて、写真付きのメニューであるにも関わらず、その内容を聞いていました。そして、やっと注文して、そろそろ料理が来るような時に、また店員を呼びつけてメニューの変更を言っていました。
しかし店員は、もう料理が出来上がるので変更が出来ないことを説明しました。その男性は、無言で了解したふうでした。
ところが料理が来ますと、その料理を見るなり声を荒げて変更を強く要求し始めました。

私と打ち合わせをしていたメンバーの代表が、その場の気まずい雰囲気に気付き、そろそろ事務所に戻りましょうとなりました。私は、その後の展開を見ずに店を出ました。
店を出ましても私は、これは現代の日本が昭和時代とは違った病み方をし始めている兆候に感じて考えていました。

平成の教育が、他人への思いやりと、道徳観、エチケット、マナー、を自由教育と自主教育の名のもとに疎かにした結果、日本の信用・信頼を根底から破壊することになるような気がします。
その若者にしても、何がいけないのか、何が恥ずかしいことなのかが、真から分かっていない様子でした。

（２）今の日本人は、自由と権利の使い方と、ワガママ・ワレヨシの区別が出来ない人間が多いようです。理不尽を言うクレーマーが増えています。
これが外国ならば問答無用の厳しさがあるために、このような人間は矯正される余地はまだあります。店側も直ぐに警察を呼び、営業妨害で訴訟問題にもします。
もし暴力がされて、店員が正当防衛の必要を感じれば強固な反撃もします。
しかし日本のような、過剰なサービスを良しとする会社側の指導では、このような不見識な人間にも店員に謝罪させるパターンが多いでしょう。

日本の良心あるサービスが、間違った人間を増長させる面があることが残念です。クレーマーは、善意あるサービスの隙間を突こうと常に探しているものです。
要するに会社は、大切な自分の社員を保護する任務もあることを再認識したほうが良いです。悪に対してはサービスは不要です。

以上のような自己責任での決断が自分で出来ない人間であり、ワガママな人間であるならば、後は他人や親族に責任をぶつけて攻撃するしか能のない気の毒な人間に成るでしょう。
常識のある日本の若者が大半ですが、やはり道徳教育と、幼い時の家庭での教育が、日本の未来を左右することに成るでしょう。

平和で大人しい国ほど、悪人にも天国であることは生けません。
でも、そのような人間を久しぶりに私が見て、気にしているということは、まだ日本は良い国だと言えます。それが日常茶飯事の国では無いということです。
ああ、良かった。

生かして頂いて　ありがとう御座位ます

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