遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

時間をかけて持っていかんと

2019-03-10 22:44:13 | BIONEWS
ドン曇りでした。風は南東気味。裏風でも北風なら地上練習できるんだけど、北風入ってきたら雨だろうしなぁ・・・。
てなわけで、朝から大学のラボで実験。ちょっとDNAワークが行き詰まった。慌てず時間をかけて解決に持っていかんとあかんみたい。プラスミドがあかんのかプライマーがあかんのか・・・・。
武家屋敷跡でこも外し始まる(北國新聞)
あすにかけて雨・風強まる
明日は南岸を通過する低気圧が大発達して春の嵐となりそうです。せっかく咲いた桜が散ってしまうと残念なので部屋の中に避難させました。鉢植えは便利♪ 

希少糖プシコースのお話
肥満対策に“太りにくい”希少糖を (NHK NEWS WEB)
日本の砂糖といえば和三盆ですね。和三盆といえば、讃岐。そんで、糖質といえば今でも香川です。糖尿病の人口比が一番高いのも香川県なんすが・・・炭水化物ラブの土地柄だからねぇ。
糖にはケトースとアルドースという区別がありまして、自然界で主なケトースはフルクトース(果糖)で、主なアルドースはグルコース(ブドウ糖)、ガラクトース、マンノース。だいたいこの4つを押さえておけば栄養学的には大丈夫。他に重要な糖としては五炭糖のリボースがあるんですが・・・まあ、これは用途が特殊なので。
この記事のプシコースという糖は、フルクトースを異性化してできる希少糖です。フルクトースは糖質の中で最も甘い糖なのに、腸からの吸収経路はグルコースと違って拡散なので緩やかに入ります。しかも血糖として認識されずインスリン分泌に影響しない。しかーし、カロリーはグルコースと変わんないです。ほんで、プシコースの甘さはグルコースの7割程度でカロリーはほとんどなし。プシコースをどうにかできるような酵素を我々の体は持ってないので代謝できませんな。希少とはいえ自然界にある糖です。記事にはいろいろと利用方法が書かれていますが、食品添加物としての糖質ってものすごくたくさんあって(というか、「砂糖」こそが日本で最も利用される食品添加物なのです)、そこに割って入るにはコストの低さと効果の高さがかなり要求されます。トクホに申請しているということなので、通れば付加価値がつくと思いますが、それでも甘さが7割程度でカロリーゼロでトクホを通ってるエリスリトールの地位を脅かせるかどうかは疑問やなぁ。エリスリトールの親方は三菱やし。

本日のお酒:SUNTORY THE PREMIUM MALT'S 〈香る〉エール 
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