晴れた朝

夜中は激しい雷雨。
バリバリ、ゴロゴロという雷の音で目が覚め、閃光が昼間のような明るさをかもし出す。

一夜明け、翌朝は打って変わった晴れ。
朝、近くのコンビにまで行く道のり。
濡れた地面には、逆立ちした風景が蜃気楼のように写しだされている。
電柱も、家も、空の雲もアスファルトにキラキラと光って写っている。
その地面の街並みを眺めながら、ユックリと歩いていく。
子供だったら、ゴジラの如くそれらを踏み、一吠えしただろう。

雨水が溜まってる所を飛び越える。
若者の様に、軽い身のこなしとはいかないが、無事に”対岸”に着地。
ポケットに手を突っ込み、寒いのでチョット背中を丸めて、また歩く。
目的地が間近に為った所で、小走り。
爽快な朝の空気に誘われて、気持ちまで若返る。
そんな自分が、好きだ。