遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

ドンパチで勝つのが戦争じゃない

2015-02-24 23:49:21 | たわごと
今日も一日ゴタゴタといろんなことがありました。年度末が近づいてきてて、出さねばならない書類がたんとありまして、他にもやってくれという依頼もありまして・・・・

ギリシャの出した反省文が認められそうってわけで、円安が進んで株高でした。日本としては、悪くない展開です。んなわけで、ニュースがなーい♪
クリミア「必ず取り戻す」=危機1年、ウクライナ大統領が宣言(時事通信) - goo ニュース
ニュースと言えば、せいぜいウクライナ大統領が「クリミアを奪回するぞ」と、よりにもよってこのタイミングで火に油を注ぐような宣言を出したことです。

もちろん、プーチンさんがご返事してくれてます。
ウクライナと戦争せず=クリミア奪還宣言めぐり―プーチン氏(時事通信) - goo ニュース
この記事では、短すぎて面白くないですね。彼にしたら、あくまでもウクライナでの内戦であって、ロシアは知らんのです。大事なのは記事最後の『「最悪なのは、ウクライナとロシアの衝突を勃発させることだ」と警告した』ってとこです。「やるってのか?このやろう!」 ってわけでして、まるでプーチンさんが襲われている方になってます。ウクライナ大統領、やっちゃいましたね。

もう少し詳しく知りたいので、ロシア側の記事を読んでおきましょう。
プーチン大統領 ウクライナとの戦争の可能性を否定する一方でクリミア住民の選択を尊重するよう求める(ロシアの声)
プーチン大統領の声明です。〈以下引用〉
「そうした終末論的シナリオは、恐らくあり得ないだろう。そこにまで決して至らないよう、私は望む。
 クリミアを取り返すつもりだとポロシェンコ大統領は発言しているが、クリミアに住む人々が自分達自身で選択した事だ。そうした場合、最高の真実となり得るのは、国民自身の意思表示のみである。それを我々は尊重しなければならない。我々の外国のパートナー達も、そうした選択を尊重するよう希望する。
 アドバイスをしたくはないが、私が見る所、ウクライナのような欧州の大国の現指導部は、まず第一に、国を正常な生活に戻し、経済や社会領域を発展させ、国の南部・東部地域、つまりドンバスとの関係を文明的なやり方で確立し、そこに住む人々の法的権利と利益を守らなければならないと思う。

「そこに住む人々」っていうのは、つまり、親ロシア派。ウクライナ大統領に「こいつらもウクライナの住民だろ」っていうつっこみです。てなわけで、戦争したがっているのはウクライナの方だというてます。だから今朝のニュースは、ウクライナ大統領はいらんこと言ったなぁと思ったのです。

親ロ派「重火器撤去開始」=政府軍と依然戦闘、死者も―ウクライナ東部(時事通信) - goo ニュース
んで、このタイミングで、親ロシア派は新たな停戦合意に基づき、重火器の撤去を本格的に始めたと発表しました。まだ、双方とも撃ち合いやってるんでしょうけど、外交的にウクライナは幼いです。後手に回っちまった。ドンパチで勝つのが戦争じゃないです。

パリで外交戦があるから、この駆け引きなんですよ。
4カ国外相、パリで会談=ウクライナ情勢協議(時事通信) - goo ニュース
また独仏がホストになって、話し合いです。ロシアを応援しているわけではないですが、端から見ていてケンカのレベルが違い過ぎな感じがしています。

これがあるから、ドイツはギリシャ問題はいったん受け入れといて延長戦に持っていくんでしょう。そろそろギリシャ問題にもウクライナ問題にも失敗したことを認めて、引き際を見極めるべきだと思うな。

本日のお酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 立山 特別本醸造
コメント
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