長岡育英センター・ブログ

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笹川先生のこと

2006-03-12 23:41:41 | 川上のひとりごと日記
きょうは、保育園の日曜保育参観。

年度末に近い、せっかくの日曜日ではありましたが、
大勢の保護者の皆さんが、朝から保育園に集まって
くださいました。

夕べからみぞれがちらつく、あいにくのぐずついた天気。
それでも保育園の中は、裸で乾布摩擦をして走り出す
子ども達のエネルギーでいっぱい。熱いくらいです。

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さて、楽しく動く朝の活動を見ていただいたあとは、

体育館で子育て講演会。
講師の先生は、
元 上越教育大学学校教育学部附属幼稚園
副園長の笹川辰雄先生。

中学、小学校で学校教育の現場で経験を積んで、
さらに幼稚園では幼児教育の現場の経験を積んでこられた
大変貴重な経験をたくさんしている先生です。

紹介のお手紙の文にも書いた、
「豊富な経験と膨大なデータと緻密な研究」で、しかも
手品をまじえながら、いつも楽しいお話をしてくださいます。

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さて全体のキーワードは「健康」「頭が良い」「心の優しい」。
この3つのことを大切に、子ども達をいかに育てていくかという
のが今日のテーマ。幼児教育界の永遠のテーマです。

この中で興味深かったこと。

それは、体内時計の話。人間の体内時計はもともと25時間で、
不規則な生活をするとたちまちその体内時計のリズムが狂い、
寝不足、体調不良等々の原因となるとのこと。

当然それが子ども達に生じた場合、成長に良いわけはありません。

ではその不具合をどう直して、リセットしたらいいのか。
そのためには「太陽」に当たると良いというのです。

これは、「太陽」の他にも、「土」「水」「緑」「風」の
5つがどれも子どもの成長、あるいは子育てには、大切なんだ
そうです。

以前、川上も泥遊びのことを書きました。

子ども達は、狂ったようにまるで何かを取り戻すかのように
泥を触ってその感覚を楽しみ遊んでいたのです。
丁度1年生が入ってきた頃のことでしたね。

まだ水も冷たいというのに。泥と泥水でびちょびちょに
なりながらも、お母さんに「誰が洗うの…。」と言われても。
それでも、熱中していじっていた泥。

笹川先生はおっしゃいました。

大地、陸地の意味の「泥=土」は、英語でearthと言います。
その土=アースに触れることによって、子ども達はストレスを
アースして土を経由して逃がしているのだというのです。

きょうのお話を聞いて分かりました。

子ども達にとって、大切であるこの5つの項目。
ごく普通の保育園であれば達成できるのかも知れませんが、
我が保育園には、この5つがひょっとしたら「欠けて」
いる、いたのではないか。そう思ったのです。


これらが欠けているために元気がないという子ども達は、
太陽に当て、土に触れさせ、風に吹かれると良いのです。

5つの「自然」に触れてそれらを体に取り込むのでしょうか。

元気がない子ども達は、ときどきいます。

その子達にはこれからはじゃんじゃん外遊びを仕掛けていって
「自然」にたくさん触れさせてあげたいと思います。
ジャスコに買い物に行くより、外で土に触れる遊びを!と
話していました。


自然は偉大なホスピタル。ってことかなぁ。
なんだっけこのキャッチコピー。

協和発酵?

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しかし、それにしても、笹川先生は面白いなぁ。

すっごいべんきょうしているんだけど、そんな風を少しも
見せず、むしろ素朴な感じで、ひょうひょうとしていて…
どこにでもいそうな親しみのあるお父さんって感じですが
それでいて現場経験が豊富ですから、わたし達が現場で
直面しているほとんどの問題は経験されているのです。

そういう面白い、頼れる大人になりたいとまた憧れるのでした。

写真は、段ボール屋さんからもらってきた、廃棄処分になる
ところだった丸い段ボールの下に、ペットボトルのフタをつけて
作る、即席の「皿回し芸」でした。

「もったいない」の心が生きている遊びなのでした。

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Step by step, IKUEI!!!
 by 川上