当時、西脇市は田舎であった。
今思いつくものと言えばダイエー、TSUTAYA、へそ公園。
私は社会人学生として隣町に住んでいたのだが、
仕事やバイトは西脇市内ですることが多かった。
その日は家庭教師先の子が西脇工業を受験したいというので
ちょっと下見しておこうという気持ちで
西脇工業高校に隣接する広場から中の様子を窺っていた。
私はちょうど社会人学生という自分に嫌気がさしてきていて
何とか現状を打破したいということばかり考えていた。
夕暮れ時だった。播州は夕日がとてもきれいなので、そんな中にいたら
「もう何もかも辞めてしまいたい」という気持ちに負けそうになった。
目の前のグラウンドには黙々と走る陸上部員達の姿があった。
私は当時、陸上のことは何もわからなかったので
ここは強豪校なんだよと人から言われても特に何も思わなかった。
だけど、強豪校というわりにはユニフォームも練習も地味だということだけはわかった。
「この子達は毎日同じことを繰り返しているのに、一生懸命でえらいな。」
現状打破などと言って逃げることばかり考えている自分が恥ずかしくなった。
「もうちょっとがんばってみよう。」
それからしばしば、バイトまでの時間があると、広場から練習を眺めた。
みんなきれいなフォームをしている。
その中に小柄だけど特によく走る子がいるな、と思ったことを覚えている。
数ヵ月後、グラウンドを走っていた生徒達は高校駅伝で日本一になった。
何年か経ち、お正月に実家で箱根駅伝を見ていた。
山の神今井と平行して走る学生を見て思わず言った。
「あっ!この子、西脇工業の子じゃない?」
あの時の小柄な少年はきりっと前を見据えて箱根を走っていた…。
…今日の前置きは特に長かったですね。
あの時以来応援している北村聡選手に声援を送ってまいりました。
第93回日本陸上競技選手権大会
男子10000m決勝。
北村選手のお父さんとも無事に再会することができました。
先日はわざわざこのブログを探してくださって…こんな好き勝手書いててすみません…。
子どものころのエピソードなど聞かせてくださり、笑いましたー。
さあ、いよいよスタートという時に
「お母さん…トイレ!」と娘。。。
えーっ!よりによってこの時間に?
大慌てで連れて行ったのですが…帰ってきたらやっぱり始まってました。
5000mの時はそれほども感じなかったのですが
10000mでは先頭集団と後方集団では
走り抜けるときの足音が違いました。
苦しいんだろうなっていうのが足音から痛いほど伝わってきます。
北村選手は中盤まで良い位置にいました。
5000mの時よりもずいぶん早くに上がってきたように思いました。
中盤で後退しましたが、
それでもラスト3週くらいからの追い上げは北村選手らしい
力強い走りで、結果は6位でした!
それにしても実業団に入ってからはかなり体格が変わりましたねー。
以前は白身の筋肉が走っていると感じたのですが
今回は赤身の筋肉が走っていると感じました。
そうそう、レース中、私たちのすぐ下で白水監督がゲキをとばしてました。
「悠基悠基っ!大丈夫だっ!」「北村っ!」
いやーこれ聞けたのかなり感激ですー。臨場感高まりました。
今大会、最初は北村選手が走る!というだけで嬉しくて観戦に行っていたのですが
終わってみれば何とも多くの出会いが与えられました。
陸上選手ってすごいお仕事ですね。
走る姿で多くの人の心に力を与えて、もっと言えば人生にかかわって…
私だってあの時に学校辞めていたら、今の自分も家族もないんだもの。
そして、そんな風に選手たちから力付けられている人がいっぱいいるということも
感じることができました。
これからも感謝の意味も込めて、北村選手を応援していきます!
それにしても…
下の娘はレース中「きちゃむりゃー(訳:きたむら)」と叫んでいたりしてかなり興奮していたようです。
そのためなのか、昨日は午前3時半に起床。
おかあちゃんは気持ちだけは10000m走っていたのでへとへとです…。ねむい…。
10000m観戦中の院長。
院長ブログにも観戦記があります→もりたカイロプラクティック院長公式ブログ
雨の日が続きます。体調管理にお気を付けください。
もりたカイロプラクティック
今思いつくものと言えばダイエー、TSUTAYA、へそ公園。
私は社会人学生として隣町に住んでいたのだが、
仕事やバイトは西脇市内ですることが多かった。
その日は家庭教師先の子が西脇工業を受験したいというので
ちょっと下見しておこうという気持ちで
西脇工業高校に隣接する広場から中の様子を窺っていた。
私はちょうど社会人学生という自分に嫌気がさしてきていて
何とか現状を打破したいということばかり考えていた。
夕暮れ時だった。播州は夕日がとてもきれいなので、そんな中にいたら
「もう何もかも辞めてしまいたい」という気持ちに負けそうになった。
目の前のグラウンドには黙々と走る陸上部員達の姿があった。
私は当時、陸上のことは何もわからなかったので
ここは強豪校なんだよと人から言われても特に何も思わなかった。
だけど、強豪校というわりにはユニフォームも練習も地味だということだけはわかった。
「この子達は毎日同じことを繰り返しているのに、一生懸命でえらいな。」
現状打破などと言って逃げることばかり考えている自分が恥ずかしくなった。
「もうちょっとがんばってみよう。」
それからしばしば、バイトまでの時間があると、広場から練習を眺めた。
みんなきれいなフォームをしている。
その中に小柄だけど特によく走る子がいるな、と思ったことを覚えている。
数ヵ月後、グラウンドを走っていた生徒達は高校駅伝で日本一になった。
何年か経ち、お正月に実家で箱根駅伝を見ていた。
山の神今井と平行して走る学生を見て思わず言った。
「あっ!この子、西脇工業の子じゃない?」
あの時の小柄な少年はきりっと前を見据えて箱根を走っていた…。
…今日の前置きは特に長かったですね。
あの時以来応援している北村聡選手に声援を送ってまいりました。
第93回日本陸上競技選手権大会
男子10000m決勝。
北村選手のお父さんとも無事に再会することができました。
先日はわざわざこのブログを探してくださって…こんな好き勝手書いててすみません…。
子どものころのエピソードなど聞かせてくださり、笑いましたー。
さあ、いよいよスタートという時に
「お母さん…トイレ!」と娘。。。
えーっ!よりによってこの時間に?
大慌てで連れて行ったのですが…帰ってきたらやっぱり始まってました。
5000mの時はそれほども感じなかったのですが
10000mでは先頭集団と後方集団では
走り抜けるときの足音が違いました。
苦しいんだろうなっていうのが足音から痛いほど伝わってきます。
北村選手は中盤まで良い位置にいました。
5000mの時よりもずいぶん早くに上がってきたように思いました。
中盤で後退しましたが、
それでもラスト3週くらいからの追い上げは北村選手らしい
力強い走りで、結果は6位でした!
それにしても実業団に入ってからはかなり体格が変わりましたねー。
以前は白身の筋肉が走っていると感じたのですが
今回は赤身の筋肉が走っていると感じました。
そうそう、レース中、私たちのすぐ下で白水監督がゲキをとばしてました。
「悠基悠基っ!大丈夫だっ!」「北村っ!」
いやーこれ聞けたのかなり感激ですー。臨場感高まりました。
今大会、最初は北村選手が走る!というだけで嬉しくて観戦に行っていたのですが
終わってみれば何とも多くの出会いが与えられました。
陸上選手ってすごいお仕事ですね。
走る姿で多くの人の心に力を与えて、もっと言えば人生にかかわって…
私だってあの時に学校辞めていたら、今の自分も家族もないんだもの。
そして、そんな風に選手たちから力付けられている人がいっぱいいるということも
感じることができました。
これからも感謝の意味も込めて、北村選手を応援していきます!
それにしても…
下の娘はレース中「きちゃむりゃー(訳:きたむら)」と叫んでいたりしてかなり興奮していたようです。
そのためなのか、昨日は午前3時半に起床。
おかあちゃんは気持ちだけは10000m走っていたのでへとへとです…。ねむい…。
10000m観戦中の院長。
院長ブログにも観戦記があります→もりたカイロプラクティック院長公式ブログ
雨の日が続きます。体調管理にお気を付けください。
もりたカイロプラクティック
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