遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

弘法の筆

2006-10-18 20:30:30 | 大学生活
弘法は筆を選ばずと昔の人は言ったらしいが史実は違ってて、弘法大師は筆や紙や墨や硯、どれも凝りに凝って選びに選び研究を重ねたそうだ。優れたアスリートもそうであるように、プロなら使う道具にこだわりがあるのがあたりまえだと思う。
実験道具にしてもそうで、微量遠心管はエッペンドルフ社のが最高にいいと思うし、ピペットチップもお気に入りの会社がある。特にエッペンドルフの微量遠心管は、一昔前のがよろしい(もう売ってないみたいだけど)。感触を手が覚えてしまってるからね。(笑) 袋に手を突っ込んでわしづかみで16個なら16個と確実に必要な個数でつかみ出せる。今の研究室が購入しているのはダメ。表面の処理が気に入らんしフタが心地よく開閉できない。耐久性も悪そうだ。微量遠心管は100℃から-80℃までで快適に使用できないと許せない。それだけで仕事の効率が落ちるような気がするんだ(注:気がするだけである)。
それから、油性ペンにもこだわりがある。マジックインキの中細。実験の性質上アルコール類を良く使うので、ちょっとしたアルコールで流れて消えてしまう根性なしのインクでは仕事に使えないのだ。最近めったに見られなくなったが、先日大学生協の文具コーナーで見つけたのでまとめ買いした。こういうときは見つけたときに買わなければならない。私費負担でいい。ケチケチしてるあいだになくなったらどーする?!
つまようじにも気に入った長さがあるし、スパテラもかかせない(最近使う人を見かけなくなったが)。ピンセットの形も大事。レプリカにはベルベットだ。ガーゼなんぞ使わん。ラップにはサランラップのような粘着性は要らない。テープはビニールテープかスコッチテープ。実験用紙テープなんて何の実験に使うんだ??

てなわけで、明日の健康診断のせいで飲み食いできなくなって、今夜はイライラしてまーす。


そうそう!顕微鏡はZeiss、シークェンサーとPCRマシンはABI、マイクロピペットはギルソン、遠心管はイワキ、遠心機とオートクレーブはTOMY、超遠心機はベックマン、フローサイトメーターはベクトンディッキンソン・・・培養器には冷却装置がついてないと信用できない・・・きりがなーい!!
コメント (2)
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