Playa Blanca 、「白い海岸」ツァーへ参加。 いよいよ、ランサローテ島観光だ。
6時前から起きてスマホをチェック。 まるで、依存症の若者なみ。 海外でのスマホはパケットナントカで6000円弱で使い放題だから“使わにゃソンソン”。 実は枕元にも置いていた。 FBへの投稿に対して「いいね!」やコメントが届くので、イソイソとまた返信したりでシャトル便状態。
6時だがまだ暗い。 日本というかウチの方では最近は明るいのに・・。 が、少し明るくなると外へ出た。 レセプションの人は昨日とは違った。 目の前は大西洋、タイセイヨウだなんて!! 飛行機に乗っただけで来れちゃう・・・のはナニ様のお蔭なんだろう? 私自身は自分の判断でPCのキーをたたき、クリックするだけで旅のホボ全部が決まることが余りに簡便で驚嘆! 慎重派からみればコワイ。 チェックインする度に、一瞬不安になるが、嘗て予約失敗したことはナイ。 お蔭さまで。
7時過ぎに朝食。 9時15分までにグランホテル前に集合だが、早めに出た。
目の前の遊歩道を時折、ジョギングしている人が通る。 犬の散歩の人も通る。私はグランホテルを目指して・・・前方のチョット突き出したところにある高層ビルがグランホテルだろう。 ホテル付近の一角はチョットしたロータリー。 私はレせプションの人に教えられた我がホテルと同じサイド、左側に暫し立ってみてハタッ・・と考えた。ドチラからバスは来るんだろう。 はじめは勝手に私が来た方から、つまり右手から・・・と思っていたが、ココは車は右側走行。 ???? まだ、ココには誰もバスツァー参加者らしい人はいない。 前の遊歩道にあるバス停にご夫婦らしきカップルがいらっしゃる。 普通のバスを待っているのかしら? 少しして声を掛けてみた。 「コチラにお住まいですか?」「イヤ、イギリス、オックスフォードから。」 「プロフェッサーですか?」 「え~・・。 以前、日本人家族が近くに住んでいたんですよ。いい家族でした。」 などと話しつつ、彼らもバスツァーの参加者であることを知った。 早速本題に・・・。 「バスがどちらから来るかご存知ですか?」「イヤ、僕らもわからないのでココで待っているんです。両サイドが見えるから・・」 「ナルホド! 日本では車は左側走行なので分かりにくくて・・。」 「そうなんです。 イギリスも・・」 「あ、そうでしたね。」 日本へは未だ行ったことがないとのことなので、「車を運転するには、分かりやすくて良いところです。ドウゾいらして下さい!」 お二人はグランツァー、つまり私が明日予定のツァーに参加の由。 そのうちに雨がパラパラ・・。少し激しくなってきて、私はホテルに急いで戻り、カサを持ってきた。 昨夕も雨が降りだしたっけ。 海岸っていつもこうなの? 戻ってみると指定された場所に人がイッパイ。 イロイロなツァーの参加者がココに集合するようだ。ほどなく私のツァー“PLAYA BLANCA”のダブルデッカー到着。 大勢の人が乗り込んだ。 席について尋ねると「ドライバー席以外ならどこでも可」とのことに“笑”。
いよいよ出発。 アレ―シフェの海辺の通りを右折して街の中を通り抜けて南下。街中の狭い通りだが間もなく少しだけ広い通りへ出て別の地区へ。 私が泊まったアレ―シフェ地区は中心地のせいか海に面して中層のホテルやオフィスビルが建っているが、住宅地は戸建だ。 飛行機から所々見えた白い塊・・アレが一つの地区のようだ。 個人住宅、こじんまりしたホテル、B&B、商店どの家も真っ白で、立方体と直方体を組み合わせたような建物。 後日、読んだところによるとコノ地が生んだ画家・建築家のマンリケの主張の「家は白に、窓枠は青か緑、高さは4階までにすべき」を守っているようだ。 住宅地内のホテルでお客さんが数人乗り、また別の地区へ。ここでも数人が乗る。まるい色別のスティッカーを胸にしている人もいる。 全員が乗り込んだ後は住宅地の狭い道路を出て褐色の原っぱの中を進む。 周囲は火山礫の中に灰緑色の植物・・・根元から放射状に枝葉が伸びてて遠目にはコンモリ丸い形をした灌木とは言い難い植物がイッパイ。 コレはたしかスペインの荒れ地にもいっぱいあった。 遠景は大小の円錐形の山・・・富士山よりも富士山らしい形の山。
コ一時間も走ったか否か・・・周りに例の白い建物が並びはじめ、海辺のショッピングモールRubicon Marinaというところに着いた。 二時間の滞在。 駐車場に隣接して大きなスーパーが一軒。 ホテルの近くのスーパーよりも大きくて期待したけれど、私にはイマイチ。 滞在者用のスーパーなのかココ独特というモノはナイ。 スーパーを出ると露店が何軒も連なっている。 パンフレットに「マーケット」の文字があったので私はこの土地独特の物を売る市場、マルタのマルサシュロックのようなイメージを抱いていた。 欲しいモノはナシ。 露店街を抜けると海上に木造のデッキ風な橋が向こう側へ続いている。 橋のたもとに20センチほどのお魚がイッパイ。 だれも採っている人はいないでただ見ているダケ。 橋の周囲はヨットハーバー。 沢山のヨットが繋留されている。 マリーンスポーツとは海水浴や砂遊びではなくてヨットセーリングを指すようだ。 水着を持ってきていないことへの後悔はゼロ。 橋を渡り切るとレストランとオミヤゲ屋さんが続く。レストランといっても観光客がぞろぞろ歩く道、海に向かって解放されたピザ屋さんばかり。 先ずはアノ絵葉書を探そう! が、ナイ。 奇麗な海岸や火山、サボテン・・・もちろん、あのブドウ畑のカードもあるけれど、アレとは異なる。 オミヤゲも、コレッというモノがナイ。 極端なことを言うと、普通の海辺の観光地なのだ。 ヨーロッパ人にとっては、ハワイのようなリゾート地だもんね。 ハワイだって軽井沢だって箱根だって、私の趣味ではナイ。 お野菜や地ワイン民芸品があったりするとイイんだけどなぁ・・。 早めにスーパーに戻って再度オミヤゲを探したけどナシ。 パンと飲み物のランチを取りながらショッピングモール内の超ミニ・メリーゴーランドに乗って喜んでいる若い家族連れを見ていた。 どこも同じだなぁ・・・。 戸外では若い芸術家氏が大きな地球儀状のモニュメントを制作中。PEACEの文字があったよ。もちろん日本もあったヨ。
2時間の滞在のあと、20分ほど乗って向こうに見える Playa Blancaへ。ココも大西洋に面した海辺の飲食店とオミヤゲ屋さんが並んでいる。 海辺に接しているけれど海岸や砂浜で遊ぶ場はない。 私はお目当てのカードを見つけるべく、片っ端からおオミヤゲ屋さん廻り。絵葉書は店頭に出ているから、絵葉書を見かけると、スタンドをグルグル回してお目当てのモノを探す。が、ナイ! あんなにステキな絵葉書なのに・・・。 帯に短したすきに長し・・・でなく、私から言わせてもらうと「帯にもたすきにも短い!」 きれいな海岸、火山、サボテン、はたまた、これら全部を入れた絵葉書、3Dカード。この海岸に限ったカードではない。 だったら、あのブドウ畑の絵葉書だってあっていいハズ。
何軒目かのお店に”あったぁ!” アラッ、ほかのカードよりも高い! 形も正方形で少し大判。 一瞬、迷ったけど、大げさに言うと「コレを友だちに送りたくて来たんだ!」から値段なんか気にしまい! で、10数枚買うつもりで手に取ったら6枚しかない! 別のお店を探そう。何軒目かのお店でまた見つけた。 結局、ココであるだけ、アソコで数枚、生徒たちにはこのカードでなく、アラカルト版にした。 切手もあるとのことなので切手も購入。 いつものことながら、旅先からのカードを出すことがケッコウな支出になる。 カード代70セント。切手代1.15ユーロ切手を二枚。 これが15枚。 が、私自身は昔の人なので、一枚の紙がハルバル遠くから届く・・と言うコトに心が動く人。 今の子にとってはどうなんだろう? また、私の友人たちだってどうなのかは知らないけれど、我が感性を押し付けて悦にいっている。
ココで驚いたこと。 お店の店員さんは全員が中国人なのだ。 彼らは店主なのか雇用されているのかは知らないが、みんな不愛想。 首を上下左右に振るだけでシゴトをしている。 「絵葉書はこれだけ?」 首を縦に振る。 この人たち、何が楽しいんだろう。 そうか、楽しそうな観光客に対して彼らは働いているんだもんツマンナイわよね。カードを買ったお店の人だって、ブスッとしてカードを手渡す。 切手もあるというので購入。必要な分には達しなかった。ホテルで買えばいいわ。
絵葉書を買うという最大目的達成! 目の前の大西洋からフェリーが出ていく。 隣りの島とのフェリー便かな? そう言えば去年、バルセロナのモンジュイックの丘で出会った日本人クルーズ旅のご一行さま、カナリア諸島へ行くとか行ったとか言っていたけどドコにいったのかしら? フェリーでなく立派なクルーズ船だったんだろうなぁ?
商店街の裏へ行ってみたが、とくに印象ナシ。 なんせ絵葉書が手に入ったので他は眼中ナシ。建物と建物の間の階段に座って絵葉書を見つつ、文を考えてみた。 「私はコレをみたくてココに来ました。」。 「ココはどこでしょう?」。 わたし、ヒョットしてコレを買いにこの島へ来たのかも・・・。
未だ時間が十分だが、駐車場辺りへ戻ろう、なんせ私は一人だから・・。 植物に目をやる。青々とした緑ではなく乾いた葉。茎。そして赤・黄いろ。うす紫の花。サボテンもあったけどマルタと似ている。
今回気付いたこと! 老若カップルばかりの中を、絵葉書を探し求めてセッセと短足を足早に回転させて独りで歩いている私は非常に異質な存在だということ。 周囲を見回すと、老いも若きもカップルか家族連れバカリだ。恋人同士、友人同士もいるだろう。 ミンナ手に手をつないで歩いているのだ。 老カップルは労わりながら、どちらか異常に大柄(?)で、ゆっくりユックリ歩いている。 手をつなぐのは物理的な要因なのだろうか? それとも彼らの文化なのだろうか? そう言えば・・・とわが両親を思い出した。 二人とも勝手に海外を旅していたが唯一、二人で旅した南米。これは公証人会議に出席という名目だったが、帰国して母が嬉しそうに言ったことがある。「お父さんねぇ、手をつないで歩いてくれたのよ。」 普段の父からは想像もできないけれど、改めて思った。 「お父さん、やるじゃん!! 国際人なのね。」
一組、時間になってもナカナカ現れず! 「もう、出ます!」と宣言した時、現れたけれど、ソレほど悪びれていない感じ。 ゆっくりユックリ戻って来たけれど、息せきって・・・は無理な体形だった。
往路と逆に数人づつ下車して5時すぎにアレ―シフェに到着。 昨日のスーパーでパンとナニヤラ買ってホテルに戻った。 どんな晩餐会を開いたか記憶ナシ。が、絵葉書15枚を書いた。 丁寧な文字は書けない私だけれど、速く書けるのは便利。
スマホでメール依頼ニ件。FBにすぐコメントをくださるYさんの住所を弟に尋ね、もう一件は次男に。ヴァチカンのE-チケットを家に置いて来たらしく、ヴァチカンからのメールの転送依頼をした。双方とも返信があってスマホの威力をマザマザと実感!!