いなば路快速の日記帳

鉄道ファンの管理人が日々の出来事・雑感などを綴っていきます。

夏の鳥取帰省から(その1)・「余部鉄橋 空の駅」訪問

2013年09月10日 | 日々の出来事



毎度ながらもうひと月ほど前の話になってしまうのですが、
今年もお盆休みの頃に鳥取に実家に帰省しておりました。

今年の夏は(も?)特に暑かったので、あまりどこかへ出かけようという気力は起きなかったのですが、
せっかくの帰省ということで、「地元鉄分」の補給は欠かせません(笑)

そんなわけで、これから「なつやすみの日記」的に盆休みのできごとをいくつか話のネタにしていこうと思います。
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この日は、今年5月のオープンの旧余部橋梁を利用した展望施設、「余部鉄橋 空の駅」に行ってきました。


鳥取からは直通の臨時快速「山陰海岸ジオライナー」で餘部駅へ。乗車した編成はキハ126-11・1011のジオパークラッピング編成でした。
たぶんジオライナーにはこの編成が優先的に運用されているのでしょう。「快速 豊岡」という表示はだいぶ見慣れた感があります。


快速列車の軽快な走りに揺られて、鳥取を出て1時間足らずで餘部駅に到着しました。
豊岡に向かって走り去る列車を見送ると、それと同時に展望台へと変貌を遂げた旧余部鉄橋の姿が。
どんな風になっているかと思いましたが、けっこう小ぎれいな感じに整備されています。


餘部駅ホーム入り口から旧橋梁の展望台入り口までの間は、線路が載ったままの旧線の路盤がそのまま通路となっていました。
このプロムナードを歩きつつ、以前は自分も列車に乗ってこの上を通っていたのだと思うと、なかなか感慨深いものがあります。


展望台入り口左右には「余部鉄橋」の看板とともに石造り風の門柱が。
レールはなおも橋の上まで続いていますが、橋の上は舗装され、レールはその舗装面に埋め込まれています。
レールが4本もあると混乱を招くのか(?)、
さすがに走行用レールの内側にあった脱線防止のレールは撤去されていますね。


展望台終端部の光景。ただ柵越しに風景を眺めるだけでなく、足元の強化ガラスの床や金網から鉄橋の真下を見ることも出来ます。
余部鉄橋を渡る列車の車窓として眼下の風景を眺めたことは何度もありましたが、鉄橋の上に直接立って眺めるのは初めてです。


柵があるとはいえ吹きさらしで地上からの高さおよそ40m、ちょっと足がすくみそうでした。
ただこの日はとても暑かったので、日陰のまったくない展望台の上に海からの風が吹きぬけてきたときは心地よかったです。


展望台の終端から先は少しだけ線路が続き、そして空中でぶつっと途切れてしまっています。
なんとなく某銀河鉄道の空に向かう線路をほうふつとさせるような・・・
ここを見ていると1067mm軌間ってこんなに狭く見えたっけ?と思ってしまいますが、
余部鉄橋の上で使われていたマクラギは、一般的なものよりもかなり長いものなのだそうです。


さて、地上に目を転じると、国道178号脇の広場には「山陰本線 余部橋りょう」と大書きされた桁が鎮座していました。
以前この一帯が公園整備の工事中だったときにはこの桁はなかったような気がしますが、研究用などに貸し出されていて返却されたのでしょうか?
たしかこの
桁はだいたい国道の真上あたりに架かっていたはずで、国道と直角に交差していたのが今では平行に置かれてしまっています。


橋梁真下の地上は芝生広場や旧鉄橋の橋脚を活用したステージなどが整備され、公園になっていました。


この日は展望台と公園の整備完了記念、道の駅開業1周年記念ということでちょっとした催し物が開催されていました。
地元の人々や観光客が集まって、歌手のライブやパフォーマンスを楽しんでいたようです。
日差しも暑さもきつい時間帯だったので、テントの下に入らないとすぐ汗だくで大変です。


地上の国道辺りも山腹の駅辺りもほぼ整備が済んだようで、道の駅が出来たこともあり鉄橋が現役だった頃よりも、
より観光地らしい体裁が整った感のある余部橋梁周辺でした。



余談ながら、帰りは城崎温泉発の鳥取直通の普通列車に乗車しました。
が、その先頭車には米トリ・キハ47唯一のイラスト車キハ47 146が連結されていました。
こんなことなら「お立ち台」で待機しておいて新橋梁を渡るところの写真を撮って置けばよかったと思いましたが、
餘部駅旧ホーム時代と違ってお立ち台で写真を撮ってその列車に乗るということが現在ではほぼ不可能なため、
これを撮ったとしたらその次まで2時間くらい待たされてしまいますね・・・。

長くなったので今回はこれくらいにして、以降続きます。