「天道虫(てんとうむし)の会」

私たちは、今井信子さんのライフワークでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、「天道虫の会」を立ち上げました。

東京公演記事の転載

2017-06-06 09:20:20 | 日記

「ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス」のサポーターとして、ビデオ撮影やタイムキーパー等を担当していらっしゃる諸角様が他のサイトに掲載されているレポートをご了解を得て掲載させて戴きます。

 「ヴィオラスペース2017東京公演雑感」

昨年のヴィオラスペース2016東京公演は、25周年記念を祝うに相応しく企画、プログラム及び演奏等全てにおいて感動、感動の連続で忘れ難い内容だっただけに、今年のヴィオラスペース2017東京公演で、ヴィオラスペースにかかわる音楽家の皆さんが、我々にどのような感動を提供するのか大変興味を持っていました。

5月30日、ヴィオラスペース2017コンサートⅠ「フランス・タッチ」~フランス文化の影響を受けての企画は、フランス人ではない作曲家の作品からフレンチ・タッチを味わう趣向で、昨年のヴィオラスペース25周年記念演奏会の圧倒的凄さとは異なり、演奏家が音楽に親しむことの意義を我々聴衆と共有しようとする意図が感じられ、私はヴィオラスペースにかかわる音楽家の皆さんの優れた構想力にふたたび魅了されました。最初の曲目は、過去ヴィオラスペースにたびたび登場したガース・ノッククスの、その趣向に相応しいマラン・マレ「スペインのフォリア」の主題による変奏曲で、アンドレア・ブルガー、ルイーズ・ダジャルダン、鈴木康浩、大島亮が作曲者の意図したヴィオラィの様々な音色を披露して聴衆を魅了しました。

コンサートⅠに参加した私のある友人は、私同様に草冬香のピアノに感動したようです。ヴュータン:悲歌でA.タメスティと、レフラー:4つの詩より第1番「ひび割れた鐘」でA.タメスティ及びメゾソプラノの波多野睦美と、フランク:ヴィオラソナタで今井信子と 武満徹:鳥が道に降りてきた及びエネスコ:演奏会用小品で鈴木康浩と共演して、30日のコンサートⅠは草冬香ピアノ・リサイタルのようだと友人は興奮しつつも笑っていました。

コンサートⅠ最後の曲目C.シュターミッツ:ヴィオラ協奏曲は、演奏家と我々聴衆が音楽に親しむことの意義を共有していると感じた瞬間だったのではないでしょうか。第3回東京国際ヴィオラコンクール第一位に輝いたアンドレア・ブルガーがソリスト兼指揮者として桐朋学園オーケストラと共に、会場全体を音楽の楽しさに包み込む演奏を披露しました。

5月31日、上野学園石橋メモリアルホールにてヴィオラスペース2017コンサートⅡ「フランス万歳」~フランス音楽の魅力堪能のプログラムは、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレから現代までフランス作曲家の作品でフランス音楽の魅力を聴衆とシェアすることを意図した企画でした。

コンサートⅡは、ドビュッシーのユニークな作品フルート、ヴィオラとハープのためのソナタでスタートしました。フルート:上野由恵、ヴィオラ:A.ブルガー、ハープ:吉野直子の息する間もない緊張感溢れる演奏に、私はドビュッシーに今まで以上に親しみを感じてしまいました。

ドビュッシーの後、ヴィオラスペース初参加の新進気鋭ヴィオラ奏者大島亮及びファゴット奏者村卓巳による、エルサン:ヴィオラとファゴットのための二重奏曲より第1~4曲は、今回の企画の趣旨に応える絶妙な演奏でした。

2011年にパリで結成され、2016年第8回ボルドー国際弦楽四重奏コンクールで優勝したアキロン・クァルテットの、音響効果抜群の上野学園石橋メモリアルホールにてラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調より第2、3、4楽章の圧巻の演奏に会場はもの凄い興奮!

ヴィオラスペース2017企画の中心的存在の音楽家で世界的ヴィオラ奏者、A.タメスティーが高関健指揮、桐朋学園オーケストラとともに父親G.タメスティーのヴィオラと弦楽オーケストラのための協奏曲「さくら」をご家族が会場で声援する中、世界初演というサプライズ!ヴィオラ・ソリストA.タメスティー、作曲家G.タメスティー及び来場されたA.タメスティーのご家族の皆様に心から乾杯!

ヴィオラスペース2017コンサートⅡ最後を飾ったのはフォーレ:レクイエム(1893年版、ネクトゥー&ドラージュ編纂)。加来徹(バリトン)、台東区上野の森ジュニア合唱団メンバー(ソプラノ)、川越聡子(オルガン)、桐朋学園大学男声合唱団、高関健指揮桐朋学園オーケストラに佐々木亮、大島亮、今井信子が加わって、フォーレ:レクイエムの素晴らしい演奏でヴィオラスペース東京公演は最高潮に達し幕を閉じました。

 

2017.05.31 東京公演フィナーレ(テレビマンユニオンfacebookから)

 

 

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東京公演が終わりました。

2017-06-03 11:05:30 | 日記

5月28日の「若手演奏家のための公開マスタークラス」から始まった東京公演は、

5月31日(水曜)で終了しました。

最終日には、皇太子殿下もお見えになり、熱心にお聴きになっていらっしゃいました。

TBSテレビのニュースをご覧下さい。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3067670.html

 

 

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「天道虫(てんとうむし)の会」のご案内

「天道虫(てんとうむし)の会」のご案内   ―小樽ゆらぎの里での今井信子さんの音楽活動を応援する会の発足― 2014年6月23日   私たちが敬愛する今井信子さんが小樽「ゆらぎの里」朝里川温泉で始めたヴィオラマスターコースは、今年の正月で10周年を迎えました。此の間多くの教え子がここから育ち、年々今井先生に憧れ慕う俊秀のアーティストも多くこの地を訪れるようになり、先生を囲み、手伝い、研鑽し、コラボレートする世界にも類のない活動の拠点として高まっています。 この度、私たちは、今井信子さんのライフワークの一つでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、それぞれの立場でできる支援を行うとともに、それぞれのネットワークを通してこの活動を知ってもらい、多くのクラシックファンに珠玉のコンサートに触れていただくお手伝いをしようと、「天道虫の会」を立ち上げました。 皆さまには、「天道虫の会」の活動にご理解いただき、それぞれにできるご支援・ご協力いただければ幸いです。この会へ参加いただける方は発起人までご連絡ください。会員には、会のシンボルとなる竹製てんとう虫のバッチをお渡しします。 発起人メンバー 高野るみ、諸角憲治、砂岡茂明、樋口義洋、青木真也、須藤正實 <天道虫の会の由来>  天道虫は、太陽=天道(今井信子さん)に向かって飛ぶ習性があるという由来から名付けました <ホームページ> http://blog.goo.ne.jp/igainet  会の活動、小樽での音楽活動、今井さんの演奏活動など適宜掲載します。