いなば路快速の日記帳

鉄道ファンの管理人が日々の出来事・雑感などを綴っていきます。

8/29 富士山麓の貨物列車・岳南鉄道探訪

2009年09月09日 | ぐだぐだ旅行記

夏休み旅行記の途中ですが、自分のヘタクソな書き方のせいか少しグダグダしてきた感があるので、ここで8月末の小旅行のネタを挟みます。今のモチベーションだと夏休み旅行と帰省ネタは書ききるのに結構な時間が掛かるかも知れません(汗)
どうか皆さま、気長にお待ち下さいませm(_ _)m


帰省先の鳥取から帰ってきて最初の週末、大学のK先輩から「青春18きっぷが2回分余ってるんだけど、岳南鉄道に乗りに行かない?」と誘われたので、普通列車を乗り継いで一緒に静岡県は岳南鉄道に行ってきました。

早朝に渋谷駅で待ち合わせ、山手線に乗り品川発の東海道線に乗り換えます。田町電車区から出庫のため臨時ホームからの発車で、電客共用規格の一段低いホームからの乗車が印象的でした。
車内では帰省中の話や今秋以降に発売される鉄道模型の話などで盛り上がり、あっという間に熱海に到着。やはり一人よりも話し相手がいるほうが気が楽です。
そして熱海で313系+211系に乗り換え、やって来ました吉原駅。さっそくDE10と数両の青ワムことワム380000形が目に入ってきました。普段はなかなか見かけないワムに、早くもテンションが上がってきます。

DE10とワムを撮影した後はそのまま連絡通路を通って岳南鉄道の吉原駅へ。
JRで着いたときに接続していた列車は行ってしまったので次を待ちます。
乗車券は土日限定のフリー切符を買いましたが、これは6種類の絵柄から選べる硬券で、自分はED402形の写真が入ったものを買いました。

駅構内をしばらく観察。キノコ型というか、独特な曲線を描いたホーム上屋がユニークです。声がよく反響します(笑)

やがて次の電車がやってきました。元京王3000系中間車を両運転台化改造した車両で、前面は種車のものに準じています。でもぱっと見何か足りないと思ったら、前面方向幕が設置されておらず、代わりに運転室内に設置されているのでした。

まずは全線乗り通し、終点の岳南江尾へ。この日はそこそこいい天気でしたが、富士山はご機嫌斜めだったようで、雲に隠れて見えませんでした。
30分ほどで到着。駅舎正面の壁にあるレトロな切り抜き文字には、岳南江尾「驛」とありました。

反対方向の列車はすぐの発車で、とんぼ返りで今度は比奈駅へ向かいました。
乗車した電車は同じく元京王3000系2連、緑色の前面でした。トレインマーク(?)には「がくちゃん かぐや富士」とかぐや姫のイラストが。
そういえばこれらの電車内には富士急ハイランドの割引券が置いてありました。岳南鉄道は富士急行グループで、地方鉄道の傘下の地方鉄道も珍しいような気がします。


比奈駅では地元の人向けの機関車のミニ見学会を行っていて、親子連れや鉄道ファンでちょっとしたにぎわいを見せていました。



ぶどう色のED402と、製紙会社スポンサー塗装のED403。
ED402のほうは事前に申し込みをした人を乗せて駅構内の線路を往復していました。動いている電機に乗せてもらえるなんて、うらやましい~(笑)
ED403のほうは申し込みなしでもその場で乗せてもらえたので、お言葉に甘えて運転台を見学させてもらいました。
この他にも、比奈駅には

ずらっと並んだワムの「さんぱち君」がいたり、

最近数が減ってきたコキ50000がいたりと、
貨物好きの鉄道ファンにとっては心躍る場所となっていました。
茶ワムがいないとか、コンテナがえんじ色ばっかとか贅沢は言ってられません(^^;)

比奈駅からすぐの場所には、

 
 
こんな「トワイライトゾ~ン」もありました。今となっては役目を終えた、岳南の旧型車たち。どうやら倉庫として利用されている(いた)ようです。

ここでいったん比奈駅を離れ、ひとつ次の岳南富士岡駅へ。
岳南富士岡駅には小さな検修庫があって、思わず模型化したくなるような好ましいスタイルです。

本線とは張り具合の違う微妙にたるんだよれよれのトロリ線も何とも言えません。
さて、この駅には

古豪の電機・ED29形や、

もと名鉄のデキ501が停まっていました。
残念ながらED29のほうは車籍はあるものの機器を抜かれており自走はできないらしいのですが、デキ501は今でも運用に入ることがあるらしいです。この凸形電機がワムを連ねて走るところを見てみたい!

昼下がりの駅のホームには、名前を忘れましたが電車と同じオレンジ色の可憐な花がぽつぽつと咲いていました。

そしてそろそろお腹の空いた頃、岳南富士岡駅を後にして今度は吉原本町駅で下車。商店街をしばらく歩いたところにある食堂で、ご当地B級グルメ、「富士味噌焼きそば」なるものを頂きました。

文字通り味噌がベースの焼きそばなのですが、お店の人曰く味噌ベースの出汁には相当なこだわりを持って作られているそうで、魚介類の深い味わいが感じられる一品でした。地元近海で獲れた桜えびやしらすが入っているのもGOOD。ある程度食べたら今度は半熟玉子とガーリックチップと混ぜ合わせて食べるのも独特で、自分は「ニンニクましまし」よろしくガーリックチップを多めに入れました(笑)

さて、地元の料理でお腹も膨れたところで再び比奈駅へ向かいます。そろそろ駅の人たちの昼休みも終わり、ぼちぼち貨車の入れ替え作業が始まる時間なのでした。

 しばらくすると駅に停めてあったED402のデッキに誘導員が乗り入れ替えが始まりましたが、ワムが止めてある線路を何往復かしただけでいったん終わり。

またしばらくして、吉原方からED403がワム×1+コキ×4を牽引といういかにも模型的な編成でやってきました。いったん停車の後、さらに岳南富士岡方に引き上げ。踏切をまたいだ線路の上で停車しました。

すると今度はまた車両がこちらに向かってやってきます。でも、機関車は動いていないように見えました・・・?

なんとコキ3両が突放されてこちらにやって来ました。(分かりづらい写真ですみません)
岳南鉄道ではいま時では珍しく突放で貨車の入れ替えを行っていたのでした。そのため、コンテナ車も手ブレーキが側面にあるコキ100系(突放禁止・除コキ107形)ではなくデッキ上にあるコキ50000系が用いられています。
この突放作業の光景には思わず心が熱くなりました。まさにアツイ!

そして、誘導員の方の華麗なる手ブレーキハンドルさばきにより、3両のコキは所定の位置に停車ました。ちなみに最後尾のコキのデッキに乗っている係員は走って来たコキに並走して飛び乗っていました。まさに昔ながらの突放の光景とは言え、非常に危険な作業です。
次いで残り1両のコキも突放でED402の停まっている線路にやってきました。

(動画からキャプチャーした画像です)
こちらも見事なブレーキハンドルさばきでED402にジャストで連結。
最後にED403に押されてワムがコキ3両のいる線路に留置され、突放による一連の入れ替えは終了。

その後は比奈駅でのこまごまとした入れ替え作業を見学しながら時間をつぶした後、夕方の吉原の街をぶらついてJRに乗り、沼津で夕食を食べて東京に戻りました。

K先輩と別れて渋谷から東急東横線に乗って帰りましたが、乗った電車が終電。もたもたしていると危うく帰宅できなくなるところでした(^^;)

普段は見られないなかなか興味深いものを見ることができた小旅行でした。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。