高橋靖子の「千駄ヶ谷スタイリスト日記」

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12月16日 Pretty Things

2005-12-22 | Weblog
友だちの鳥居ユキさんが「ヤッコ、いっしょに行きましょう」と誘ってくれて、なんだかよくわからないまま、「Pretty Things」というドキュメンタリーフィルムの完成記念試写とパーティについて行った。
ところがこれがとてもラッキーなことだった。

あとで知ったことを書くと、監督でもあり、出演者の一人でもあるリズ・ゴールドウィン(Liz Goldwyn)はMGMの創設者のサミュエル・ゴールドウィンの孫娘。女優の衣装をはじめとしたさまざまな衣装のコレクターとしてもしられているひとだ。
どんな映画が始まるのか、集まった方たちの様子からして、とてもおしゃれであることはまちがいない。
ユキさんと取りとめもない話をしながらほぼ一時間ほど待っていると、映画が始まった。

1920年代から50年代にかけて、アメリカには「バーレスク」と呼ばれるエンターテイメントショウがあった。
誇り高くて、セクシーなバーレスククイーンたちが登場して踊る貴重な当時の映像、年を経た彼女たちへの取材、彼女たちから伝授される踊りをリズ自身が踊る、、、というような流れで映画は進行した。
(リズ自身はバーレスククイーンを日本の芸者にたとえている。これはわかり易いたとえかも)

観終わって感じたのは、とても楽しかっただけじゃない、これは リズが映画にしてくれなかったら、忘れられてしまったかもしれない貴重な文化だった、ということだ。
映画のタイトル「Pretty Things」はデヴィッド・ボウイの曲にもあるなーと思っていたら、最後のタイトルバックで、それが流れた。

パーティ会場には先日久しぶりに会った中西俊夫さんがいるではないか。
「ヤッコさん、あとでDJやるよ。デヴィッド・ボウイやTレックスかけるから、残っててよ」という言葉を忠実にまもったら、午前一時過ぎてしまった。
最初は躊躇が先立って、私の貧しい英語では、なかなか話しかけられなかったリズに、時間がたつにつれて度胸がついて、ついにちょこっと話しかけた。
リズは「きゃー、うれしー、私もそう思ってつくったのよー」と抱きついてくれた。(すかさず、ツー・ショットを撮らせていただいた、公開しませんが)

トシさんが、60年代から70年代にかけて「グラニー・テイクス・ア・トリップ」などを手がけていたジーン・クレール氏と軽々と会話をかわしているをみると、まったくうらやましい限りだった。
リズは多分、20代の終わりぐらい。
この催しをプロデュースしたマイコさんは30歳。
私は彼女が5歳か6歳の頃を知っているが、ここでも、こうして時は流れていたということを知るのだった。

写真 (撮影・Yacco) 左の女性が監督のリズ・ゴールドウィン。 

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2 コメント

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このごろ、、 (せと)
2006-01-02 22:11:36
時の流れを私もかんじるとき

があります。先日もジュリイ

の勝手にしやがれの画像が

出ていて、これジュリイよ

と娘にいったら、誰?

えええええ、ジュリイだよ

なんか寂しい。でも、

今また昭和の名残りが流行

っているのが嬉しいです。

Liz Goldwyn綺麗な方ですね。

デビッドボウイもR.ストーンズ

も、やっぱり不滅ですよね!
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Unknown (Tomo)
2006-09-07 20:50:50
最近更新されてないみたいですね。
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