今回は、演奏会場となる、浜離宮朝日ホールについて調べてみました。
『浜離宮朝日ホールは、世界でも最も響きが美しいホールの一つと評価されるシューボックス型(靴箱のような立方体)の室内楽ホールです。1996年に米国音響学会は世界22カ国の76ホールを調べました。その結果、ウィーンの楽友協会ホールなど3ホールが最高の「Superior」の評価を受け、浜離宮朝日ホールやニューヨーク・カーネギーホールなど6ホールが「Excellent」に挙げられました。
この調査は、残響・聴衆とステージの関係の親密度・音のバランス・音色の輝き・透明感・温かさ・質感などを技術的に測定する一方、演奏家や音楽評論家の意見も取り入れて総合的に判断されたものです。弱音による繊細な演奏をすべての座席で満喫できるホールとして、演奏家や聴衆の皆様から愛されています。(浜離宮朝日ホールホームページから)』
【浜離宮朝日ホール】
「Superior」の評価を受けたウィーン楽友協会大ホールは、およそ150年前の1870年完成です。しかも、1744の座席と300の立ち席合わせて2000人以上収容という大ホールで世界トップクラスの音響効果を持つというから驚きです。因みに浜離宮朝日ホールは、552席(1階448席、2階104席) です。
【ウィーン楽友協会ホール】
10年程前に、所用でウィーンに行った時に楽友協会大ホールのコンサートに行きました。音響の素晴らしさもさることながら、ホール内部の絢爛豪華な装飾に目を奪われてしまいました。当日は殆どの聴衆が平服できていましたが、正装がピッタリの雰囲気に少し畏まって聴いていたのを思い出します。
1891年のこけら落としでチャイコフスキーが自作曲を指揮したカーネギーホールは、クラシックに限らず、JAZZやロックなどジャンルを問わず名演奏が行われてきました。しかし、このホールはお金を出せば誰でも借りられる(それも一日60万円程度と格安)ので、日本人のアマチュアや下手なバンドが演奏するので顰蹙をかっているという話もあり、事実であれば残念です。
【こけら落としで指揮をするチャイコフスキー】
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