村の笛吹きの、日々のこと。

茨城県東海村のこうやフルート教室の講師、市村明日美の、ちょっと思ったことなどを、ひそかに書いています♪

不思議な一致

2023年02月27日 | 日々のこと

 昨日のレッスン中に、楽譜の話になりました。

 私の持っているこの楽譜。

 

 おそらく、日本で一冊目のボーウェンのフルートソナタ、だそうです。…個人で海外で買って持ち帰った方がいたら別ですが…それは分からない。

 

 私が大学4年生の時、あるCDに入っているのを聴いてこの曲が大好きになり、楽譜がどうしても欲しくなりました。

 すぐ手に入ることを疑いもしなかったのですが、意外にも、どこにもありませんでした!

 フルートの楽譜なら断然日本一のムラマツ楽器、日本にある楽譜ならとりあえずあると言われる国立音楽大学の図書館、山野楽器、ヤマハ、…その他、たくさんの楽器屋さん、楽譜屋さん、とにかく、行ってみたり電話したり、調べまくりました。そういうのが得意な妹にも手伝ってもらいましたが、ダメでした。

 おそらく、日本にはまだ一冊も入っていないだろう、というお話でした。

 まるで恋のように、朝起きてから夜寝るまで、この楽譜のことばかり考えていました。

 もう病気のようで、ああ、ものすごい実力者の娘に生まれていたら、父の力で、楽譜の一冊くらい簡単に手に入るだろうに、とか、無茶苦茶なことを考えたりしていました。

 ボーウェンの楽譜ー。ボーウェンの楽譜ー。

 無いと分かってはいましたが、再び村松楽器さんに行き、注文をお願いしました。

 楽譜のことでいつも相談していた仲良しのおじいちゃん店員さん。

 海外のものだし、注文すれば必ず来るという保証は無いよ、来たとしても何か月かかるか分からない、2か月か3か月か、半年とかかかるかもしれない。値段もハッキリ分からないし、それでも良い?と、念を押され、それでも良い!と。

 じゃあ、入荷したらすぐ電話するからね。と、言って頂き。

 この楽譜のために、できることは全部やった。あとは待つだけ。

 当時、海外なんて行ったことも無く、きっと一生行かないと思っていましたが(笑)、この楽譜の為なら、今すぐイギリスに飛んでいきたいくらいの気持ちでした。

 

 翌日、村松楽器の店員さんから電話がかかってきました。 

 「来たよ、楽譜。」

 

 …へっ???何でですか??頼んだの昨日ですよ??

 

 すると、その日に届いた海外からの荷物の中に、誰も注文していないその楽譜が、一冊入っていたそうです。お店でも、誰か発注してないか何度も確認したけれど、誰も頼んでない。どうしてその楽譜が入っていたのか誰にも分からない。きっと向こうで間違って入れたのだろう、とのこと。

 間違って入れた?!よりによってその楽譜を?!私が注文するよりも前から、この楽譜は日本に向かっていたことになります。

 「すぐ取りに来てくれる?これはあなたの楽譜だよ。」

 と、言われ、今すぐ!!と、すぐに新宿に飛んで行きましたが、店員さんも、いやあ、こんなことがあるんだねえ、って、びっくりしていました。

 

 そういうこと、実はよくあって、

 

 以前、体験レッスンにいらした初めての方が、

 勝田の、〇〇寺っていうお寺で時々コンサートをしてるんですよね、すごく良いんです、先生は〇〇寺ご存知ですか?そういうところでコンサートすることは無いんですか?と聞かれて。

 へええ、そんなお寺があるんですね、お寺でコンサートなんて面白そうですねー。

 なんてお話をしてお帰りになりました。

 ら、5分後くらいに知り合いの方から電話が来て、

 「明日美ちゃん、勝田の〇〇寺っていうお寺でコンサートしてくれる人を探してるんだけどどう?」

 と。ひええええ、今その話してたんですよ!!

 とか。

 

  教室の駐車場を掃除してたら、落ち葉がすごく多くて、袋に入りきらん!あー、大きな袋持って来なきゃ!と、思った瞬間、後ろから、東海村指定の可燃ごみの袋45リットル、しかも未使用、が飛んで来たり。

 これは拾得物かゴミか、しばらく悩みました。さっきまで無かった。しかも新品。買うと15円くらいする?これ使って良いの?

 でも、ゴミ袋一枚交番に届けるのも変だし、(半年後に持ち主が現われなかったらもらえる、とか?)そのまま使わせて頂きました。

 

 数年前は高萩に演奏に行き、そうだ、じゃあ高萩に住んでいらしてしばらくお休み中の生徒さんにクッキー焼いて届けよう、と思ってクッキーと手紙を準備しました。

 お店をやっていらっしゃる方なので、行けば分かるだろう、くらいで何故か全然場所を調べて行きませんでした。

 コンサートが終わって、生徒さんがいらっしゃるはずのお店を探しましたが、予想に反して全然分からず。すぐ次の演奏会場に移動しないといけない日で、時間の余裕はありません。この辺?と思う場所を走っていたら、目の前に、犬の散歩する生徒さんが。あ、いたいた。

 車を徐行させて、こんにちはー☆

 と、クッキーとお手紙をお渡ししました。

 そこはお店とは全然逆方向で、私はとても遠くまで来ていたらしく、そして生徒さんはその日お休みだったそう。

 そんな状況で、偶然二人とも同じ場所を同じ時間に通ったなんて。

 おー、会えた会えたー。くらいに思っていましたが、よく考えたら、これってすごい偶然?奇跡?

 

 最近は。

 ネットで探し物をしていたら、青森の土偶さんの鉄のレプリカ?鉄分補給用の鉄の塊、が売っていました。

 おお、これは母が喜びそう。

 と、買って、プレゼントしました。

 あれ❓これ、うちにいるよ、毎日お味噌汁に入ってる。

 とのこと。

 写真送ってくれました。

 

 なんと、もう、実家には常駐していた土偶さん。

 

 成り行き上、うちの子になった土偶さん。あ、鉄偶さん。

 

 

 

 親子で同じものを買うなんて。

 

 いろいろおもしろいですね。