BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

米:NYタイムズ紙が社説で「飼料管理、きっぱり改善すべき・必要なら全頭検査も」と主張

2005年03月19日 07時42分56秒 | アメリカ牛は安全か?
ライス長官が来日、日本には牛の輸入再開を強く迫っているようですが、足元の本国では、米国牛
の安全性に対する疑問が噴出しているようです。3月15日のニューヨークタイムズの社説が紹介
されてました。

■NYタイムズ紙が社説で「飼料管理、きっぱり改善すべき・必要なら全頭検査も」と主張

【ワシントン=浜谷浩司】米紙ニューヨーク・タイムズ十五日付は社説で、
牛肉貿易を再開する「唯一の責任ある道」は牛の検査だと述べ、「必要なら全頭検査も行うべき」
であり、「BSE(牛海綿状脳症)のまん延につながるようなエサの与え方をきっぱりとやめるべ
きだ」と、政府にBSE問題の根本的解決を迫りました。また、日本への牛肉輸出より米国内での
牛肉の安全性の方が重大だと指摘しました。社説は、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の患者が
一人でも現れ、カナダ産か米国産の牛肉を食べたことが原因だとされれば、業界に「計り知れな
い」打撃となることを指摘。米政府が「科学的な立場だ」と宣伝する考え方については「一連の仮
定を置いたものにすぎない」「すべての牧場主、政治家にとって受け入れられないギャンブルだ」
と批判しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-03-18/01_02.html

笹山掲示板[791]にて原文のご紹介がありましたので抜粋させていただきます。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi
アメリカが牛肉の国際貿易を再開できるただひとつの責任ある方法は、牛の健康を保障することである。
そして、それを可能とするただひとつの方法は、必要とあれば、すべての牛を検査することであ
り、BSEを広げうる飼料供給慣行を、無条件に終結させることである。」
The only responsible way to resume international trade in beef is to
ensure the health of the cattle. And the only way to do that is to test the cattle - all
of them, if need be - and to bring a categorical end to the feeding practices that can
spread mad cow disease.

http://archives.foodsafetynetwork.ca/fsnet/2005/3-2005/fsnet_march_15.htm
The merry-go-round of beef
http://www.etaiwannews.com/Opinion/2005/03/16/1110937348.htm
NYTimes本家サイトの原文はこちら(閲覧には無料登録が必要)
http://www.nytimes.com/auth/login?URI=http://www.nytimes.com/2005/03/15/opinion/15tue3.html&OQ=nQ3DTopQ252fOpinionQ252fEditorialsQ2520andQ2520OpQ252dEdQ252fEditorials&OP=17ef5c02/7CWQ3F7EjZfmjjQ24373NNQ2B7NQ277(Q2B7jKh0hj07(Q2BQ24!WQ27@tQ24DQ5D
※本家サイトURLを掲載せずご迷惑をおかけしました。(3月22日)

■R-CALFがワシントンポストに”ハイリスク・カナダ牛製品”問題について広告

写真付。
http://www.agribusinessfreedom.com/email/RcalfWPostAd.jpg
http://www.cattlenetwork.com/content.asp?contentid=4256
R-CALF(米国牧場主・肉用牛生産者行動法律財団)とは、中小の生産者を中心とする団体です。昨
年「中堅食肉会社のクリークストーン、ゲートウエイ、R-CALFの3団体で、自主的なBSE全頭検査を
10月1日から開始できるよう求める書簡を連名でUSDAに提出」して、却下された経緯があります。

http://www.yamabiko2000.com/poli_bse-chousadan.html
”high-risk Canadian beef products”」と広告にあります
が、2002年には170万頭、カナダから牛を輸入していた米国は、どう考えてもカナダと一心同体
BSE対策の徹底をお願いしたいです。


■プリオン専門調査会:吉川泰弘座長へのインタビュー

東京新聞3月18日の記事。Q&A形式。まったく、頼りにならない報道をする新聞があるなかで、東
京新聞の記事には時々、鋭く、奥が深いものがあります。ところで、吉川座長曰く「聞かれ方で答
え方も変わる」のは勘弁。常に先を見越して悪用されぬよう願いたい。ぜひ全文をどうぞ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050318/mng_____kakushin000.shtml


■米牛輸入再開の諮問内容から飼料管理、危険部位除去と月齢判別法を除外

政府が、米国産牛肉の輸入再開条件に関し、食品安全委員会に諮問する事項
から、最大の懸案と見られていた肉質で牛の月齢をどう正確に判定するかや、BSE(牛海綿状脳
症)感染源となる肉骨粉の混入防止策などが除外される見通しであることが18日、明らかになっ
た。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050318-00000105-yom-bus_all
BSE対策で一番大事な問題を諮問から全部はずすようで、理解不能なのですが。。(^^;「危険部
位が除去された(ことが前提の)肉の検証」とはあきれちゃいます。こんな無意味な諮問だけで済ま
すとしたら、食品の安全を守る委員会の存在意義が問われてしまいますね。
「肉骨粉の混入防止策」「危険部位の除去」については、それ
では一体、誰が科学的に調査、評価をするんでしょう。。ますます消費者の不信の火に油を注ぐよ
うなことをして、どう収拾をつけるつもりだろう。純粋に、疑問です。


■BSE原因物質、食品色素で抑制・国立精神・神経センター

本文参照。これは牛エキスや牛脂にも活用できるといいのですが。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050318AT3K1800A18032005.html

”銅クロロフィリンナトリウム”をgoogleで検索。
http://www.google.com/search?q=%E9%8A%85%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0&hl=ja&lr=&c2coff=1&sa=N&tab=iw


■石原農林水産事務次官記者会見概要

( 平成17年3月17日(木) 14:00~14:12 於:本省会見室 )
http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/050317jimujikan.htm

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BSE問題で米紙社説 / 全頭検査の実施要求 / “市場の打撃恐れるな”( しんぶん赤旗 )[NYTimes英文元記事] (Mariko)
2006-04-18 05:30:14
BSE問題で米紙社説 / 全頭検査の実施要求 / “市場の打撃恐れるな”( しんぶん赤旗 )[NYTimes英文元記事]

http://www.asyura2.com/0601/gm12/msg/445.html