「天道虫(てんとうむし)の会」

私たちは、今井信子さんのライフワークでもある「ゆらぎの里」での音楽活動に賛同して、「天道虫の会」を立ち上げました。

ヴィオラスペース2018vol27・第4回東京国際ヴィオラコンクールを振り返って(その1)

2018-06-28 16:04:55 | 日記

コンクール実行委員会の監事を務めていらっしゃる諸角憲治さんが他のサイトに投稿されたものを諸角さんのお許ししがでましたので、3回に渡って転載させて戴きます。

 

 今年のヴィオラ音楽の祭典ヴィオラスペース2018は、上野学園石橋メモリアルホールにて5月26日から6月3日まで、3年に一度、今年で4回目となる東京国際ヴィオラコンクールと同時開催で行われた。

 

  第4回東京国際ヴィオラコンクールはアジア勢の活躍が目立った。実行委員会事務局によると、22の国・地域から合計83名の応募があった。(日本18名、中国15名、アメリカ9名、韓国9名、台湾6名、フランス4名、ロシア4名、イタリア2名、スペイン2名、セルビア2名、アイルランド、イギリス、ウズベキスタン、シンガポール、シス、スペイン/ポーランド、チリ、ドイツ、ニュージーランド/アメリカ、ベネゼラ、ポーランド、ポルトガル各々1名)。日本、中国、韓国、台湾等アジアからの応募者が49名で、全体の6割弱だった。2017年12月末に行われた予備審査で40名が通過し、最終的に出場した32名を国・地域別で見ると、中国8名、日本7名、韓国4名、イタリア、台湾及び米国2名、アイルランド、ドイツ、ポルトガル、ロシア、セルビア、スペイン、ベネゼラ各1名で、アジア勢が21名と全体の約3分の2を占めた。

 

 5月26日、27日両日32名の出場者が挑戦した第1次審査の結果、8名が第2次審査に進んだ。国・地域別に見ると、中国3名、韓国2名、日本1名、台湾1名、及びセルビア1名で、アジア勢の活躍が顕著であった。29日、30日行われた第2次審査で本選(最終審査)に選ばれたのは中国2名、韓国1名、日本1名でアジア勢が独占した。

 

 最終的審査結果は、第1位Ms.Luosha Fang(中国)、第2位 Mr.Sejune Kim(韓国)、及びMs.Ziyu Shen(中国)、第3位なし。

 

 。今回は受賞者女性2名、男性1名でアジア勢大活躍で終わった。

 

 過去のコンクールの受賞者を振り返って見よう。

 

 第1回(2009年)は第1位ロシア(男性)、第2位ベルギー(男性)、第3位ドイツ(男性)で、欧州の男性が受賞に輝いた。

 

 第2回(2012年)は、第1位中国(女性)、第2位ドイツ(女性)、第3位日本(女性)で女性が全て受賞、またアジア勢が活躍した。日本人で初めて牧野葵美さんが3位に入賞した。

 

  第3回(2015年)は第1位スイス(女性)、第2位日本(女性)、第3位フランンス(女性)で、受賞者は全員女性、欧州勢が活躍、日本の東条慧さんが日本人として最高位の2位に輝いた。

 

 3年後2021年の第5回東京国際ヴィオラコンクールではどのような展開になるのだろうか。アジア勢(とりわけ中国)の活躍は続くのか。欧米勢の巻き返しはあるのか、日本から優勝者はでるのか等興味津々だが、今回第一次審査、第2次審査及び本選全てを拝聴して、出場者のレベルがかなり高くなっていると素人ながらに感じた。世界の若手ヴィオラ奏者にとって東京国際ヴィオラコンクールの存在意義がますます大きくなったいうことあろう。今井信子審査委員長、アントワン・タメスティー副審査委員はじめ審査員の方々のご貢献に加えて、事務局を運営するテレビマンユニオン及び強力なスポンサー等関係者の地道で継続的な支援の賜物だと思う。いずれにせよ、2021年の第5回東京国際ヴィオラコンクールを思うと胸わくわく夢膨らむ。

 

 

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