昨日、書いた柚餅子・・ユベシ・・を作り始めて何年たつだろう? タブン30年以上かも!! 東京新聞の家庭欄で「柚餅子の作り方」を読んで、私は「これがユベシ?」 私が知っているユベシとは何の共通性も見当たらず、それが我がミョウな気持ちを駆り立てた。 私が知っているユベシは「求肥にクルミが入った東北地方のホノ甘い和菓子」。 どう見たって、新聞に載っているブツは違う! チガウのがわかっているのに確かめたくなった。
先ず柚子と、赤みそと白みそ、みりん、クルミがを用意。 柚子をくりぬく。 二種類のお味噌にみりんを加え、クルミを少し入れたものを8分目ほど柚子釜に入れる。 上に大きめのクルミを置いて蓋をして小一時間、蒸す。 冷めてから…熱いと触れないから・・・柚子釜からあふれ出ているお味噌をなんとか収めて、和紙に包んで口をタコ糸で縛って、それを寒風の中、戸外に一ケ月ほど乾して出来上がり!
柚子はケッコウお高いので、冬至を待って買う結果、”忙しい時に!”となる次第。 今年は15個買った。 お味噌は各300g弱。みりん大匙4杯くらい。 材料を用意したからと言って、スグ着手する私ではない。 なんせひと仕事だから! 突然、「作っちゃおう!」の気になるという気まぐれなゲイジツ家気質!? 最初に作ったころ、実家に持って行ったら、母が言った。 「これをアナタのおハコ・・って言ったか否かは??…にするとイイわよ。」 「田舎から届いたものです。 おすそ分け・・」というものが我が家にはナイ。だから、そういうモノにすればよいのでは・・という母のお墨付き。 以来、ズ~ッと、タブン毎年作っている。
持ち寄りパーティの時、何かお返しの必要がある時・・などに出すと、たいてい、皆さんビックリした表情で「コレはナンゾ?」 およそ、ウツクシクキレイ・・とは見えない。 よく言って干し柿ミタイ。 コレコレシカジカ・・。 薄く切ったモノを、ヒト切れ口に入れてから「美味しい!。」 ケッコウ好評なので、私はセッセと作ってきた次第。 ただし、ウチの若者は食べない。 アメリカの若夫婦も、思わず吐き出したらしい。 だって、丸かじりしたのだそう。 なんと大胆な! 柚餅子を作っている時は家中、柚子の香りが漂っている。
柚餅子、栗の渋皮煮(今ほどポピュラーでなかった)は30年来の、ベーコンは10年来・・私のこだわり手作りの品だ。