村の笛吹きの、日々のこと。

茨城県東海村のこうやフルート教室の講師、市村明日美の、ちょっと思ったことなどを、ひそかに書いています♪

青い鳥

2018年03月16日 | 日々のこと

 さてさて、先日、一回だけこの記事を書かなかった日、ちょろが旅立ってしまいました。

 とっても良い子で、ずーっと一緒だったのに…。

 いつまでも一緒にいられないことも、ちょろの方が先に逝ってしまうことも、初めから分かっていたつもりでした。でも、ショック過ぎました…。

 ちょろが家に来たのは、2008年の12月。これが、最初の頃のちょろ。

 

 

 私の指に片足をのせて握手、するのが得意で、「あくしゅ」と、しゃべって楽しそうにしていました。母が、じゃあ、ウルトラマンにしよう、と、シュワッチ、と教えたら、それもとても気に入って、「しゅわっち、あくしゅ」としゃべっていたのが、そのうち勝手にアレンジが加わり、「しわくしゃ!」と組み合わさってしまい、しわくしゃしわくしゃ言っていました。実家にいた頃は、母とおしゃべりするのが大好きで、私の部屋の廊下側の窓から廊下を見下ろし、母が通ると、ガラスをコンコンしながら、オバチャン、オバチャン、と呼んでいました。母が返事をすると、すかさず、「しわくしゃ!」と言う変な鳥。うちゅーじん、とか、ちょろいいこねー、とか、いろーんな言葉をしゃべっていました。

 震災で実家が壊れ、3月11日に、私と共に新居に引っ越し、夫との3人暮らし開始。夫もちょろをすごくかわいがってくれていました。果物を食べる時は、必ずちょろも一個もらっていました。私たちがご飯を食べていると、一緒にごはん、らしく、ちょろもかごの中でえさを食べていたし、料理で野菜を切ったり、かき混ぜたりすると、ちょろは同じ音を出して参加していました。

 飼い犬が、飼い主が帰ってくると反応するように、ちょろも、私が帰って来たり、夫の車が帰ってくると、おかえりー!!とばかりににぎやかに歓迎してくれました。寝室で一緒に寝ていましたが(ちょろは先に寝室に行って先に寝てました)、私が時々夜中に咳き込んだりすると、ちょろは、とりあえず、けほっ、けほっ、と、一緒に咳き込んでくれました(笑)

 夫も私も、いつもちょろに話しかけて、ちょろもちゃんとお返事してくれていました。

 ずっとふつうにあったそれが聞こえなくなってしまいました…。

 最期の日は、だんだん元気がなくなっていくのを、あっためて、ずっと一緒にいました。最後まで、とても健気な良い子でした。9歳半でした。

 セキセイインコにしては長生きだった、と、思いつつも、もっとああすればよかった、もっとこうしてあげたら良かった、こうすればまだ元気だったかも、とか、いろいろ考えてしまって…。

 でも、もう、ちょろはいないんだなー、と、…。

 大好きだったいちご、たくさん買って、一緒にお墓に埋めてあげましたが、生きてる間に、もっと食べさせてあげればよかった、とか…考えてしまいます。

 先日、仕事でご一緒した方に、ちょろが死んじゃって、立ち直れません、と、お話したら、

 「そりゃあ、立ち直れないわよ」と、仰っていました。

 その方も、大切なペットを見送っているので、大変に、重みのある言葉。なので、ああ、そうなんだなあ、と、そう言われて何だか安心しました。

 ここで、立ち直れないと言ってもらえる方が嬉しい。元気出してね、っていうのは、ダメな気がするし、鳥が一羽死んだくらいで何言ってるの!とか、言われたとしたら、すごく落ち込んだでしょうね。

 

 具合が悪くなって一日で旅立ってしまったちょろ、私が、夫に、やることが多すぎて、やばいよ、忙しいよー、なんて、話してたのを聞いていたから、迷惑をかけないように、パタッといってしまったのかなあ…?なんてそんなことまで考えていまい…。まあ、忙しい、なんて言葉は、よろしくないので、日ごろ、使わないように気を付けているのですが、ちょろ、聞いてたのかなあ。

 ちょろがいなくなっても、普通に日常はあって、ちょろがいないのに私はお腹が減るし、仕事も普通にする。っていうのが、そうなんだけど、それは良いんだけど、何だかなあ、って、思って、その合間にわんわん泣くような、数日間でした(笑)レッスンは元気に(笑)

 先日ゴミをだしに行ったら、近所に住んでいるらしいおじいちゃんが、大きな犬を連れて歩いていました。さわっても良いですか?と聞いて、触らせてもらいました。おじいちゃんの話によれば、もう10歳だから、あんまり歩きたがらなくてねえ。とのこと。

 こんな大きな犬でも10歳でおじいちゃんなのか。ちょろは、この犬の1000分の1くらいの重さなのに、よくがんばったな、と、そんなことも考え、ちょっとずつ立ち直るのでした。

 でも、ちょろと過ごした日、とても幸せでした♪ただ、あまりにも普通に、いつもいてくれたから、そのありがたみを忘れていたところもある気がします。野鳥なんか見に行かなくても、すぐ近くに、一番かわいい鳥がいたのにな。幸せの青い鳥は、すぐ近くにいたのですね。

 周りの人も、いつも一緒にいてくれている人、当たり前に思っているけれど、これも、幸せなことなんだなあ、と。

 いろんな人、いろんなことに、毎日感謝しなきゃいけないと、思ったのでした。

 ちょろ、9年半、ありがとう!!楽しかったよーーー!!

 いちごを相手に目つきが変わるちょろ。

 

 ちょろにはかわいいまつげがあったのですよ☆