岐阜県恵那市 城下町ホットいわむらの日々

横須賀から参りましたふるさと活性化協力隊員のブログです

木曽駒登山

2013-07-29 | 日記
久しぶりに山に登ってきました。



中央アルプスを代表する名峰、木曽駒ケ岳。

千畳敷カールまではロープウェイで楽チン、少し登ればアルプスならではの雄大な稜線歩きを楽しめる、人気の山。

恵那からも中央道でアクセスが良く、恵那暮らし冥利に尽きるというものです。

この日は予想以上に天気に恵まれたこともあってか、びっくりするぐらいたくさんの若い人たちが登っていて、山ブームの根強い人気を確かめることができました。


久しぶりに山と触れ合って思い出したのですが、私が田舎暮らししたいと思ったきっかけに、いくつもの山登りの経験による影響があったことは明らかです。

それは単純に山や自然が近い、ってことだけでなく、便利を当たり前に思う自分へのアンチテーゼだったかもしれません。

でも私は欲深なので、どこかで現代の生活様式も保ちたいし、都会的な文化に対する愛着もあります。

田舎と都会の真ん中あたり、っていう点で岩村は、そんな私にとってちょうど良いところなのかもしれません笑




市民大学

2013-07-25 | 日記
恵那市では「生涯学習のまち」を推進しており、連日各所で市民講座が開催されています。

これまでは趣味的な内容の講座が多かったのですが、今年度から新たに、まちづくりに関わる人のための「市民大学」が開かれ、大きな目玉となっています。

私はその中の「産業・経済コース」を月2回ほどの講座で学んでいます。

このコースでは、毎回恵那内外で実際にまちづくりにかかわる団体や企業から講師を招き、まちづくりへの想いや実際の活動について学ぶことができます。

今週の講師は、長野県は松代でまちづくりに取り組む方がお話されていました。

松代はかつて栄えた城下町で、幕末には有名な思想家を輩出し、明治に入り城が取り壊され、近年では大きな市と合併した歴史をもつ小さな町・・・あれ、どこかで聞いたことある話ですね、これは岩村じゃないですか笑

こちらの松代でも、さびれる一方の町を活性化するために観光という手段を選んだのですが、そのときに着目したのが『生涯学習』。

従来型の「見て食べる」だけの観光ではせっかくの歴史的な文化財を活かしきれない、松代に残る「文化・教養」が観光資源だと捉え、市民が中心となって生涯学習を交流の場とする観光施策を展開することで知名度を上げることができた、とのこと。

もちろん上手くいっていることばかりでなく、今現在抱える大きな課題についてもお話を聞くことができ、こういった場でないとなかなか実感が伴わないことでもあるので、この講座の意義もそんなところにあるように思えます。

色んな見解があるとは思いますが、飛躍的な発展を狙わず、自分達の力でできること・松代ならではの強みを自覚し、いち早く物見遊山観光からの脱却を図った点と、それが10年も継続して今も機能している点で、私にとって大変参考になる話でした。

この講座には約40名の市民の方が参加し、質疑などでも活発に意見を交換していたり、まちづくりに対する関心の高さをうかがわせます。

まだまだこれからたくさんのユニークな講師の方々が来られるということで、今後の受講も楽しみです。

ちなみに前回の講師は、『佐藤一斎「言志四録」普及特命大使』という方で、ひたすら熱く「恵那人はもっと自信を持て!!」と渇を入れておられました笑

岩村の夏2013

2013-07-22 | 日記
先週・先々週と岩村の本通りで、土曜夜店が開かれました。

明かりのついた提灯と古い町並みがよく合っていて、普段静かな岩村の夜もこの日は外に出向く人も多く賑わっていました。



浴衣の子どもたちが古い町並みを歩く姿はなんとも風流な光景ですねぇ。

大人の目からみたら小さなお祭でも、子どもたちにとっては特別な一日。

夢中で金魚すくいで遊んだことが子どもにとっては大切な思い出の一つになっていくはず。

でもホントは元気な子どもたちの姿を見て大人たちが元気をもらう方が大きいかもしれませんね。





他地域の事例なんかを見ていると、発展や拡大することが是と考えてしまいがちですが、小さなコミュニティの中で収めていく良さもあるのかな、なんて最近他所に出かけることが多かった自分に問いかけるものがあります。

是非とも続けてもらいたい、いわむらに夏を告げる風物詩です。


そんなわけで熱い岩村の夏が始まりました。

昨年来たばかりの私に鮮烈な洗礼を浴びせた“夏祭り/大変装行列”が8月3日に待ち構えています。

今日から踊りの練習です。2週間かけてばっちり仕込みます。今年も美しく(笑)舞いますよ!!


夏野菜の収穫も佳境に入り、連日ナスやらピーマンやらが大量です。

昨日はジャガイモの収穫をしました。「収量UP♪」と唱えながら花を摘んだおかげか、大きめのイモがごろごろ採れました。



こちらはもうちょっと前に採れていたタマネギ。



採れたものをありったけぶち込んで夏野菜カレーを作りました。


そこら中に夏があふれてます!

木工クラフト展示会

2013-07-16 | 日記
私が岩村に来てからの友達で、結婚式の引き出物を作ってもらった木工作家の夫婦が、岩村の本通りで展示会を開催しました。

この夫婦、ずっと東京で活動をしていたのですが、旦那のほうが岩村出身で数年前結婚を機に戻ってきたUターン組。

今でも方々のクラフトフェアに出店するなどして活動しているのですが、実店舗を持たないので、岩村でも彼らの作品を見たことがない人がほとんど。

そこに、本通りに所有する空きスペースを開放して利活用を勧めている方からお誘いされたこともあり、Uターンしてきてからの一区切りとして、地元岩村で展示会を開くことにしたそうです。

彼らの作品は、シンプルでシャープかつ手作業の温かみがあるのが特徴で、私が引き出物にさせてもらったのも、色々比べた中で地元云々を抜きに作品自体すごく気に入ったから。

もっとたくさんの人に知ってほしいなーと思っていたところ、今回待ち望んだ地元でのお披露目ということで期待しておりました。

そして週末、作品が空きスペースに並べられると、突如として岩村一お洒落な空間が出現!





作品自体はもちろん、ディスプレイの仕方一つで全く空間の印象が変わることに驚きます。

道行く人も珍しげに立ち寄ったりする光景がたくさん見られました。

この4日間の展示で、たくさんの地元の人が訪れてくれたのこと。自分たちのやっていることが地元に浸透していくのって、Uターンであればなおさら嬉しいことでしょう。

また今回の展示場所に使った空きスペースは、所有者の方がご自分で改装されたもので、イベントや展示、お試しショップのために積極的に貸し出しをされています。



実は私がGWに協力隊員情報発信ブースとして使ったのも、ここ。

新しい賑わいを生みだす拠点になるような取り組みを自発的にされていることに大変感銘を受けます。

商店街にこういうお店が増えたらいいなーという思いを実際のものとして見せてもらえた今回の展示会は、いずれ大きな風を呼び起こす蝶の羽ばたきかもしれません。

ちなみに、この作家夫妻、とても控え目で笑、あまり宣伝したがらないのですが、一応HPのリンクをこちらに載せときます。


ついでに週末の長野県は箕輪町のライブの様子。



東京からIターンし岩村からも程近い地域に移住し農業を営んでいたり、信州で地域に根ざしながら活動する素晴らしいミュージシャンたちと出会い演奏することができました。熱かった!!

西へ北へ

2013-07-12 | 日記
先週神奈川に帰ったことを書きましたが、実はその週末今度は広島県尾道市、一日はさんで岐阜県白川郷へと、大移動週間となりました。

ブログもサボって何してた、と言われそうですが、尾道には空き家対策を行っているNPOのイベントに参加を、白川郷へは観光デザイン計画の視察を、ということでのんびり観光していたわけではないのですよー

それぞれ一泊ずつ宿泊もして、いろいろと刺激にとんだ滞在になりました。

詳しく書くと超絶な長さになってしまうんで止めときますが、尾道では1人の小さな取り組みから広がった大きな輪を、白川郷では世界遺産ゆえの苦悩を目の当たりにしながら、地域を何とかしたい、と思い行動する人がここにもあそこにもいることに勇気付けられます。

まあ他の地域を見ると、ついそのまま自分の取り組みにもあてはめたくなってしまうんですけど。

見て聞いて感じたことを自分の関わる地域にあった形で読み替えながら、大切なことは何かを削りだしていく。視察はそういう意識を持っていかないと、本当にただの観光と変わらないですからね。

他所へ行けば感覚が新鮮なもんで、パッと見た印象がとても良く映るわけですが、隣の芝は青く見えるのが世の常。

実際それぞれの場所から帰ってきたときに、やっぱり岩村っていいな、と思える何かがここにはあります。

まあ今週末はまた長野に出向くんですけど笑 今回は箕輪町にライブしに行きます。楽しみ!!


(一期一会in尾道)


(一期一会in白川郷)