優柔不断後の決定 その2

日々つらつら書き留めます。ネガティブでポジティブ。
決定力と、前向き思考を手に入れたい。

「ラッシュライフ:伊坂幸太郎」

2009-05-24 22:05:50 | 小説
伊坂幸多郎の2作目の「ラッシュライフ」
読みました。

繋がってる。という言葉が一番ではないでしょうか。

・冷静沈着、不動の最高の泥棒、黒澤さん。
・夫と離婚し、不倫している男と結婚しようと思う女
・神を信じ、それを「高橋さん」に映す青年
・リストラされてどうしようもないおっさん

この4人を中心に、物語が進みます。

幕間に出てくるバラバラ死体。

なんて言うんでしょうか、非常にストーリーを書きづらいw


4人それぞれのストーリーがあって、
それがバラバラなんだけど、時系列は同時進行していって、
お互いがお互いのストーリーに関与していって、
バラバラのストーリーが、それぞれ繋がってる。みたいな。

必ず全員が全員に関わってるんですね。

直接関わってるものもあれば、間接的に関わっているモノもあります。


そんな感じ。

うん、そんな感じ。


その中には、
泥棒があったり、殺人未遂があったり、
殺人があったり、絶望があったり。

バラバラになった死体が動き出すお話があったり。
宝くじ、強盗老夫婦、外国人のおねえさん。高橋さんに犬に拳銃。
「何か特別な日に」のビルがあったり。



しかし、時系列は一緒なんでしょうか?
それがちょっと自信ない。

最後の外国人のお姉さんが、それぞれが書いた字を
「3日前」「2日前」「昨日」とかって言ってるので
どうだかよく分かりません。

でも、時系列が一緒じゃないと物語としてはあり得ない。

ただ、不思議な物語りでした。

エッシャーのだまし絵があるじゃないですか。
四角の塔があって、登ってるのに降りている。いわゆる無限ループ。

あれがモチーフになってるらしいんですが、
そのとおりな物語でした。

伊坂さん頭よすぎ。


ちなみに、同作者の

「オーデュポンの祈り」の主人公「伊藤」が、画商の話で出てきます。
神様のレシピの話も出てきます。

「泥棒黒澤」は、「重力ピエロ」のお兄さんが頼る探偵でも出てきます。


なるほどね!


しかして今、「陽気なギャングは世界を回す」を読んでます。
読書って凄く面白い。

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2 コメント

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Unknown (bob)
2009-05-24 22:37:44
恩田陸の「ドミノ」もラッシュライフと似てて、これまたおもしろいですよ!
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 (イグ)
2009-05-25 22:00:27
>bob氏
そういうの待ってた!俺凄く待ってたよ!
今度読んでみるよ!サンクス!
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