久方ぶりの投稿です(というか今年初ですね・・・)。
長い間放置しておりましたが、その間も見に来てくださっていた方々にはすみませんでした。そしてありがとうございます。
この半年公私色々ありましが、このブログはこれからも細々ながら続けていくつもりではあります。
さて、いつもながら(?)ちょっと前の話題からのネタとなってしまうのですが、
5月中旬にグリーンマックスから完成品のクモヤ90形100番台とクモヤ145形1000番台が発売されました。
その中でも、JR西日本仕様のクモヤ90はかつて出雲電車区(米イモ)に所属していたクモヤ90103をプロトタイプとしているということで、
製品化発表時から山陰ゆかりの車両ということで注目していました。
実車については今から10年ほど前の出雲電車区一般公開のときに構内に留置中の、あるいは後藤工場の公開でも解体寸前の同車を見たことがありましたが、
残念ながら走行する姿は一度も見ることはありませんでした。
さて、模型のほうですが、KATOから発売された0番台のほうはともかく、
さすがにそれ以上にこんなマイナーな車両は製品化されないだろうと思っていたら(車体のキットはあったようですが)、GMからまさかの製品化。
そんなわけで、発売当日に期待に胸を躍らせながら模型屋に買いに走りました。
購入したのはM車。単行で走らせるにはもちろん、他の車両を牽引するにもやはりM車のほうがいいと思ったからなのですが、
実は結論から言うとM車よりもT車を買っていたほうがよかったと思っています。
なぜかというと、装着されていた動力ユニットには両端ともダミーカプラーしかついておらず、
動力台車のカプラーポケットの腕もはじめから切り落とされているので、買ってきたそのままの状態では他の車両と連結できません。
しかも、動力台車が旧型国電用の大振りなものなので、下の写真のとおりTNカプラーは後ろの部分が干渉してしまい取り付け不可。
他の車両を牽引できない牽引車とはいったい・・・(苦笑)。
(下が最初に装備していたGM動力、動力台車とTNカプラーの胴受が干渉してしまう)
結局、動力は鉄コレ動力の20m級のもの(旧国用20m級B2)を取り付けることとしました。
鉄コレ動力なら、スペーサーの部品にTNカプラーを取り付けることができ、連結問題は解決します。
ついでに走行性能も向上します(GM動力の走行性能どうにかならんか・・・)。
ただし、動力つきの車両にまた新たに動力を調達することになってしまい、
それならば最初からT車を買い鉄コレ動力を取り付けたほうがコスト的によい選択となりますね。
とほほな話です。
唯一の救い(?)としては両方の運転台にライトユニットがついていることでしょうか(T車は片側のみ)。
車体の出来とか、そういうところに関しては個人的には不満はないのですが・・・。
なお車体に鉄コレ動力を取り付けるにあたっては、下の写真のように動力の台枠側面に0.75mm厚のプラの帯材を貼り付けて、
狭かった台枠幅を広げて車体にはまるようにしました。固定は両面テープを用いています。
(上は交換した鉄コレ動力、下は最初に装備していたGMツインモーター動力)
また、窓パーツにあった動力固定用の爪は鉄コレ動力と干渉するので切り取りました。
台車枠は実車のDT20とは細部が異なりますが、付属品の中で比較的形状が近いDT17を装着。
ライトユニットの集電スプリングは引き伸ばして台車直上にある集電板に接触するようにしています。
さらについでに前照灯の光源はオレンジ色のLEDだったので、電球色のものに交換しました。
ということで、あれやこれやと手をかけて、やっと我が家の線路上にクモヤ90103をデビューさせることができるようになりました。
実車の所属が出雲だったので、同じ区に所属する381系と一緒に遊ぶのがベストかと思います。
というわけで早速そんな様子を演出。最近KATOから381系のくろしおJR仕様が発売されたので、ばらし売りで買ったモハユニットと先頭車をつないでみました。
後藤工場への入出場や試運転でこんな情景が見られたことでしょう。
クハ381の前面幕は「試運転」を自作して入れてあります。
余談ですが、自分にとってKATOの振り子機構付き車両の導入はこの381系が初めてでした。
カーブにかかると車体がくいっと傾くのは見ていて楽しいです。
いわゆる「緑やくも」のクモハ381形(これ大事)の入った編成や、「スーパーやくも」色の編成の製品化も希望したいですね(笑)。
ところで、前述のとおり鉄コレ動力はスペーサーにTNカプラーを取り付ける構造なので、
スペーサーごとTNカプラーを外し台車にアーノルドカプラーのアタッチメントを装着することもできます。
つまりこんなアーノルド仕様の客車との連結も可能。
牽引電車とブルトレ客車の連結というのもなかなか見ない組み合わせですが、
出雲電車区に「出雲2・3号」用の14系客車の配置があった頃、その客車の後藤工場の入出場の牽引には機関車ではなく、
牽引電車がその任に当たっていたことがあるそうです。
(ウィキペディアのクモヤ90103の写真でも後ろにオハネ14と思しき車両がつながっているのが確認できます。)
そのため、実車の連結器は双頭連結器となっていました。
模型では一応密連形TNカプラーを取り付けていますが、いずれ双頭タイプのものに変更したいです。
電車が客車を牽引する姿というのも、なかなか面白い編成ではないでしょうか。
運転会でこういう編成を繰り出すと、一発ネタとして目立ちそうです。
余談ですが、実車はスノープロウを装備していたので、模型でもそれにならってGMのスノープロウパーツを取り付けました。
本当は台車に取り付けようと思ったのですが、TNカプラーに干渉したり前述のアーノルドカプラーが付けられなくなったりするので、
結局TNカプラーの胴受の下に取り付けました。
実車のそれに比べるとやや大振りですが、前面が引き締まって見えてなかなかよいです。
おまけ
2002(平成14)年7月6日撮影
出雲電車区の一般公開に行ったときに撮影しました。
当時自分はまだ中学生だったので、構図のことなんか考えもせず右端に電柱がかかっており見苦しいですが・・・
クモヤ90103はこれから数ヵ月後に後藤工場に廃車回送されたらしいですが、
この時点で稼動していたのか、あるいは休車だったのかどうかは謎です。
さらに余談
クモヤ90形100番台はマイクロエースからも製品化が発表されていますね。
こちらはクモヤ90105、広島運転所所属の車両のようです。
(どちらかというと同時発表のDD16のほうが気になる・・・笑)