優柔不断後の決定 その2

日々つらつら書き留めます。ネガティブでポジティブ。
決定力と、前向き思考を手に入れたい。

東京研修

2009-11-30 23:28:31 | 日常だだもれ
今頑張って色々書いたけれど、消えた件。

もう無理。やめてあげて!俺のHPは0よ!


研修行ってきましたー。
木夜(前乗り)からでしたが、毎晩飲んでましたー。
そりゃ風邪も治りませんー。

みたいなね。


しかも研修が「それなんて傷の舐めあい合宿?」
みたいだったって感じでね。

社会人半年でギャップにもだえ苦しんで
ちょっと苦しんだ声が
若干あえぎ声になっちゃったりしちゃったりするわけのない現実で
僕達は何を糧に生きていけば良いんだろう?

そうだ、そう、辛いのは俺だけじゃないんだ!
みたいな事を同期全員でやってました。


ってか正直、マジで。


社会人のギャップとか、働き過ぎ日本に嫌気が差した人とか
そう言う人を救うような同期会でした。


これは…人事から孔明の匂いがする。


でも、正直かなり病んでる人いたしね。

リアルに「鬱の症状」とか「コレが鬱の初期症状」とかって研修あったし。
怖ぇよ!リアルだよ!!!

社会人ってやっぱりこわい。うん、守られてないよね、基本的に。
大学同期の皆さんも調子はどうよ?
俺個人としては9時まで寝れる生活になりたいわけだが、
おまいらどうよ?


やっぱ同期と会ったりすると嬉しいしね。
今回は全体のだったから、工場の人達や本社勤務の人達とも会えて

喜びのあまりに濡れちゃいました。


とか言ってくれる人いたら光の速さで惚れる。


「よだれ…垂れちゃった…」とかなら
その時点で賢者モード突入だね。



「濡れたのは頬」とかいう純情っ子は帰れ!カ・エ・レ!




だがしかしそれはそれでイイかもしれない現実。



本当、同期と会えると頑張ろうと思います。
やっぱり同期って素晴らしいよね!!


















って事で、来週も東京で研修なわけだがorz



マジ何で2週連続で土曜が潰れるのか。イジメか!
東京行くまでちょっとめんどくさいんだぞ!
会社は東西線沿線にビジネスホテルを取るな!押しつぶされるから!



そんな感じです。
クソどうでも良いけど、
新丸ビルの7Fでご飯を食べれてちょっと感動した。



なんかもう一回消えたらクソやる気がなくなったので
こんなんで勘弁してください。

「君に舞い降りる白:関口尚」

2009-11-25 22:38:48 | 小説
たまたまね、手に取ったの。この小説。
あぁ、関口さんだって。
プリズムの夏は嫌いだけど、
空を掴むまで、は凄く好きな関口さん。

なんだか面白そうな小説。


「君に舞い降りる白:関口尚」


ちょっと読んでみた。
小説の裏とかに、ざっくりストーリー乗ってるじゃん。

「もう誰も、好きにならない。大学生の修二はそう決めていた」
「しかし、バイト先に来る少女が気になって…」


あ、キた。って。


完全にこれは読まざるを得ない小説だって。

しかも最後に「青春小説」って書いてあってね。

即買いですよ。ええ。
こういう小説大好きです。
ハッピーエンドの前提に、必ず不幸があると知っていても、
こういう話は大好きです。



ここにうpする際、
どれだけ自虐だって思われるんだろうとか思いながらw



ストーリーは。

主人公の修二は大学生。岩手の鉱山屋(石を売る所)でバイト中。
店長と、3留(4留?)中の大学でバイトの先輩と、
公務員を目指す、ボクシングをやっていた先輩と。


彼はもう、誰も好きにならないと心に決めていた。

そこにちょくちょく来る少女:雪衣。
彼女を段々気にしていく…みたいな。
ちなみに雪衣は自分のことを話すのが嫌いらしく、
非常にミステリアスな女の子。


三章に別れていまして。

一章では、修二がなぜ人を好きにならないと決めたのかと
その背景と、
またそれを踏ん切るまでの話。

二章では、
新しい女の子がバイトに来て、一悶着あって、みたいな話。

三章では、
雪衣の話、修二の話、お店の話、等々伏線を回収


みたいな話です。

その三章にまたがって、雪衣と修二が色々していくって話。
最後は山場があり、非常に不幸だったのですが、
最終的にハッピーエンドで、ハッピースタート(?)でした。




非常にロマンティックでした。
石を持ち出す当たりから、この著者…と思いましたが、
やっぱりそうでした(笑

翡翠、アメジスト、ダイヤ、アレキサンドライト等々。
FF9を思い出したのは僕だけではないはずw

面白かったです。

ストーリーも面白かったですが、
人それぞれの背景、また問題が非常に凝ってまして、
人間描写が非常に上手い人だと思います。

一本、軸として修二と雪衣の話があり、
それに派生して、登場人物の、関わっていく人々の
切ない、痛々しい過去があります。


すっごくはしょって書いたのは、そういう理由もあったからです。
僕の文才じゃ、上手く伝わらない。


またね、この、修二がもう二度と人を好きにならないって言う話。
まぁぶっちゃけ元カノに非道すぎる降られ方をしたからなのですが、
これはあかんね。最低やね。

なんか最初っから話にのめり込めて満足です(違


けど本当に人間の背景や感情がリアルでした。

この小説が映画化されたら、間違いなく主題歌は
ミスチルの「HANABI」だろうなぁって思ってましたw


誰も皆~悲しみを抱いてる~♪
だけど素敵な~明日を願っている~♪


がぴったりだと思います。


どこかの誰かさんも
重い腰をあげなければな…って思えたらいいんですけどねwwww



とりあえず、明日から仕事で東京行ってきます。
えぇ、金、土曜と研修ですよ。ちっくしょ。

「うちの母ちゃん凄いぞ」

2009-11-23 17:51:24 | 漫画、アニメ、映画
いつぶりかわかりませんが、
風邪を引いた模様。

喉が痛い。

風邪を引いたって言うか、なんていうか、
多分エアコンのせいで乾燥した空気の関係上、
喉がやられたというのが正直なところでしょう。

どうもイグです。

ってなわけで、本日はダラダラしていたため、
これもまたいつぶりくらいか分かりませんが、
ニコニコ動画見てました。


したら、神動画を発見しまして。

「うちの母ちゃん凄いぞ」

っていう、元は2chのお話を見てました。


ちなみに就職活動時代に「ブラック企業に勤めている~」
をリアルに見てまして。
今アレ、映画化されてるやんね。

それ位面白いお話でした。

主人公の家族が、父親の借金の関係で壊れてしまい、
それを立て直すお話。どうやらリアルな話らしい(釣りではなさそう)


家庭環境は、父、母、兄、クズ子、妹。


主人公はクズ子。


中学校時代に、家庭が父親の借金の関係で泣く泣く崩壊。
母に兄とクズ子、妹が引き取られる所から始まります。
とはいえ、父親は全然悪い人じゃないところが味噌。


子どもの頃、借金の関係で家庭が上手く行かなくなってしまって、
中学生なりに、
「あ、頭おかしい振りしたら、皆私の事心配してくれて、
 正常な家庭に戻るんじゃないか?」って考えます。

で、多重人格者の振り。



本当に多重人格者に。

勝手に自殺とかやっちゃってたらしい。
そのため、精神崩壊。病んでしまったらしい。

妹は妹で、家庭環境の悪化から尿意が分からなくなり
小学生中学年にしてお漏らしをしてしまう状態。


それ故に、離婚→母が引き取る関係に。

そうしたクズ子と、神がかった母と、真面目な兄、そして可愛い妹との
家族が織りなす、心温まる物語。


クズ子は本当にクズで、めっちゃ面白い。
本当に人のクズ。笑っちゃうくらい。
でもそれは、クズ子のせいではなく、精神的にまいっちゃってたから。
Aをしてはいけない、という常識が分からなかったらしい。

そうしたクズ子が、どんどんクズじゃなくなっていくお話。

30分のニコニコ動画×7話で、3時間以上だったけれど、
凄く面白かったです。



本当に母ちゃんが凄いんだ。



あの人は素晴らしい。



最後は感動ですよ。

話としても、オチがあったりクズ子が本当にクズだったりして
非常に面白かったです。
なのに、
周りの人が皆いい人過ぎて、どんどんクズ子がクズでなくなっていく、
その過程も良かったです。

再生のお話。

で、母ちゃんが凄すぎる。

そんな話。



ニコニコで検索して見れ!!!

「うちの母ちゃん凄いぞ」

明日、僕も頑張ろうと思いました。


「コンビニたそがれ堂:村山早紀」

2009-11-22 23:50:09 | 小説
この肌寒くなってきた季節。
何か暖かいモノを…と思い、本屋へ。

なんかフェアやってまして。

「じんわり」って書いてある書棚にありました。


「コンビニたそがれ堂:村山早紀」


駅前商店街のはずれ、赤い鳥居がならんでるあたりに、
夕暮れになるとコンビニ「たそがれ堂」が出現する時があります。
「大事な捜し物がある人は、ここで必ず見つけられる」という

この世にあるモノ、もしくはないモノ。
その人が探しているモノが必ず見つかるというコンビニ。

そんなコンビニに来る人の、4人の物語。


短編嫌いなのに、こういうのには弱い。
いいんです。どこかでリンクさえしてれば。全く違う物語でなければ。

そんなわけで。


読んでみました。



そっこー泣きました。



1話ではそうでもなかったのですが、
2話、3話とね。もう駄目でした。


てか2話目が秀逸すぎる。


時空を超えたり、あるはずのないモノがあったり、
ちょっとファンタジー要素が多かったですが、

非常にじんわり来ました。

それもそのはず、作者の方は本来、児童書の作者だという。
そりゃこういうの書くわ。得意だわ。じんわりだわ。
児童書が基盤にあるからこそ、暖かい話が多いわけだ。

サクサク読めて非常に良かったです。

背中が感動でゾクゾクしてました。



全体的に、この世からなくなったものが
どこに行くのか、っていう話でした。

もちろんぼかしてあるのですが、
作中で話している人の言葉が暖かくてもう。

スーっと胸に入っていく短編集でした。


なかなか面白かったです。


ちょっと最近ギスギスしてんなって人は
どうぞ。

まだまだ若い…と思いたい。

2009-11-22 00:33:09 | 日常だだもれ
お世話になっております。イグです。

金曜日は飲み会でした。会社の飲み会。
派遣の方が辞められるので、送別会。
僕の課の方で、雑務等々お願いし、また教えて頂いた方なので
すごく寂しいです。

し、

すごく切ないです。

っていうかいないと非常に困る(業務的な意味で)


いい人だった…。


そんなわけで金曜日。僕はあまり飲まない予定。
何しろ疲れてたし、土曜は絶対に行かなければならない現場が。
しかも9時から。

そんなにね、遊んでられない。



とは思いつつ。

なんだか気がついたら上司につがれまくってまして。
上司以外の方にもつがれまくってまして。

一回吐いて。

また飲まされて。ビール日本酒ブランデー。


っブランデーかよ!?


って事で。案の定、終わり際の記憶無し。
久々に、終わった時にふらふらしちゃってね。
体が揺れてる感じ。ぐらぁああ~ってゆっくり波打ってる感じ。

先輩に対して大変失礼な事を言ったらしく、自己嫌悪。

あぁあ。死にて。


で、なんでか次のカラオケにまで参加し。
終電逃し。

終わったら、久々の満喫で泊まる事態に。
一年以上ぶりでしたが、酔っていた僕は早々に睡眠。

で、7時に起きて、半に出て。


…超気持ち悪いの。


あまり頭とか痛くならないんだけど、
お腹が気持ち悪いし、足がむくむせいか足首の辺りが異様に痛い。


で。仕事(現場)


名古屋を出て実家方面の電車に乗り、実家の駅の手前で降り。
ロッテでご飯食べて、樽のロッテ思い出して懐かしんで、
仕事。

っつっても、
特にやることはないんだけれど(顔を覚えてもらうためだから)

で、客先の人と色々話してました。

絶対この人、俺の事酒臭いって思ってるだろうなぁって思いながら。


簡単な現場なので一時間ですぐに無事に終わり。


もう結構限界な訳ですよ。足痛いし、ふらふらするし。

けれど、それから事務所に戻りました。
戻りましたとも。

実家を目の前にしてまた遠出する辛さ。痛い…。

火曜の朝一で連絡をしなければいけない案件のため、
一時間程雑務をこなし。

ようやく家に帰りました。



働き過ぎだよ日本人。



まぁでも、無事に終わったから良かった。
金曜日の7時半から飲み会で、7時に電話入れられて…だから
もうどうしようもないしさ。


大学生から社会人になって大きく変わったのって、
何を中心に考えるかだと思うんです。

思えば就活の時とかに

「残業はあるのか」
「残業代は出るのか」
「休日出勤はどうか」

とか聞いてたじゃない。


これって、結局自分本位な考え方じゃん。


社会人になったらさ、
結局、客先から「この日までに」って依頼されたら
やるしかないんだよ。

うん。

やるしかないんです。

だってそうじゃないと、売上げとか減るし。
取引関係だって悪化するでしょうし。

ね。


自分本位か他人本位か。
難しい所だけれど。


けど、土曜に仕事ととか、残業とかできて良かったと思う。

だって、終業時刻過ぎてシステムダウンとかしたら、
結局仕事って翌日に持ち越されるじゃん。
翌日も仕事なんて入ってくるのにさ。

最悪、今日までにって言われてた事ができないかも知れない。


それも、どうなの。

まぁ世間というモノに「社会人とはこうあるべきだ」って
洗脳を受けているようなものかもしれませんけれど。

ね。


ちょっと話が飛んでしまいましたが、
こんな風に寝る場所も定まらずに遊びほうけるのも、
まだまだ若い証拠かな、と。

しかし久々に飲み会翌日の自己嫌悪に陥ってます。
これを味わえるのも若い内、とは思いますが、


しかし最悪だ。これは。

クリスマスにはまだ早いぜよ!

2009-11-20 00:34:00 | 日常だだもれ
もーーーー!!!!!!

あーーーーーあぁぁーーーー!!!!!




何なの!?


何なの?


これ。


なんなの?





なんで街中のカップルはとち狂ったかのようにイチャイチャなん?

え?アホなん?


もうね、本当もうなんなの?

あぁ、そう、あぁあー、そう。

クリスマスが近いからですかーハイソウデスカー。



いや僕だってわかっちゃいますよ。
この寒い空の下ね?
人肌恋しい季節とはよく言いますよ!確かにそうですオフコース。


わかるわけ。そう、わかるわけ。


いや別にいいんだよ。
お前らがイチャイチャしとろうがチャイチャイしとろうが。
ベッドで何してようがね?いいんですよ。

寒い冬にね?ホットなベッド事情があってもいいんです。
サンタが引いて帰る位ホットなベッド事情があってもいいんです!

サンタに「恥ずかしくて穴があったら入りたい」
とか上手い事言わせてもいいんです。
むしろサンタが「プレゼントあげる」って、脱ぎだしてもいい。
「俺は彼女の中に入る!君は煙突の穴にでも!」とか、いいよ。もう。



えぇ、この際許します。



ただね、そう、ただ。


俺は言いたい。


人前でイチャイチャするのはやめろ、と。


人前でイチャイチャするのはやめろ、と(大事なことなので(ry


何で朝っぱらからエレベーター乗ったら、
カップルと居合わせて、そのカップル、キスしとんねん。


お前らなんやんねん!!!


朝やぞ!?


っ朝やぞ!?



横目で見てまうやろが(違


いやいやいやいや……いやいやいやいや、
俺もいますよ~って。
俺もあんたらと同じ箱の中入ってますよ~って。
そんなに存在感ありませんか~?って。薄すぎますか?って。

そりゃ貴方達の目にはお互いしか映ってませんけれども!
けれどもですよ!!!

俺の目には
つながりそうなモノッそい太い眉毛を持った君が
この世で一番気持ち悪い顔をしてる所映ってるよって。

もう本当。もう本当ね。

目をつぶってるうちにつながりそうな部分引っこ抜いたろか
思いましたわ。



しかも帰りには。

JRの改札(のしきりの柵)をはさんで。
カップル顔めっチャ近いやん。


近いやん!!!!

え、何?何でそんな近いの?離れたら死ぬの?思ってまう位近い。


いやいや、みんな見てるから。苦笑いだから。
あんたがた二人だけ満面の笑みだから。


ジャッキーチェーン並みのとび蹴りでね。

俺は二人の間に蹴りで割って入って。

軽やかに二人の唇を奪いたかったね(蹴りで)


奪いたかった。


それでも二人は気がつかないだろうなぁ、なんて思いながら。



でも本当になぜ、美男美女じゃないんだろう。
それが不思議。

いつもストレンジャーな男女なのがストレンジャー。


まぁいいんだ。


でも、たまには人の事を考えておくれ。

不快な思いをしている人がたくさんいるんだよ。



でも、結局これからの季節、
それは負け組みの言葉になっていくんでしょう。


あぁ。


いいんだ。


別に。

「それからはスープのことばかり考えて過ごした:吉田篤弘」

2009-11-18 22:39:17 | 小説
スープってあるじゃない。
普通の。色々煮込んだスープ。あるじゃない。

たまに親が凝った料理を作る時とか。
たまに出てくるじゃない。スープ。


スープってのはさ。
色んな食材を入れて、ダシを取って、
それに味を付けて、食材を入れて。できるものじゃない。

言い換えれば、色んな食材のエキスが全て出てるわけ。

美味しいスープってのは、
そういうエキスのバランスが素晴らしいんじゃないでしょうか。


「それからはスープのことばかり考えて過ごした:吉田篤弘」


至って普通の、平凡ーな小説。
けれど、不思議。すごくよかった。温かい話。


一人の仕事を辞めた男(僕)が
新しい街で一人暮らしを初めて、
ふとした事からサンドイッチ屋さんと知り合う。

男手一人のサンドイッチ屋さん。素晴らしく美味しい。

そこに通いまくっていたら、働かないかと誘われて。



また、「僕」は映画が大好きで。
と言っても、昔の映画が大好きで。
と言っても、
主役でも何でもない、ただの脇役のある人が出てる映画が大好きで。
その人は一つの映画に15秒とかしか出ていないけれど。
僕はその人の姿を見るために、毎週映画館へ足を運ぶ。

ある日、同じマイナー映画を同じように見る、初老の女性と会う。


サンドイッチ屋で働くようになって。
スープを作ることになって。

すると、ひょんな事から仲良くなったその初老の女性から
スープの作り方を教えてもらう事に。


ただ、それだけ。

特に物語に起伏もなければ、凹みもない。


ただただ、それだけの小説。



けれど、

すごくよかった。


登場人物が素晴らしい。

「僕」「大家さん」「サンドイッチ屋亭主」「サンドイッチ屋息子」
「初老の女性」


そして、語彙、と言うか、言葉の選びが素晴らしい。


綺麗なんだよ(ここら辺は読んでもらえば解る)



こんな事を言ったら馬鹿にされるかもだけれど、

この5人という食材が、言葉という水の中でじっくり煮込まれて、
この小説を形成していると思わされる。


素晴らしいんだ。



まず、モダン。本に出てくる語彙がモダン。
教会やら、サンドイッチや、スープやら。シルクのような声やら。
こうして書くと、「え?何言ってるの?」ってなるけれど、

読めば解る!

「お洒落」って言う雰囲気じゃないんだよ。
「ハイカラ」って言う雰囲気でもないんだよ。


あくまで「モダン」なんだよ。


そういう雰囲気が小説から出てる。


そして、5人の人生。
そりゃ主人公が一番主張してるんだけれど、
他4名の人生が、主張されすぎず、けれど無視されるわけもなく、

本当に絶妙なバランスで、小説の中にある。


とけ込んでる。


本当にスープみたい。


だから、こんなに素晴らしい小説ができあがってる。



あぁ、久しぶりに温かい小説を読んだ。
温かいって言うか、日だまりの中にいる感じ。

読んでもらえれば解ります。

ただね、
物語の起伏を楽しむ人とか、仰天な展開を好む人には
お勧めしません。

本当に平坦な、平凡な小説です。


しかし、本当に温かい小説です。



「タペストリー・ホワイト:大崎善生」

2009-11-18 22:16:48 | 小説
どうもイグです。

大崎善生さんの小説を読みまして。
お、新しいの出てる!なんて手に取ってから2日。
仕事しろ、何て言われそうですが、ちゃんとしてますよ!!!


「タペストリーホワイト:大崎善生」


殆ど読んでる気がします。大崎さんの小説。
最近解った事は、この人の小説が好きって事は、
自分、案外ロマンチストなんだなって事。


内容は。

1970年代の日本。主人公は「私」
札幌の藻岩山の麓に、4つ違いのお姉ちゃんと、
小学生高学年の私と、両親が住んでる所から。

お姉ちゃんが超頭がいい人で、道内最難関の高校生。のトップ。
頭がキレる人で、ちょっと色々悟ってる人だって言う感じ。
でも、不思議な事に嫌みっぽくない。
で、私は姉に超なついてる。

そんな姉が東京の大学へ進学するという。


丁度その時、時代背景では、
当時は学生運動が最も盛んな頃(らしい)
(僕らの世代には少し解らないです、はい。)


父との激しい口論の末に、姉は東京へ。





そして、姉は殺される。





学生運動が時代の流れ的に収縮してきた。
しかしそれを押さえられない若者は、
内ゲバという、各派閥の殺し合いでそのエネルギーを発散してきたという。

それに巻き込まれて、死んだ。

たった一人の姉が。

寝ている所を襲撃され、めった打ち。
頭蓋骨を割られて死亡。



そんな東京に怒った「私」は同じ高校を出て、かつ同じ大学へ。

姉がなぜ殺されたのかを探るために。
が、東京はそんなに甘い所ではなく、
誰もが忌々しい事件だと言って口をつぐむ。

この時代、内ゲバが盛んになる。
毎週誰かが殺される。それは大学の看板に殴り書きされる始末(らしい)


しかし、「私」は探し続ける。
ボロボロになりながらも、懸命に。

すると、ある飲み屋に辿り着く。
そこで、ある男の子と仲良くなり……。




みたいな。


全然犯人捜しとかの、ミステリーではなく。
ただただ、暗い暗い青春小説。

あまりの色々な事が起こり、悲劇に打ちひしがれて
死んでるように生きている少女の、
再生の物語って感じです。

まさに、大崎さんって感じ。

最後(物語に直接関係ない部分)の辺りは蛇足だと思いますが、
結構良かったです。

やっぱり泣いてしまいました(笑



上手いんですよね。
何かと色々、過激な事が物語の要素としてあげられてるのに、
不思議とそれが上手くまとまってるんですよね。

不思議に。

それぞれのバランスが丁度良いからでしょうか。


そして、物語の中でも肉体関係が出てくるのですが、
なぜか石田さんみたいな軽い感じじゃないんですよね。
不思議と。
かといって重たくもなく。

違和感なく、かつ心に入ってくる感じ。


それも、ロマンティックだからでしょうか。
それとも、重たい話だからでしょうか。

わからんけれど。


とりあえず、よかったです。コレに変わりはありません。
好きな作家だから色眼鏡で見てる点を差し引いても
普通に面白いと思います。

過激な表現もありますけれど。

重たい、けれど何か優しい小説を読みたいならどうぞ。

君の名は自由。

2009-11-16 22:52:22 | 独り言
寒くなってきたと思う。
今日なんかは一段と寒く、すぐ横にある冬を感じたりして。

そうした冷たい空気の中でタバコを吸うと、
去年の冬を思い出す。
そういえば、去年、冬に実家に帰ってきた時も吸っていたなって。


けれども違う。
何か違う。

あの日とおんなじ味じゃない。


タバコの味なんてものは。
体調によって美味しいか不味いか変わってくるし、
また封を開けてから何日経ったかなんて事でも変わってくる。


けれど、決定的に味が違う。


いや、味が違うわけではない。
何か、口にしている葉をまとめただけの円柱状のモノが、
まるで違うものに見える。


あの日と今と、何が違うのか。
そんな事は問うまでもなく答えは簡単で明快。


僕らは何を拾ってきて、何を捨ててきたのだろう。
僕らは何を学んで、何を消してきたのだろう。

「何」と「何」を天秤にかけて重さをはかり、
そして下に傾いた方を大事にし、
そして上に傾いた方をその手から落としたのだろう。

ずっと大事にしていきたいものをその場に転がし、
とりあえずの40年間、大事にしていかなければならないものを拾う。
それがどういう事か知っていながらも、
泣きながら「何か」を捨て、「何か」を手に入れる。


下に傾いた方を大事にしているけれど、
果たしてそれは本当に大事なモノなんだろうか。

問いかけをするだけ無駄な時間。

わかってる。頭ではどういう事かも。
けれどもわからないフリをしている。

わからないフリをして、見ないようにしている。
まるで汚いものを見るように。
まるでまぶしいものから目をそらすように。

何がよくて、何が悪いかちゃんと解ってる。
けれども型にはまるように
「そうしなくてはいけない」という概念にのっとられ
解ったような顔をして同じ顔の人混みにまぎれる。


それこそ、有害だと解っていながらタバコを吸うように。


わかってる。わかってはいる。

けれども生きている限り生きていかなければならない。
わがままばかり言っていられない。


そうした中で。

何をしていても、何を考えていても、
頭の裏側にこびりついて離れない言葉がある。
それは洗っても洗っても取れない汚れのように。
まるで生まれる前から、それを意識した時から頭から離れないよう
インプットされいるように。


責任。


自分の行動が、それによって支配される。
まるで四肢は僕の脳からの伝令を無視したかのように動き、
また体をつかさどる脳ですらも、その言葉によって支配されつつある。

まるで操り人形。

何もまとっていないように見えて、
糸でがんじがらめの腕と足。
誰かの掌と五本の指に操られ、
僕達は思うままに動く。


謝れといわれたら謝り、
笑えと言われたら笑う。
歩けといわれたら歩き、
座れといわれたら座る。


本当はそんなことしたくないのに。

けれども、

けれども。


そういう事。


働くとはそういう事。
生きていくとはそういう事。


こんな日は、たまらなく君に会いたくなる。


4年間という有限な時ではあったけれど、
それでもその枠の中では
すぐ横にいて、いつでも存在を感じられていた君に。
たまに姿を消してしまう事があったけれど、
それでも一緒にいてくれた君に。

思えば君のおかげで、責任という言葉の重みすら軽く感じられた。


もう二度と会えない君に。


無性に会いたくなる。


戻らない時と、戻らない君に。





寒くなってきたと思う。
今日なんかは一段と寒く、すぐ横にある冬を感じたりして。

そうした冷たい空気の中でタバコを吸うと、
去年の冬を思い出す。
そういえば、去年、冬に実家に帰ってきた時も吸っていたなって。


けれども違う。
何か違う。

あの日とおんなじ味じゃない。

幼馴染と買い物、カラオケ

2009-11-15 21:24:03 | 日常だだもれ
この世にある難しい事、複雑な事は、
実はいたってシンプルな事かもしれません。

難解な曲で、いったいどんな音の構成かわからない曲でも、
ふたを開けてしまえば
CとGとFが主音で、AmやEmが入ってるだけだったとか。

どうもいぐです。


今日は幼馴染と一緒に買い物へ。

その前に車を定期点検に出してきて、それを待っている間に
暖かい陽だまりの中、少し涼しい風を受けながら
ゆったりとコーヒーを飲んで小説を読み、タバコをすってました。

こういう時間を無駄ととるか、必要な時間ととるか
昔は無駄だったかもしれないけれど、今では大事すぎる時間です。


で、買い物へ。


買い物へ行くまでは、社内で会社の話。
僕のいる業界と
遠からずも近からずな企業(全国的な企業)に勤めている彼も
なかなか大変だそうです。

僕も大変だけれど、彼も大変そうでした。

結局、結論としては、3年離職率の高さは

「わからない事をやらされる(処理の仕方等)のイライラ」
「責任感の重さに耐え切れずに」
「人間関係」

の3点に絞られました。


まぁ、当たらずも遠からずでしょう。

しかし、こればっかりも運と縁だと思いますわ。
自分では選べないもんね。


そんなわけで、買い物へ。

色々話をして、服を買って、
買うはずの長袖シャツを買って満足だったんだけど、
なぜか、赤と茶色が混じったようなベロアジャケットまで購入し。

赤字です。

でも、お金なんて貯めても使う事がないので(今は)
使える時に使っておきましょう。
どうせ結婚したらお金なんて使えなくなるんだし。


結婚できるかどうかがまず問題だと思いますが。


28でできたらいいかなとか思ってる。
予定は未定。


そんな感じで、ミスチル最高じゃない?って話になり。
流れでカラオケへ。

カラオケ嫌いな彼でしたが、
僕の前で歌えなければ、誰の前でも歌えないよ?と話したら納得し、
一緒にカラオケへ。

調子がよかったので調子に乗って歌ったら。

Not Foundで声がつぶれ。
しるしの大サビ(半音あがる)の「狂おしく鮮明に」でつぶれ。
シーソーゲームの「過ちを繰り返す」の「あ」でつぶれ。
やめときゃいいのに夏色@全部俺、でやっぱり潰れ(Cメロは裏声だよ☆)

ただいましわがれた声です。

明日どうするんだろう。


そんなわけで、彼は一人暮らしの名古へ帰っていったんですが、
やっぱりいいね。
気心知れた友人と馬鹿やってギャアギャア騒ぐのは
非常に楽しいですね!

ストレスも発散できました!
大声出して歌うのはいい事ですね!!!!



ただ次横になって、目を開けたら、月曜日なんだよね…。



あぁ。



あぁぁ。



あぁぁぁあぁぁぁあぁああああああーーー



嫌だぁぁああぁーーーーーーーー