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IKEDA HIROYAのとりあえずブログ

日々の食事や美術展巡り、スポーツ観戦記などもつれづれなるままに書いています。

2015.12.08 三井記念美術館『三井家伝世の至宝』★3

2015年12月09日 16時02分24秒 | イベント・アートなど



東京出張、最後の最後は日本橋の三井記念美術館『三井家伝世の至宝』

本当は全く予定に入っていなかったのですが、三越前駅の地上に出て、
グーグルマップで貨幣博物館への道を確認しようとしたら、
現在地の目の前に「三井記念美術館」の表示!
過去一度も訪れたことがないので、せっかくなのでこの機会に、と。





入り口は三井本館に隣接して建設された超高層の「日本橋三井タワー」から。
巨大な吹き抜けで竹が植えられています。







吹き抜けを通って三井本館のほうに入り、エレベーターで7階に上がるのですが、
エレベーターも階数を針で表示するクラシックで重厚な仕様。
エレベーターそのものは新しい物のようでしたが。

ちなみに三井本館自体が重要文化財(笑)。関東大震災後、今後絶対に倒壊しないように
当時の建築費の10倍の費用をかけて耐震性の高い建物として作ったそうです。
このため、美術館開設時に好き勝手に手を加えることができなかったようで、
設計に苦労したとのことですが、美術館の壁や扉は昭和初期当時のものだそうです。



さて、展示内容ですが、三井家所蔵もしくはかつて所蔵していたものばかり。
国立博物館などに寄贈したものも。茶道具、絵画、書跡、工芸・歴史資料、
能面、刀剣、切手コレクションなど多岐にわたります。

茶道具では国宝の油滴天目茶碗をはじめ、本阿弥光悦長次郎仁清など
日本史、美術史で出てくる有名人による茶碗がゴロゴロ(笑)。
モノによってはいくつもの大名などの手を渡り三井家にやってくるまでの遍歴が
すべてわかっているようなものもありました。

書跡では、藤原定家筆の国宝『熊野御幸記録』伝小野道風のものも。
まぁ、ワタシはにょろにょろした筆跡は読めないので(笑)、あまり感動はありませんが。

能面は展示されている15面の全てが重要文化財(笑)。
肌色の翁面と黒っぽい翁面はデザインがかなり違っていたのが面白かったです。

刀剣類では6点中2点が国宝、4点が重要文化財。
そのうち1ふりが薙刀(なぎなた)で、薙刀を見るのはたぶん初めて。
刃の部分が長刀よりも厚みがあり、柄の部分がかなり長くなっていました。

このように伝統的な日本の美術品が満載なのですが、
異彩を放っていたのが切手コレクション。三井高陽氏によるコレクションで、
日本初の切手である『龍文切手』をたくさん見ることができました。
本当に最初のものは目打ちがなく、その後のものは目打ち付きになっていました。
これらの実物を見るのも初めてかもしれません。


こんな感じの内容でした。



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2015.12.08 貨幣博物館 ★5

2015年12月09日 03時02分26秒 | イベント・アートなど

東京出張最後の1日は博物館・美術館巡り。
本当は全日の月曜日にしたいところですが、
美術館は大抵月曜定休なのでわざわざ1日延ばした次第。





まずは日本橋のはずれにある『貨幣博物館』へ。
場所は上空から見ると「円」に見える日本銀行本店(写真)の
道を挟んだ向かいの別館。
11月21日にリニューアルオープンしたばかり。
テレビのニュースかなにかで見たので行ってみようと。





東京在住時代に旧『貨幣博物館』の存在は知っていましたが、
開館日が限定されていたか、事前申請が必要だったか忘れましたが
一度も行かずじまい。そんなワケで、今回は非常に楽しみ。





受付で驚いたのは、博物館や美術館では通常は女性の方が
受付をするのが普通だと思いますが、ここでは男性警備員が受付
さすが日銀という感じ(笑)。入館料が無料なのもビックリで、
受付は個人か団体か、人数、住所(都道府県)を書くアンケートのようなもの。
また、館内での禁止事項(撮影禁止とか飲食禁止とか)の説明も受けました。





階段を上がると、ヤップ島の巨大な石貨が。腰ぐらいまでの大きさです。





2階の入り口横には大きなディスプレイ。ここは撮影可能。





入り口の前にはビデオを見るコーナーが。
日銀の機能が丁寧に解説されていました。
最後に日銀の黒田総裁がお出まししてました(笑)。



展示コーナーの撮影は禁止なので写真はナシ。
古代から現代までの貨幣や貨幣制度について解説されていました。
『富本銭』『和同開珎』から『天正長大判』
江戸時代の歴代小判などももちろん展示されていました。
あと、東京オリンピック記念1000円硬貨をはじめとする
歴代記念硬貨も展示。天皇在位60年記念10万円金貨などは初めて見ました。

歴史的に面白かったのは明治初期の銀行制度の変遷。
紙幣発行できる国立銀行とそれができない私立銀行があり、
ワタシの地元の百五銀行はもともと国立銀行だったとのこと。
結局その後10年あまりで、紙幣発行は日本銀行のみとなるのですが。

また、千両箱の重さを手に持って体験したり、
紙幣の偽造防止技術を実際に見たり、たくさんの体験コーナーがあり、
なかなか楽しめました。





展示室を出るとお土産コーナーが。お札のクッキーや金貨チョコなど。
自動販売機がありますが、同じものは全部店員さんから買えます。
なぜ自動販売機が必要なのかは不明(笑)。
それはともかく、家族や自分向けにいくつか買いました。





その脇には一億円の札束の重さを体験するコーナーが。
思ったより重くも大きくもなく、元東京都知事が札束を
鞄に入れることができたのかどうか、うんぬんがニュースになっていましたが、
アタッシェケースなら一億円はすっぽり入るような感じです。



こんな感じでじっくり2時間半も滞在してしまいました。

展示物の入れ替えがあるとは思えないので、1回行けば十分ですが、
1回は行く価値があると思います。入館無料ですし(笑)。



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