東京と大阪で行われる、ハンガリーをテーマにした演奏会に関連して
毎日新聞に記事が掲載されていますので、ご紹介します。
東京と大阪で行われる、ハンガリーをテーマにした演奏会に関連して
毎日新聞に記事が掲載されていますので、ご紹介します。
2004年に立上げた世界的な”ヴィオラ音楽祭”VIOLA MASTER CLASS in
OTARU の功労者の高野るみさん、本当にお疲れさまでした。期間中は、演奏会
場、宿泊場所、輸送手配から
その他雑用まで一手に裏方を仕切っていらっしゃいました。好きなコンサート
を落ち着いて聴く暇もなく走り回っている姿には感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました。 (砂岡)
【北海道新聞「ひと」欄】
「てんとう虫の会」須藤正實 砂岡茂明
今井信子先生を講師に2004年7月にスタートした「ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス」が15回を数えたのを機に幕が閉じられました。
お誘いを受けて2008年に初めて朝里川温泉を訪れレッスンの場に立ち合い、練習成果のコンサートを聴いて、雪に覆われたゆらぎの里で隠された宝石箱を覗き込むようなときめきと、独り占めにしたい感じを覚えたのを懐かしく思い出します。
年を重ねるごとに受講生に加え、先生を慕い、憧れ、研鑽を願う多くのアーティストがこの地を訪れ合宿生活をし、先生を囲み、ヴィオラを越えて新たな曲や演奏方法にチャレンジするという他に類のない世界が生まれました。
受講生の中からは国際コンクールに挑み、上位入賞を果たし、世界の舞台で活躍し、後進の指導に携わるヴィオリストが多く育ち、そしてゆらぎの里に戻ってさらに研鑽を重ねるという好循環も生まれています。
最終回となる今回のマスタークラスには収拾がつかぬほど多くのアーティストが押し寄せ、最終的に70名を超える大部隊となったそうです。今年は通例のコンサートに加え、札幌コンサートホールでの「ニューイヤーコンサート」や台湾の仲間達を迎えた「Viola Space Taiwan」も加わり大賑わいでした。
最終日の小樽マリンホールでのグランドフィナーレは15年間のマスタークラスの集大成に相応しいコンサートでした。何と歌劇「Don Giovanni」をヴィオラ主体の器楽アンサンブルにパントマイムも登場するという壮大なチャレンジで、改めて今井先生の構想力、企画力、指導力の凄さを実感しました。そして、この壮大な曲をヴィオラ主体の編成にアレンジした小早川麻美子さんの手腕と努力は特筆に値します。
当日の演奏は圧巻でした。一流のプロや受講生を交えた50名を超える混成アーティストが時間も体力も極限状況の中で見せたエネルギーと情熱がひしひしと伝わり胸をゆすられるおもいでした。そしてこの場に居合わせることができた幸せを感じました。
この15年間、地元を巻込んで宝石箱の置き場所を見つけ、実行委員会として「ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス」を運営された高野るみさんの尽力と功績は計り知れません。「揺るがず、おおらかに、後ろから」マスタークラスを支えた高野さんはA面の今井先生に対しB面の顔でした。高野フアンの一人として、また、小樽や朝里川温泉でお世話になったメンバーとして感謝とお礼を申し上げます。「高野るみさん、ありがとうございました。」そして「お疲れさまでした。」
「ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス」は、ただ消滅するのではなく伝統とスピリッツを受け継ぎながら、形を変え、場所を変え、新たな発展を模索されていると聞いています。ここで育った2世たちの活動も期待されます。
「てんとう虫の会」としてもマスタークラスの終了は寂しい気もしますが、「てんとう虫の会」も解散ではなく、今井信子先生のこれからの活動を支援し、第2のマスタークラスの行く先も見届けて行きたいと思います。ホームページもこのまま残し、情報をお届けします。これからもお付合いください。
2004年から始まったVIOLA MASTER CLASS in OTARU in小樽は、
第15回を迎える今年が最後となりました。
グランドフィナーレは、15日お馴染みの小樽マリンホールで開催されました。
演奏されたのは、モーツアルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」です。ヴィオラ主体の
オーケストラに編曲された演奏は、グランドフィナーレに相応しい熱演で会場も
熱気に包まれ拍手はいつまでも鳴りやませんでした。名残惜しく万感込み上げる
ものがありましたが生涯忘れることのできない満足感を戴きました。今井先生を
始め、演奏者の方々、関係者の皆様本当にありがとうございました。そして、これまで
この企画をずっと続けてきた高野るみさんには言葉では尽くせない感謝の気持ちで
一杯です。このクラスで学んだ方々がこれから世界で活躍されることをお祈りして
います。
グランドフィナーレ後の写真(フェイスブックから)