マスタークラスの”自称”「ベルマン兼ビデオカメラマン」の諸角様が他のサイトに投稿されたものを、ご本人の了承を得ましたので転載します。
2016年8月11日(木)から14日(日)まで、上野学園エオリアンホールにて「今井信子特任教授ヴィオラ公開マスタークラス2016」が開催されました。今年は8名の精鋭の若いヴィオリストが受講生として今井信子さんの猛レッスンに挑戦しました。日本からの参加者は、マドリッドのソフィア王妃高等音楽院2年生川相美帆さん、米国のカーティス音楽院留学予定の鈴木慧悟君、桐朋学園大学3年生山本成君、桐朋学園大学3年生湯浅江美子さん、東京藝術大学2年生有富萌々子さん、元ジュネーブ高等音楽院細川泉さんの6名。川相さん、鈴木君、山本君は昨年に引続きの参加で、かつ今井信子さんによる小樽の「ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス」にも参加しています。台湾からは昨年も参加したジュリアード音楽院プレカレッジ高校3年生Cheng Yu Chunさん、中国からは上海音楽学院2年生Zhang Yi Lanさんが初めて参加しました。彼等は4日間にわたり、毎日原則同じ時間にレッスンを受講しました。彼等は今井信子さんのレッスンを合計4回受講したことになり、今井信子さんは合計32回のレッスンをされたことになります。
8月15日(月)に発表会が開催され、8名の受講生は4回のレッスンの成果を披露しました(発表会のプログラム別紙参照)。今回ピアノ伴奏は、上野学園の2名の学生高橋優介及び古賀大路両君が務めました。彼らにとってヴィオラの作品のピアノ伴奏は初めてでしたが、今井信子さんの指導を受けて、今井信子さんから素晴らしいと評価されるほどに大きく成長しました。彼等2名のピアニストは、来年1月第13回ゆらぎの里ヴィオラマスタークラスにピアノ伴奏者として参加する予定です。今回のピアノ伴奏は彼等にとってきっと貴重な体験となったことでしょう。高橋優介君は、発表会のプログラムで今井信子さんと武満徹作曲「A String around Autumn」を演奏しました。今井信子さんも素晴らしい演奏だったと絶賛しておりました。
発表会終了後、上野学園内の小さな練習室でささやかながら懇親会が開かれました。8名の若い精鋭ヴィオリストは、伴奏を務めた若い2名のピアニストと共に達成感を共有したようで、今井信子さんを囲んで笑顔がまぶしく輝いていました。
毎年8月、上野学園石橋メモリアルホールの林忠朋オペレーション・マネージャーが今井信子さんと企画を立て、孤軍奮闘全てのスケジュールを管理・運営しております。今年の今井信子ヴィオラ公開マスタクラスーも大きな成果を上げて無事終了しました。若き精鋭のヴィオリスト及びピアニストそして今井信子さんに心から乾杯!!!