「天道虫(てんとうむし)の会」

私たちは、今井信子さんのライフワークでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、「天道虫の会」を立ち上げました。

小樽ヴィオラマスタークラス(最終回)

2020-03-21 10:02:28 | 日記

諸角さんの投稿の最終回です。

2月11日小樽市民センター・マリンホールにて開催された「小樽のゆき物語~今井信子&大島亮ヴィオラ演奏会(ピアノ:草冬香)」のビデオ録画を無事終了して後、大島亮さんから、大島さん自ら手書きの12日から14日までのスケジュール表いただいた。スケジュール表を見ると、何と大島亮さんのマスタークラスレッスンがあるではないか。「小樽ゆき物語」演奏会開始数分前に佐野友美さんがホールの外に駐車してある自分の車のトランクから運んできてくれた三脚を当分の間お借りして、大島亮さんのレッスンやその他の演奏会をビデオに収録するかと、小樽ヴィオラマスタークラスでレッスンのビデオ録画を担当していた私のそんな気持ちが高揚するのを察した櫻井環さんが、「レッスンを録画するSDカードが必要でしょ。私の車で一緒に買いに行ってもいいですよ。」と声をかけてきた。昨年まで最後の打ち上げ会で受講生にレッスンを録画したSDカードを配布したのですが、会期中に不足すると、伊達から車できている櫻井環さんにお願いして、車で買ってきてもらったことが懐かしく思い出された。今回小樽に出かけるに際して、仕事として使うことはないだろうが、念のためビデオカメラと講師にレッスン終了を告げるベルは持ってきていた。12日から14日までの間、大島亮さんは、垣原慰吹、山本一輝、藤原右京、田中節子及びクァルテット・インテグラの、今井信子さんはクァルテット・インテグラのそれぞれのレッスンの指導をした。大島亮さんのヴィオラマスタークラスレッスンや今井信子さんによるクァルテット・インテグラのレッスンの成果は、14日午後小樽朝里クラッセホテル・ナパイアルームにて開催された「スチューデントコンサート」で披露された。私のビデオカメラは、しっかりとレッンスン及びコンサートを収録した。



小樽ヴィオラマスタークラスの名物のひとつに「おとなの会」がある。将来プロをめざす若いヴィオリストが、今井信子さんのレッスンを受講する一方、我々年輩の今井信子支援者は、聴講生として参加していろいろな形で小樽ヴィオラマスタークラス実行委員会代表の高野るみさんを補助した。小樽ヴィオラマスタークラスの若いヴィオリストのレッスンや演奏会のリハーサル等その日の活動が終了する深夜が迫る時間になると、夜な夜な誰かの部屋に集まってその日の慰労の飲み会をするようになった。いつしかやみつきになった深夜の飲み会は、事の成り行きで毎日おこなわれることになり、誰が名付けたか、皆さんの間で密かに「おとなの会」と呼ばれるようになった。こうなると、「おとなの会」は小樽ヴィオラマスタークラスに参加する目的の一つと言っても過言ではない程に盛り上がっていった。酒田フィルハーモニー管弦楽団副会長でヴィオリスト堀寿人さん、毎日高野るみ代表の代行をする元札幌交響楽団のヴィオリストで大姉御鹿島淑子さん、若いヴィオリストの整体指導・助言するアレクサンダー・テクニークの小野ひとみさん、譜面めくりのプロ、実は学校の教頭先生佐野友美さん、医療法人清水桜が丘病院委員長清水輝彦さん、演奏者の健康管理に欠かせない存在でお医者様の櫻井環さん等。ベルマン兼ビデオカメラマンの私諸角憲治も主力メンバーの一人です。昨年1月小樽ヴィオラマスタークラス終了とともに幕を閉じた「おとなの会」だが、その時のメンバーは、今でも精神的には繋がっていると思う。懐かしい思い出の宝庫である。

今回小樽朝里クラッセホテルで「おとなに会」は復活したが、堀寿人さん、鹿島淑子さんが参加できなかったのは残念だった。今井信子さん、大島亮さん、草冬香さん、クァルテット・インテグラのヴァイオリン:三澤響果、菊野凛太郎、ヴィオラ:山本一輝、チェロ:築地杏里さんや若きヴィオリスト藤原右京君等演奏者も参加して大いに盛り上がった。



小樽ヴィオラマスタークラスは、毎年1月初めから中頃までにかけて開催された。今年の演奏会は2月中旬だったので、「小樽雪あかりの路」を見物する機会に恵まれた。小樽朝里川温泉でこのような幻想的な夜景体験もまた格別で、懐かしい思い出が増えた。



最後に余談ですが、私が愛用したビデカメラは2012年に初仕事をして、2019年第15回目(最終回)まで活躍した。その間撮影した今井信子さんのレッスンの数は計り知れない。一日で、朝4人、昼4人、夜3人合計11人のレッスンを撮ったこともよくあった。受講生に録画を渡すためにパソコンに繋がれて、私の食事時や睡眠中の真夜中にも稼働していた。そして全てのコンサートを録画した。2019年1月に小樽ヴィオラマスタークラスの全仕事を終えて間もなく、長い間私の良き相棒であったビデオカメラは突然動かなくなった。全ての仕事を終えたことを悟ったかのようであった。私の目から自然と涙がこぼれた。今回持ってきたビデオカメラは二代目である。

 

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小樽ヴィオラマスタークラス(その3)

2020-03-16 10:30:54 | 日記

「今井信子と愉しむモーツァルトとワインの夜 」

 

  2月14日、小樽朝里クラッセホテルにて、「今井信子と愉しむモーツァルトとワインの夜」 が開催された。世界で活躍する今井信子さんの生演奏、地元北海道のソムリエ池田卓矢さんの厳選したワイン5種とシェフ三熊さんの本格フレンチを愉しむ晩餐会が開催された。

  先ずは、ホテルのナパイアルームにて、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(小早川麻美子編曲)が、ヴィオラ(今井信子、大島亮、山本一輝、藤原右京)、ヴァイオリン(三澤響果、菊野凛太郎)、チェロ(築地杏里)、ピアノ(草冬香)で演奏された。

  演奏終了後、ホテルの晩餐会場に席を移して、ソムリエ池田卓矢さんの厳選した5種のワインを、一つ一つ池田さんの解説を交えて味わいながら本格フレンチを愉しんだ。

  最後に、クァルテット・インテグラ(ヴァイオリン:三澤響果、ヴァイオリン:菊野凛太郎、ヴィオラ:山本一輝、チェロ:築地杏里)が食後の爽やかなデザートのような演奏を披露して、晩餐会に出席した紳士淑女から熱い拍手を送られた。

 

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小樽ヴィオラマスタークラス(その2)

2020-03-11 11:26:26 | 日記

2月11日小樽市民センター・マリンホールで開催された「小樽ゆき物語演奏会」で聴衆を魅了した今井信子さん、大島亮さん、草冬香さんは、2月13日午後、クァルテット・インテグラ(ヴァイオリン:三澤響果、ヴァイオリン:菊野凛太郎、ヴィオラ:山本一輝、チェロ:築地杏里)及び若いヴィオラ奏者藤原右京君と共に、小樽市立朝里中学校を訪問して出前演奏会を行った。今井信子さんは、過去15年間小樽ヴィオラマスタークラスで若手演奏者育成のレッスンや小樽市民のための演奏会をやってきて数年前に小樽ふれあい観光大使に就任されて、日頃から音楽を通して地元のお役に立ちたいという気持ちが強く、今回地元の中学校に出かけるアウトリーチ活動(お客様がやってくるコンサートホールではなく、演奏者が自ら出かけて行ってホール以外の場所で演奏する)となってその思いが実現したに違いない。

 

当日演奏会場となった同校の体育館には、全校生徒283名がコの字型に整列した。彼等が彼らの目の前で「世界の今井信子」と彼女の仲間たちによる生のクラシック音楽の演奏を聴く機会は、同校の授業の一貫として実現したそうだ。学校の先生でもある司会者が、世界で活躍する今井信子さんのプロフィールを紹介した後、今井信子さん、大島亮さん(ピアノ草冬香)がクライスラー「愛の喜び」を演奏してプログラムが始まった。次いでヴィオラの多様な音色の紹介を兼ねて大島亮さんと藤原右京君が生徒の列の中に入ってバルトーク:44のヴァイオリン二重奏曲から2曲をヴィオラで演奏した。私は、生徒たちの顔色が紅潮してくるのをビデオカメラのレンズを通して感じた。

 

大島亮さんが、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの違いを解説、それぞれの奏者の出す音を聴かせながら音色の違いを体験すると、生徒たちの眼はますます輝きだした。

 

途中、クァルテット・インテグラ(ヴァイオリン:三澤響果、ヴァイオリン:菊野凛太郎、ヴィオラ:山本一輝、チェロ:築地杏里)と朝里中学校吹奏楽部員5名が、一緒になって「365日の紙飛行機」を合同演奏して、出前演奏会は大いには盛り上がった。

 

会場の雰囲気が最高潮に達した時、プログラム最後の曲、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(小早川麻美子編曲)が、ヴィオラ(今井信子、大島亮、山本一輝、藤原右京)、ヴァイオリン(三澤響果、菊野凛太郎)、チェロ(築地杏里)、ピアノ(草冬香)、演奏者全員で演奏され、283名の全校生徒、及び出前演奏会に出席した教職員、朝里まちづくりの会の会長さんはじめ関係者の皆様から割れんばかりの拍手が今井信子さんと若い演奏者全員に送られた。

 

私は全生徒283名の表情を捉えるために、三脚を使わず体育館をところ狭しと1時間余り歩き回ってビデオ撮影をした。直ぐそばで演奏されるクラシック音楽に対する好奇心一ぱいの眼差で熱心に演奏に耳を傾けていた生徒たちの表情がとても印象的だった。彼等にとって素晴らしい体験だったと思う。

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小樽ヴィオラマスタークラス(その1)

2020-03-08 19:28:20 | 日記

昨年まで、マスタークラスの録画とタイムキーパーを担当していた、

諸角さんが、今年の小樽の演奏会模様を投稿しているサイトから

諸角さんの了解を得て四回に分けて転載します。

 

2月11日朝、羽田を発って小樽に向かった。同日14時から、小樽市民センター・マリンホールにて開催される「小樽のゆき物語~今井信子&大島亮ヴィオラ演奏会(草冬香(ピアノ)」を、昨年まで小樽ヴィオラマスタークラスの演奏会で感じていた緊張感を思い起こしながら聴いた。2019年1月の第15回でめでたく終了したものの、やはり新春の小樽ヴィオラマスタークラスは、私にとっても忘れ難い年中行事だったと言える。「再び小樽へやって来た!」、そんな気持ちだった。

 

演奏会場最後列の後ろの通路に、いつものように高野るみさんのビデオカメラが三脚に取り付けられていて、「小樽ゆき物語演奏会」を録画する準備できているのが目に入った。昨年までその横に並んで、私がビデオカメラを三脚にセットして演奏会を撮影していた。高野さんのビデオカメラと三脚を見ると、私も演奏会を撮りたい気持ちにかられたが、今回は一応ビデオカメラは持ってきたものの、小樽ヴィオラマスタークラスは終了したので、演奏会を撮る予定はなく、大変な荷物になる三脚は持って来なかった。しかし、例年のように高野さんと並んで演奏会のビデオ撮影をしたいという私の気持ちを察したのか、小樽ヴィオラマスタークラスを支援してきた仲間のおひとりで、北広島から車できていた佐野友美さんが、「コンサートホールに駐車してある私の車のトランクに三脚があるから持ってくるわ。」と言って、演奏会開始10分前というのにわざわざ取りに行ってくれた。私は佐野さんの好意に甘えて、演奏会のビデオ撮影を、今年もやってしまった。

「小樽ゆき物語演奏会」のプロがラムは、添付資料の通りです。前半は大島亮・草冬香という絶妙のコンビで、シューマン:おとぎの絵本Op.113、次いでブラームス:ヴィオラソナタ第一番Op.120-1。神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席ヴィオラ奏者大島亮の演奏は流石に圧巻だった。後半は、今井信子のシューマン:詩人の恋Op.48(ヴィオラとピアノによる演奏)は、シューマンのハイネの詩による16曲からなる連作歌曲集のヴィオラとピアノによる演奏で、ヴィオラの心地よい響きとシューマンの音色を見事に表現した草冬香のピアノ伴奏に魅了された。最後は今井信子&大島亮がショスタコーヴィチ:5つの小品(小早川麻美子編曲)を演奏して会場は、新春にふさわしく爽やかな気分に包まれた。アンコールは、今井信子、大島亮(ピアノ草冬香)お二人で、その時の会場の気分に寄り添うようなクライスラーの「愛の喜び」を演奏して演奏会の幕が下りた。

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NHKFM 番組「今日は一日ビオラ三昧」 

2020-03-04 11:28:52 | 日記

さる2月24日に放送され好評を博したNHK-FM「今日は一日"ビオラ"三昧」が、3月9日(月)正午までNHKラジオのホームページ 《らじる★らじる》で聴き逃しサービスが行われています。今井信子先生のインタビューは「その4」で聴けます。

今井先生の親しみやすい暖かいトークに、バッハ、武満徹、ベートーヴェンから浜辺の唄まで幅広い先生のヴィオラ演奏が聴けす。

是非聴いてみて下さい。

らじるらじる⇒聴き逃し 一覧⇒FM⇒「今日は一日"ビオラ"三昧」で検索するか、下記URLで検索できます。

https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=0097_01

 

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「天道虫(てんとうむし)の会」のご案内

「天道虫(てんとうむし)の会」のご案内   ―小樽ゆらぎの里での今井信子さんの音楽活動を応援する会の発足― 2014年6月23日   私たちが敬愛する今井信子さんが小樽「ゆらぎの里」朝里川温泉で始めたヴィオラマスターコースは、今年の正月で10周年を迎えました。此の間多くの教え子がここから育ち、年々今井先生に憧れ慕う俊秀のアーティストも多くこの地を訪れるようになり、先生を囲み、手伝い、研鑽し、コラボレートする世界にも類のない活動の拠点として高まっています。 この度、私たちは、今井信子さんのライフワークの一つでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、それぞれの立場でできる支援を行うとともに、それぞれのネットワークを通してこの活動を知ってもらい、多くのクラシックファンに珠玉のコンサートに触れていただくお手伝いをしようと、「天道虫の会」を立ち上げました。 皆さまには、「天道虫の会」の活動にご理解いただき、それぞれにできるご支援・ご協力いただければ幸いです。この会へ参加いただける方は発起人までご連絡ください。会員には、会のシンボルとなる竹製てんとう虫のバッチをお渡しします。 発起人メンバー 高野るみ、諸角憲治、砂岡茂明、樋口義洋、青木真也、須藤正實 <天道虫の会の由来>  天道虫は、太陽=天道(今井信子さん)に向かって飛ぶ習性があるという由来から名付けました <ホームページ> http://blog.goo.ne.jp/igainet  会の活動、小樽での音楽活動、今井さんの演奏活動など適宜掲載します。