幸か不幸か独居老人一歩手前でストップしたマンマ。 

加齢化を受け入れられずに格闘中。 週2~3日クラス開講で、刺激をもらい感謝。  

ランサローテ島・・いよいよアノ不思議な光景に・・・!!

2016-04-30 22:06:52 | 旅行

ちょうど一ケ月前, 私は無事成田着。で、ナントカ無事(?)帰宅。もう一ケ月経ってしまったんだ。 旅日記を書いて、余韻を楽しんでいる昨今。 で、漸く、24日のグランツァ―をココにご披露。

 昨日と同じ場所に9時半集合。昨日同様、いくつかのツァー参加者がココに集まってそれぞれのバスに乗って行く。私のツァーのバスは予定より少し遅れて到着。 一見、エジプト人のような男性ガイド氏、「若い女の子が独り乗っているから、キミはその隣り座るように・・」と。 前から数列目に若いお嬢さんが独り。 「next to a young girl…..って言われたけれど、ココかしら?」「It’s me ….」 彼女の名はジェニファー、北ドイツ出身。 確かにドイツ人が多い。 ヘルガさんの行動に納得。 彼女もスペイン語を学ぶためにカナリヤ諸島に来て既に8カ月、もう、ほとんどスペイン語はOKだそう。 高校卒業後、就職していたが、スペイン語は仕事上、マスメディア関係で必要とのこと。まだ10代。具体的な目的を持って自己研鑽。 エライなぁ。部屋は友人とシェアしているそう。 ランサローテには飛行機は高いから半日がかり、フェリーで来たそう。 堅実だなぁ・・ソッカ、まだ若いんだものね。 ガイド氏、英語によるガイドがいつの間にかドイツ語になっている。ジェニファー、曰く。 ほとんどドイツ語だ…どうりで??? 私は彼女に通訳してもらうコト多々。 ダンケ。

 さぁ、出発。 今日もPCの地図でPCで何度もお馴染みになったTias とかYaiza を通ったが、今日は西へ向かう。 島一の観光地ティマンファ国立公園はドコからなのかわからないが、黒褐色の火山礫に覆われた大地、信州の鬼押し出しのような景観がズ~~ッと続く。 ズ~~ッと続くところがチガウ! 初体験! ソレほど高くないすり鉢状の山が点在する中をバスは進む。 大西洋を望む絶壁海岸にきた。風が強い。白い波が岩肌に砕けている。海の色は濃い藍色。火山で植物が乏しい・・ということは海水に濁りがナイということだろうか? スッキリした濃い海の色だ。 海を見下ろす二か所でバスを降りた。

        

その次に着いたところは目の前に広がる大きな小山(?)のふもと。希望者はラクダに揺られて30分ほど小山を登る。 当初、私はラクダに乗る気はなかった。 いかにも「観光化」されているように思ったから・・・。 が、ジェニファーは乗るとのこと。 ラクダの両脇の座席に座るワケなので、然らば私も・・・と言う気持ちになった。単独旅の私としては唯一のバディだ。口に金網のマスク(?)をし、ドコか人を食った表情のラクダ。 突然立ち上がると,「ウワッ!」と言う感じ。ユ~ラユ~ラと独特なリズムで、細い脚とがっちりした蹄で安定感のない地面をしっかりと捉えて歩いていく。自分の足で登ることは可能だったのか否か・・・。時間があれば自分の足で登ってみたかった。ラクダは一見砂漠のような観光地の見世物ではなさそう。後で読んだことだが、ラクダは農作業を助ける重要な家畜だったそうな。但し、ラクダ使い(?)はアラブ系の人だった。 

       

次はティマンファヤ火山のメイン・スポット、火山センターなのだが、バスの駐車場が見つからないとか何とか・・・で、昼食を先に。「ランチ付きバスツァー」のランチに些か興味があった。日本のバスツァーだと長いテーブルの上に既に個別に食器が並べられていて各々が席についていただく。 ココは? 朝食のビュッフェと同じだった。パスタ、パエリャ、チキン、ミートボール・・・・あまり詳しく記憶していないが、サラダ的なものはなかったと思う。リンゴがあったかもしれないが、日本人の私から見ると「食べたい!」と食指が動くようなものではなかった。コレはドコの朝食も同じ。昼食を早々に終えて外にでると「教会へ行ったかい?」とガイド氏。 「教会」については全く意識していなかったが、一つくらい見ておかないとネ。

 再度バスは火山センターへ。 バスツァーしか頭になかったが、自家用車がイッパイ並んでいる。 そう言えば、ココに来る前にツーリストで尋ねた際、バスツァーか車でないとココの観光は出来ないとのことだったっけ・・。 好きなように歩いたり、触れたらいいんだけど、私、ウチの車以外の運転はイマイチなのよねぇ・・・。

 で、いよいよティマンファヤ火山センターへ。案内書に“geothamal experiments” とある。 が、噴煙は見えない。 先ず、スコップで10cmほど火山礫をかき分けて赤茶色の火山礫をグルッと弧を描いて集まった観光客に手渡す。 私にもまわってきたが「アツッ!」だ。 次に枯れ草をひとつかみ取って、足元に開けた直径10cmほどの穴に入れると数秒で炎を出して燃え始める。 今度は直径5cmほどの筒状の穴にヤカンから水を灌ぐ。 先ほどより早く2~3秒で蒸気が勢いよく高く立ち昇る。 ドコかの間欠泉のよう。 センターの入り口には、地中に大きな深い井戸のような穴があり、上に目の粗い放射状の金網(?)が置かれて底の地熱を利用してローストチキンが焼いていた。燃料費ゼロ!  こういう実験(?)を見せていたのは中東系の人だったのが印象的だった。 

          

二時半過ぎ、バスは出発。鬼押し出しか桜島の島内の道のようなところを走る。いよいよ、不思議な光景をこの目で見る瞬間が近づく。 アレを見ることができる! 車内にブドウ畑について説明した録音が流れる。 200年ほど前に火山が爆発し、今までのブドウ畑も畑も壊滅状態に。多くの人がスペイン本土に戻ったが残った人たちは・・・。 あとで調べると、その後に新大陸から侵入してきた害虫によってヨーロッパのブドウは大打撃を受けたようだが、遥か離れてたこの島は無事、ブドウ栽培を続けることができ、ワイン製造も続けることが出来たそう。

 この説明のBGMが面白かった。 モーツァルトのレクイエムが流れたり、打楽器の現代音楽になったり・・・。 「2001年宇宙の旅」の「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れたり・・。 私は地球しか知らないが「月世界」のみならず「宇宙」を思わせる光景であったのは事実。 が、この説明(?)、音楽を聞いていて、弧を描いて石が並べられている窪みがたくさん並んでいる景色が車窓から見えてしまった。 ホンの一か所だったが・・・。

実は、認めたくなかったが、あのポストカードは「芸術作品」と感づき始めていた。ブドウ畑を写したカードは数々あれど、あのようなブドウ畑のカードはアレだけ。 しばらくして La Geria 「ラ・ヘリア」着。 今度は一面に車窓からチラ見した畑が広がっていた。 ここで芸術家たるフォトグラファーの力に脱帽! 芸術作品のチカラは凄い! 私の好奇心を駆り立て、東洋の端っこから遥か彼方、地図上の単なる一つの島だったココに足をふみいれさせたんだもの!! 

             

この島のブドウ農民の勤勉さ・努力は、もっと知られてもよいハズ。 どう見ても肥沃な土地には見られない火山礫の積もった土地に直径数メートルの窪地を掘り、その真ん中にブドウの木を一本づつ植えていく。 どのくらいの広さなのか数字で言われても私には理解できない。 が、見渡す限り一面、平地もその向こうに続く斜面にもこのようなブドウ畑が広がっていた。 小石は弧を描くだけでなく、階段状にも並べられていた。 段々畑と同じだ。 タブン野菜畑だろう。 彼らの勤勉さに頭が下がる。 この辺りに勤勉な農民を表したモニュメント the Monument to the peasants  http://www.iberia.com/es/destination-guide/lanzarote/monument-to-the-peasant/があるハズだがそれを見ることが出来なかったのは残念。 が、私は彼らの努力に十分な敬意を払う。

ココで絵葉書を探したが、ごく普通のモノだったのは意外! 切手を買おうとしたら、例の民間切手で止めた。せめてナニか・・と思ったが、火山礫(?)で作ったブレスレットやネックレス・・・要らないなぁ・・。 別の建物でワインの試飲などやっていたようだが混んでいて私はパス。我ながらアラララ・・だが、外の畑を見たかったのだ。 それに、ワインならほかのトコロでも売っているだろう・・と思っていた。 チョット後悔している。

わが好奇心、不思議心を満たしていたココを後にすると興味がイササカ減退。 どこへ行くんだろう・・・と言う程度。 洞窟探検となったが、かなり人工的な趣きで、緑豊かな国から来た人間としてはイマイチ。 ジェニファーによるともう一か所、彼女がとても行きたいところがあるそうだが、このツァーではそこへは行かない由。 明日あたり行ってみれば・・・なんて話したけれど、アシがどうなのか、チョット無責任な受け答えをしてしまった。洞窟を抜けると「抜けるようなブルーの池」が! ナンのことはナイ、底が鮮やかなブルーに塗られているダケ。 こういうのって興ざめも甚だしい! 屋内の展示もナンと言うことなくソウソウに出口へ向かったが、ナカナカ出口が見つからない。 途中でジェニファーと離れてしまい、独りで道順に従って出口を目指すが同じ所を堂々めぐり。 単独だと、こういう時に心細い。 それに早めにバスまで行っていないと・・。 

バスの中で、彼女のボーイフレンドが日本に行きたいといっているので来年あたり・・・なんて言う話が出たので、持ち合わせのアドレスを書いたカードを渡した。 彼女、「このアドレスに写真を送るわ。」と言っていたけど、まだ届いていないなぁ。「私が送れば、私のアドレスが分るでしょ?」 待つしかないわね。  、

 7時近くにアレシーフェに戻った。ジェニファーと夕食を一緒に・・・一瞬思ったが、アッサリ別れてしまった。 年長者の私から声を掛ければよかった! 来年、会えるかしら? で、またスーパーでナンゾ・・と思ったら、もうクローズ。 「ジェニファーと一緒にドコかで食べればよかった。」とチョット後悔。ホテルへの途中に飲み屋さんのようなお店にハンバーガーの看板が。 オープンな店内にビールを手にしているオジサンが数人。 場違いな・・と感じつつも「持ちかえろう・・」と店内に入って注文した。オジサンが独り、話しかけてきた。「どこから来たんだい?」「ハポンよ」「そうか、ハポネスは優秀だよナ。」「イエス!」 何故か、異国にあると「謙遜」は影を潜める。 彼らはサッカーの「バルセロナ対マドリッド」をTV観戦中。バルセロナのファンらしい。 で、思い出した。「ウチの息子もレアルではなくバルセロナファンよ」 「そうだろう!!」 好感度アップ! 「ココで食べて行こう!」 コーラも注文した。 私に話しかけたオジサンはモロッコ出身とのこと。ビールを飲んでいたが、全部は飲まないようだ。 「車で帰宅するから・・・」と。 ほう、紳士ですなぁ。 お仕事は車やさんとのこと。 「売るの?」「イヤ、レンタカー。」 ナルホド・・・観光産業で成り立つこの島ではメジャーなシゴトかも。 レンタカーで観光するのがイチバンだモノね。 話しているうちにハンバーガーが出来上がった。 大きなハンバーグに所謂サラダもたくさん挟まれている。 お店の女性がなんども「どう? 美味しい?」と尋ねるが、ホントに美味しかった。 食べ終わって、“Thank you. Bye!”  とても安かったと記憶。 「物価が安い!」を実感した。 思いがけなくバーみたいなところでの夕食だったが楽しかった。 地元の人との唯一の交流だった。

今回の旅のハイライト終了! 私はこの日のためにココに来たんだった! 満足じゃぁ。 ヒョッとしたらわが生涯、初めての「夢の達成」だったかも?

 ホテルについてシャワーを浴び、パッキングして・・・・。本日の行程をFBに投稿。 速攻でコメントが出る。 いままでの一人旅は、思い出してニンマリするだけだったが、今回は投稿することで「おすそ分け」。 だれも分けて欲しがっていないかも知れないけれどね。 コメントはお喋りしているみたいでとても嬉しかった。 明日は6時前にホテルを出る。 タクシーの予約は不要とのこと。


先ほどアヤシイ封筒がポストに・・・

2016-04-28 15:25:20 | 日記

           

ナニやら小さなペンケースほどのサイズの軽いブツが入っているらしい封筒をポストの中に発見! 外国の切手と差出人もガイコク名。 昨日、ドイツの友人に一週間遅れのバースディカードを送ったばかり。 返信にしては早い! 差出人や切手のアルファベットを読むが全くワカラン。ポーランドかららしい。 ??????????????  差出人をネットで検索すると、即、ダダダダ・・・と出てきたが、日本語ページはなし。 amazonの文字があるページもある。 翻訳サイトでもよくワカラン。 爆弾ではナサソウ。 某クスリ? 頼んでもいないモノが強制的に送られて来たら、開封せずに送り返すべき・・・なんていうコトも聞いたけど、ポーランドまで返送するにはポストに入れれば済むことではなさそう。 いっそう、交番に届けて、開封したほうがいいかしら?? 

そのうちにお昼時となり昼食準備。 「どうぞ~。」 次男を呼んだ。 降りてきた彼に、コレコレシカジカ・・。 「開ければ?」 「でも・・・・。」 彼のキライな言葉「でも・・」が出る。 「僕だって知っているワケないでしょ。」 「世間でコノ名前について聞いているかしら…と思って。」 世情に疎い私と違って、彼のほうがイササカなりとも詳しいかと思っているわけでして・・・ね。 先ずは昼食を。

ソソクサと済ませた彼、PCをのぞき何度かクリック。 そして封筒を開けようとしたので、依頼者たる私、もしものことがあったら・・・と私が開けた。 出てきたものは・・・ナント、先週金曜日にアマゾンで注文した電動歯ブラシのブラシだった。 どうやら私、ポーランドの出品会社に依頼したらしい。 グローバル化もすごいこと! アマゾンなので、送料は無料。 ビックリもいいトコロ!!!   でも、チョット怖くもある。

 

 

 


予報どおり、雨だぁ・・

2016-04-28 10:40:30 | 日記

庭が雨で青々、否、緑ミドリ濡れている。 ミントとローズマリーが庭に陣取って居るのは幸せだけど・・・コレを抜いてキュウリやトマトを植えなければ…。 「・・・なければ」と書いたけれど、食べきれないほど収穫できたことナシ。 私の親指は緑でなくて茶色なのです。 タブン、旬のモノを買っても金額的にはドウなんだろう? だけど、GW頃になると何故か近所のホームセンターへ行ってホンの数株買ってくる。

我が庭、上記の二種の他に、バジル、ルッコラ、パセリ・・・和種にいたるとセリ、ニラ、山椒(葉だけで実はナラズ)、三つ葉、そのうちにシソ、裏でミョウガ・・・が勝手に出てきてくれる。 あっ、バジルとルッコラは苗を購入。 なんせ、ブラウンサムの持ち主、種を蒔いても芽が出ないのです。 友人が言ったっけ。 「日本人はハーブなんて気取って言うけれど、アレはとても強い雑草ミタイなモンさ。」 御意! マニラの娘たち、言っていたそうな。「ロッラはゴハンを作っていると、外に出て行って葉っぱを取ってくるよ。」 よくぞ観察していたコト! ロッラは庭の葉っぱを存分に利用するのです。

最近、ニラと水仙の葉を間違えて中毒になった・・というニュースがチョイチョイ出た。 気を付けないと。 我が家のニラ、水仙の葉のなかに混生しているのであります。 今の時期、ニラの若葉が柔らかくておいしい。

庭の花はムスカリとチューリップがほぼ終って、柿の木の下でブルーベルもそろそろ終わりそう。 が、都忘れも咲き始めたし、そろそろ紫のアイリスが咲きそう。 アネモネはひところの勢いはなくなったけれど、次々とまだ咲いてくれている。フェンスに這わせているバラもボチボチ。 いい季節だなぁ!

旅日記はナカナカ進まない。 書いていては次々と思い出すんだもの・・・。 ひと月前は旅最後の日。 フォロロマーノ、午後はEATLY ・ボルケーノ公園だったんだ。 あの日も雨だったなぁ・・。 これほどではなかったけれど・・・。 

 

 


3月23日 カナリア諸島・ランサローテ、二日目。 南の海岸へ・・

2016-04-21 08:31:27 | 旅行

Playa Blanca 、「白い海岸」ツァーへ参加。 いよいよ、ランサローテ島観光だ。 

6時前から起きてスマホをチェック。 まるで、依存症の若者なみ。 海外でのスマホはパケットナントカで6000円弱で使い放題だから“使わにゃソンソン”。 実は枕元にも置いていた。 FBへの投稿に対して「いいね!」やコメントが届くので、イソイソとまた返信したりでシャトル便状態。 

 6時だがまだ暗い。 日本というかウチの方では最近は明るいのに・・。 が、少し明るくなると外へ出た。 レセプションの人は昨日とは違った。 目の前は大西洋、タイセイヨウだなんて!! 飛行機に乗っただけで来れちゃう・・・のはナニ様のお蔭なんだろう? 私自身は自分の判断でPCのキーをたたき、クリックするだけで旅のホボ全部が決まることが余りに簡便で驚嘆! 慎重派からみればコワイ。 チェックインする度に、一瞬不安になるが、嘗て予約失敗したことはナイ。 お蔭さまで。 

7時過ぎに朝食。 9時15分までにグランホテル前に集合だが、早めに出た。

              

目の前の遊歩道を時折、ジョギングしている人が通る。 犬の散歩の人も通る。私はグランホテルを目指して・・・前方のチョット突き出したところにある高層ビルがグランホテルだろう。 ホテル付近の一角はチョットしたロータリー。 私はレせプションの人に教えられた我がホテルと同じサイド、左側に暫し立ってみてハタッ・・と考えた。ドチラからバスは来るんだろう。 はじめは勝手に私が来た方から、つまり右手から・・・と思っていたが、ココは車は右側走行。 ????  まだ、ココには誰もバスツァー参加者らしい人はいない。 前の遊歩道にあるバス停にご夫婦らしきカップルがいらっしゃる。 普通のバスを待っているのかしら?  少しして声を掛けてみた。 「コチラにお住まいですか?」「イヤ、イギリス、オックスフォードから。」 「プロフェッサーですか?」 「え~・・。 以前、日本人家族が近くに住んでいたんですよ。いい家族でした。」 などと話しつつ、彼らもバスツァーの参加者であることを知った。 早速本題に・・・。 「バスがどちらから来るかご存知ですか?」「イヤ、僕らもわからないのでココで待っているんです。両サイドが見えるから・・」 「ナルホド! 日本では車は左側走行なので分かりにくくて・・。」 「そうなんです。 イギリスも・・」 「あ、そうでしたね。」  日本へは未だ行ったことがないとのことなので、「車を運転するには、分かりやすくて良いところです。ドウゾいらして下さい!」 お二人はグランツァー、つまり私が明日予定のツァーに参加の由。 そのうちに雨がパラパラ・・。少し激しくなってきて、私はホテルに急いで戻り、カサを持ってきた。 昨夕も雨が降りだしたっけ。 海岸っていつもこうなの? 戻ってみると指定された場所に人がイッパイ。 イロイロなツァーの参加者がココに集合するようだ。ほどなく私のツァー“PLAYA BLANCA”のダブルデッカー到着。 大勢の人が乗り込んだ。 席について尋ねると「ドライバー席以外ならどこでも可」とのことに“笑”。

 いよいよ出発。 アレ―シフェの海辺の通りを右折して街の中を通り抜けて南下。街中の狭い通りだが間もなく少しだけ広い通りへ出て別の地区へ。 私が泊まったアレ―シフェ地区は中心地のせいか海に面して中層のホテルやオフィスビルが建っているが、住宅地は戸建だ。 飛行機から所々見えた白い塊・・アレが一つの地区のようだ。 個人住宅、こじんまりしたホテル、B&B、商店どの家も真っ白で、立方体と直方体を組み合わせたような建物。 後日、読んだところによるとコノ地が生んだ画家・建築家のマンリケの主張の「家は白に、窓枠は青か緑、高さは4階までにすべき」を守っているようだ。 住宅地内のホテルでお客さんが数人乗り、また別の地区へ。ここでも数人が乗る。まるい色別のスティッカーを胸にしている人もいる。 全員が乗り込んだ後は住宅地の狭い道路を出て褐色の原っぱの中を進む。 周囲は火山礫の中に灰緑色の植物・・・根元から放射状に枝葉が伸びてて遠目にはコンモリ丸い形をした灌木とは言い難い植物がイッパイ。 コレはたしかスペインの荒れ地にもいっぱいあった。 遠景は大小の円錐形の山・・・富士山よりも富士山らしい形の山。

         

コ一時間も走ったか否か・・・周りに例の白い建物が並びはじめ、海辺のショッピングモールRubicon Marinaというところに着いた。 二時間の滞在。 駐車場に隣接して大きなスーパーが一軒。 ホテルの近くのスーパーよりも大きくて期待したけれど、私にはイマイチ。 滞在者用のスーパーなのかココ独特というモノはナイ。 スーパーを出ると露店が何軒も連なっている。 パンフレットに「マーケット」の文字があったので私はこの土地独特の物を売る市場、マルタのマルサシュロックのようなイメージを抱いていた。 欲しいモノはナシ。 露店街を抜けると海上に木造のデッキ風な橋が向こう側へ続いている。 橋のたもとに20センチほどのお魚がイッパイ。 だれも採っている人はいないでただ見ているダケ。 橋の周囲はヨットハーバー。 沢山のヨットが繋留されている。 マリーンスポーツとは海水浴や砂遊びではなくてヨットセーリングを指すようだ。 水着を持ってきていないことへの後悔はゼロ。 橋を渡り切るとレストランとオミヤゲ屋さんが続く。レストランといっても観光客がぞろぞろ歩く道、海に向かって解放されたピザ屋さんばかり。 先ずはアノ絵葉書を探そう! が、ナイ。 奇麗な海岸や火山、サボテン・・・もちろん、あのブドウ畑のカードもあるけれど、アレとは異なる。 オミヤゲも、コレッというモノがナイ。 極端なことを言うと、普通の海辺の観光地なのだ。 ヨーロッパ人にとっては、ハワイのようなリゾート地だもんね。 ハワイだって軽井沢だって箱根だって、私の趣味ではナイ。 お野菜や地ワイン民芸品があったりするとイイんだけどなぁ・・。 早めにスーパーに戻って再度オミヤゲを探したけどナシ。 パンと飲み物のランチを取りながらショッピングモール内の超ミニ・メリーゴーランドに乗って喜んでいる若い家族連れを見ていた。 どこも同じだなぁ・・・。 戸外では若い芸術家氏が大きな地球儀状のモニュメントを制作中。PEACEの文字があったよ。もちろん日本もあったヨ。

 

2時間の滞在のあと、20分ほど乗って向こうに見える Playa Blancaへ。ココも大西洋に面した海辺の飲食店とオミヤゲ屋さんが並んでいる。 海辺に接しているけれど海岸や砂浜で遊ぶ場はない。 私はお目当てのカードを見つけるべく、片っ端からおオミヤゲ屋さん廻り。絵葉書は店頭に出ているから、絵葉書を見かけると、スタンドをグルグル回してお目当てのモノを探す。が、ナイ! あんなにステキな絵葉書なのに・・・。 帯に短したすきに長し・・・でなく、私から言わせてもらうと「帯にもたすきにも短い!」 きれいな海岸、火山、サボテン、はたまた、これら全部を入れた絵葉書、3Dカード。この海岸に限ったカードではない。 だったら、あのブドウ畑の絵葉書だってあっていいハズ。

何軒目かのお店に”あったぁ!” アラッ、ほかのカードよりも高い! 形も正方形で少し大判。 一瞬、迷ったけど、大げさに言うと「コレを友だちに送りたくて来たんだ!」から値段なんか気にしまい! で、10数枚買うつもりで手に取ったら6枚しかない! 別のお店を探そう。何軒目かのお店でまた見つけた。 結局、ココであるだけ、アソコで数枚、生徒たちにはこのカードでなく、アラカルト版にした。 切手もあるとのことなので切手も購入。 いつものことながら、旅先からのカードを出すことがケッコウな支出になる。 カード代70セント。切手代1.15ユーロ切手を二枚。 これが15枚。 が、私自身は昔の人なので、一枚の紙がハルバル遠くから届く・・と言うコトに心が動く人。 今の子にとってはどうなんだろう? また、私の友人たちだってどうなのかは知らないけれど、我が感性を押し付けて悦にいっている。  

ココで驚いたこと。 お店の店員さんは全員が中国人なのだ。 彼らは店主なのか雇用されているのかは知らないが、みんな不愛想。 首を上下左右に振るだけでシゴトをしている。 「絵葉書はこれだけ?」 首を縦に振る。 この人たち、何が楽しいんだろう。 そうか、楽しそうな観光客に対して彼らは働いているんだもんツマンナイわよね。カードを買ったお店の人だって、ブスッとしてカードを手渡す。 切手もあるというので購入。必要な分には達しなかった。ホテルで買えばいいわ。

 絵葉書を買うという最大目的達成! 目の前の大西洋からフェリーが出ていく。 隣りの島とのフェリー便かな? そう言えば去年、バルセロナのモンジュイックの丘で出会った日本人クルーズ旅のご一行さま、カナリア諸島へ行くとか行ったとか言っていたけどドコにいったのかしら? フェリーでなく立派なクルーズ船だったんだろうなぁ? 

商店街の裏へ行ってみたが、とくに印象ナシ。 なんせ絵葉書が手に入ったので他は眼中ナシ。建物と建物の間の階段に座って絵葉書を見つつ、文を考えてみた。 「私はコレをみたくてココに来ました。」。 「ココはどこでしょう?」。 わたし、ヒョットしてコレを買いにこの島へ来たのかも・・・。

                

 未だ時間が十分だが、駐車場辺りへ戻ろう、なんせ私は一人だから・・。 植物に目をやる。青々とした緑ではなく乾いた葉。茎。そして赤・黄いろ。うす紫の花。サボテンもあったけどマルタと似ている。

            

今回気付いたこと! 老若カップルばかりの中を、絵葉書を探し求めてセッセと短足を足早に回転させて独りで歩いている私は非常に異質な存在だということ。 周囲を見回すと、老いも若きもカップルか家族連れバカリだ。恋人同士、友人同士もいるだろう。 ミンナ手に手をつないで歩いているのだ。 老カップルは労わりながら、どちらか異常に大柄(?)で、ゆっくりユックリ歩いている。 手をつなぐのは物理的な要因なのだろうか? それとも彼らの文化なのだろうか? そう言えば・・・とわが両親を思い出した。 二人とも勝手に海外を旅していたが唯一、二人で旅した南米。これは公証人会議に出席という名目だったが、帰国して母が嬉しそうに言ったことがある。「お父さんねぇ、手をつないで歩いてくれたのよ。」 普段の父からは想像もできないけれど、改めて思った。 「お父さん、やるじゃん!! 国際人なのね。」

 一組、時間になってもナカナカ現れず! 「もう、出ます!」と宣言した時、現れたけれど、ソレほど悪びれていない感じ。 ゆっくりユックリ戻って来たけれど、息せきって・・・は無理な体形だった。

往路と逆に数人づつ下車して5時すぎにアレ―シフェに到着。 昨日のスーパーでパンとナニヤラ買ってホテルに戻った。 どんな晩餐会を開いたか記憶ナシ。が、絵葉書15枚を書いた。 丁寧な文字は書けない私だけれど、速く書けるのは便利。

スマホでメール依頼ニ件。FBにすぐコメントをくださるYさんの住所を弟に尋ね、もう一件は次男に。ヴァチカンのE-チケットを家に置いて来たらしく、ヴァチカンからのメールの転送依頼をした。双方とも返信があってスマホの威力をマザマザと実感!!

             


グランカナリへお礼・・

2016-04-19 10:11:53 | 日記

「送料の送り方を教えて下さい」と何度か無粋なメールを送ったがナンの回答もない。 4.7ユーロという金額を考えると、大ホテルとしてはスル~するのがベストなのかな? 届いて既に10日経つ。 私の指輪は未だに仏壇においてある。 

で、昨日、粗品・・文字通りの粗末なモノをカナリア諸島グランカナリに送った。。 3月に某電機屋さんでおねだりしてもらったカレンダーと百円ショップの鯉のぼりをSAL便という格安な送料480円也で送った次第。 もはや4月後半だけれど、坪庭風な絵柄に抹茶碗が配されていて「こんなカレダーが欲しい」と思っていたモノ。「コレいいですねぇ。」と言ったら、店員さんが「残っているものですが・・」と言って下さったのだ。 「だれに・・・」というアテはなかったが、指輪を送付して下さったという連絡を受けた時、すぐに「アレを送ろう」と思ったモノ。 

褐色の火山島に住む人にとって、まったく異質の庭だと思う。 喜んでもらえると嬉しいけれど・・・・感想は聞けないだろうなぁ・・・。 着くであろう頃に、「カレンダー送付しました。」とメールを送るつもり。