岐阜県恵那市 城下町ホットいわむらの日々

横須賀から参りましたふるさと活性化協力隊員のブログです

協力隊員BBQ大会in 上矢作モンゴル村

2013-06-24 | 日記
ふるさと活性化協力隊員の皆さんでBBQ大会をしました。



昨年度まで6人だった協力隊員に今年度からまた新たに1人加わり総勢7名となりました。

新任の方は名古屋から移ってきたまだ20代半ばの女の子。恵那暮らしサポートセンターという、移住定住相談の部署に配属されています。

彼女の歓迎会の意も込めて、7名+隊員の家族などが集まり向かった先は『モンゴル村』。

えー、モンゴルです。

岩村を抜けて上矢作方面に向かうと、突然「ゲル」(モンゴルの遊牧用テント)が多数出現します。自然体験の拠点として宿泊もできる施設です。
(ゲルの写真やモンゴル村の情報はこちらから→「ぎふの旅ガイド」HP

何ゆえ谷あいの山肌せまる上矢作に、大平原を思い起こすモンゴルなのかというと、旧上矢作町とモンゴルとは友好都市だったということみたいです。

説明になっていない気もしますが、まあ置いといて、施設は清潔そのもの、当日はあいにくの雨でしたが、晴れれば星もきれいに見えるでしょう。


協力隊員という同じような志向性を持つ仲間というのはとても心強いし、みんなどこかゆったりしていて顔を合わせるとリラックスできる人たちです。

新しい隊員の人も新鮮な風を吹き込んでくれてます。

彼らと会ったあとは、よしまたがんばろうという気になります。

みんなもそれぞれの地域で一生懸命、でも楽しくやってますからね。

気が緩んだせいか、つい遅くまで飲みすぎてしまいましたが笑


ちなみにこの日のBBQのメインはモンゴルにちなんで、「ジンギスカン」。お隣中津川市にある牧場の羊のお肉だそうです。美味。

訳あって町行脚

2013-06-19 | 日記
最近、町歩きしている時間が多いです。

ていうのも、4月のホットいわむらの総会に欠席された方へ総会資料をお届けしなければいけないのですが、例年は執行部の方に手分けして配ってもらうところを、ちょいと私のミスで手分けする機会を逸してしまったので、私が責任持って一軒ずつ配ることにしました。

とはいっても100通ほど、町内の話ですから、まあできなくないわけですが。

若干家の位置を調べるのに時間がかかるので、一日に配るブロックを区切って数回に分けてお届けに行っています。


一応配るときには声をかけさせてもらいます。が、まずハタと気づくのが『呼び鈴』のないお家が多いこと。

なので、戸をガラガラ開けて、「ごめんくださ~い」と声をかけるわけですが、、、

これ、新興住宅地で育った私には、なかなか抵抗のあることです。

しかも、戸に辿りつくのに、お庭の中を通らなければいけないお家もあったりして、何か不審者のような様子に見えないか、どきどきしてしまいます。

ところが同じことを地元の方がやると、実に自然なんですよね~

敷地に入るのに何の戸惑いもなく、ズイズイと入っていくもんだから、「知り合いのお家ですか?」と聞くと、そうでもないし笑

たまたま見た昨日のバラエティ番組で『都会から地元に帰りたくなった瞬間』というテーマのトークがありましたが、その中で「引越しの挨拶にお隣に粗品を渡しに行ったら、『うちはそういうの結構ですから』と冷たくあしらわれた」という投稿が紹介されていました。

ここのように当人同士知らなくても、まるで元から知り合いだったかのように会話が始まる空気感の中で育ってきた人にとっては、この対応はホントに響くだろうなー。

私の場合、あまり地元感の無い雰囲気らしく、出てきてくれた方は最初うっすらと警戒感が見えますが笑、自分がホットいわむらの人間で、と説明すると、「そりゃあご苦労様だねえ」と実に温かくねぎらってもらえます。

まあなかなか最初の一歩はいつも緊張するわけで慣れないものですが、1人ひとりと顔を合わせるたびに、また町と自分との距離が近づいた気がします。


もう岩村に来てから1年が過ぎましたが、なかなか足を運ばない場所まで届け人と触れ合うと、まちなかだけでない、いろんな暮らしが岩村にはあるんだなと、改めて感じることもできます。

自分の取り組みを進める上でも、今一度初心に帰って、町とのコミュニケーションを深めていくことが私には必要かもしれません。

自然農塾

2013-06-14 | 日記
最近上映が始まった『奇跡のリンゴ』という映画がありますが、不可能といわれたリンゴの無農薬栽培を可能にした農法は、「自然農法」というう技術をベースにしていると言われています。

近年中山間部に移住する層を中心に、この自然農を志す人が増えつつあるらしいです。

無農薬はもちろん、基本的には肥料も使わず、“雑草”は抜かずにある程度伸ばす、一見特殊に見える農法ですが、環境に対する負荷が少ないという利点があり、食の安心・安全に関心が高まっている今の時代には訴えるものが大きいのでしょう。

かく言う私も、この農法に興味を持ち、恵那市内で開催されている“自然農塾”という集まりに毎月参加している一人です。

ここでも6畳分ぐらいの畑を借りて、実験的に作物を育てています。


見てください、この草だらけの畑!! というか、もはや草むら笑

こんな中にえんどう豆やらナスやらトウモロコシやらキュウリやらジャガイモやらが植わって育ちつつあります。




実際豆類なんかは強い作物のようで、ちらほら実をつけはじめ、草にまみれて芽がでるかも不安だったジャガイモも小さいながら成長してきています。

肥料も最小限に米ぬかや油粕ぐらいをまぶすぐらいなので、虫もあまり出ません。

時々伸びた草を刈ってそのまま作物の周りに敷いて、乾燥を防ぐとともに、ほっておけば畑の肥やしになってくれます。

基本的には畑を耕さない“不耕起”なので、土の中の生態系を壊さず、むしろ活かすのがこの農法の肝らしいです。

前述の奇跡のリンゴでも、山の中の植物は、誰かが耕したり肥料を入れているわけでないのに、なんで毎年実をつけるのか、というのが一つのヒントになっています。

農法の詳しいことは、映画の同名の本を読んでもらうとして、実際にこれで育ててみると、まあ野菜ってのは存外たくましく生きれるものなんだな、と驚かされます。


こう聞くととても理想的な農法のようにも思えますが、大きさや形が安定しないので、営農には向いていないという弱点があります。

それと、草を生やしたままにする、という点で、近所の方から理解されにくい、ということもよくある話みたいです。

これはどちらが悪いという話ではありませんが、自然農を志す人の理想に走りがちゆえに起こる問題かもしれません。

私のメインの畑の方では、耕すこともしますし、堆肥も入れたり、マルチを敷いたりもするんで、無農薬である以外あまり自然農を反映させているとは言い難いですが、それはそれ。

こうした農法が話題になることで、日本の農業がより安心安全なものへと変わっていく契機になればと、映画には期待しています。

enaka!ワークショップ

2013-06-07 | 日記
昨年恵那・中津川の新しい試みとして、地域の魅力を体験できるプログラムを集めて短期間で集中開催するイベント、恵那山麓博覧会“enaka!”が立ち上がり話題となりました。

このenakaは、「オンパク」という別府温泉で始まったイベント手法を基にしているもので、岐阜では岐阜市が「長良川おんぱく」として3年前からスタートさせ、100以上のプログラムを一ヶ月半の間で開催した、地域を代表するイベントとまで成長しています。

要は、「エナカ」や「オンパク」は地域体験プログラムを集めた“カタログ帳”と考えてもらえるとわかりやすいです。

どんなプログラムがあるかはそれぞれのHPでご覧ください。

恵那山麓博覧会“enaka!” 公式HP
長良川おんぱく 公式HP


それぞれのプログラムを見るとわかりますが、このイベントの最大の特徴は、地域住民自らがプログラムを企画し提供する、という点にあります。

プログラム提供者は特にイベンターである必要はなくて(不慣れな部分は事務局がサポートしてくれます)、逆に自分が普段の仕事にしていることや地域資源・生活そのものがプログラムとなりえます。

なので、一つ一つのプログラムは小規模ですが、普通の観光では経験できないような、地域の人しか知らないとっておきの魅力に触れたりすることもできます。

またプログラム提供者にとっては、新規顧客を開拓したり、地域資源の商品化についてリサーチをかけたり、小規模だけにローリスク・ローリターンに市場調査に使えたりします。


去年私も運よくプログラムパートナーとして、プログラムを提供することができ、歴史ある酒蔵での日本酒試飲会&ジャズコンサートは好評をいただきました(その時の様子は過去記事でどうぞ)。

その頃移住して半年ぐらいが経っていましたが、演奏する場所も機会もなく、ミュージシャンとしての私は“鳴り”を潜めていたのですが、このときに「演奏する場所がないなら自分で作ればいーじゃん」と気がつき、その後の「音楽×空間×コミュニティ」を意識した演奏活動につながっていきました。


先日、その「エナカ」の今年度の立ち上げ説明会&ワークショップがあり今回も参加してきました。

去年は全体で17のプログラムだったエナカですが、説明会には昨年の評判を聞いてか、去年以上の人が集まっていました。

昨年同様長良川おんぱくの方の講演があり、後半のワークショップでは、今時点のプログラム構想を参加者が1人ずつ発表。

私のプログラム案の反応はというと・・・上々のようです(^^)

何をやるかはもう少し温めてからね。


開催は10月~11月、今年もenaka!に大いに期待します!!

岩村の空き家対策

2013-06-04 | 日記
少しブログの更新の間が空いてしまいました。

実際忙しい岩村町の1年の中でも今の時期はぽっかりと何も行事がなく、町も静かな佇まいを見せております。

まあこれからまた怒涛の夏に向けた体力温存期間といったところでしょうか。


とはいっても、こうした時期にこそ地道な部分での町づくりを少しでも先に進めておかないといけません。


個人的に今年は、私が昨年一年活動し町の様子を体感してきた中で特に大事と感じた「空き家対策事業」を自分の課題として注力したいと思っています。


空き家の問題は既に全国各地で表面化してきており、全国平均13%、およそ15年後には24%、つまり4軒に1軒に上ると推測されています。

特に岩村町では古い町並みの密集地帯で空き家が増加し、一般に言う中心市街地空洞化現象が始まっており、空き家事情は深刻なものとなる可能性が高いです。

岩村の城下町の町並みは重要伝統的建築物群保存地域に指定されており、町のみんなでこの町並みを守っていこうという動きが高まっていますが、外観を保存しても町に人が住まなくなれば、保存する意味を失ってしまいます。

空き家の存在が引き起こす問題というのは、倒壊の危険や景観、治安の悪化という即時的な問題であると同時に、いずれやってくる人口急減時代に問われる「コミュニティ力」に関わる問題でもあるからです。

しかしながら、歴史の長い町だけあって家屋の老朽化が進んでいて大幅な修復の必要があったり、現在遠方に住まわれている所有者の方の家財道具がそのまま残っていたりして、なかなかすぐに新しい居住者を探すのは難しい状況です。


空き家問題を調べれば調べるほど、事態はそう単純ではないことを知り、えらいところに足を突っ込んだな、と若干怯みますが、そんな私を励ますかのように、今全国でこうした空き家問題に取り組む人々がたくさんいることもわかってきました。

しかもまたこれがみんなお洒落でスマートなんですわ。それに注目されている取り組みのほとんどが若い人中心。

とりわけ有名なのは、徳島県神山町。四国の過疎化した集落の古い空き家を活用することで、新しいことに取り組む若いアーティストや起業家たちがどんどんと地域の中で活動しはじめています(「in 神山」web site)

すごいですよね、このご時勢に地方で生活し働くことを空き家を活用することで逆に魅力に思わせるところが今までにない発想だと思います。


こうした他地域の事例に勇気付けられつつ、岩村には岩村に合った方法で空き家問題に何かしら働きかけたい、と先日ホットいわむらの対策チームでいろいろと自分の想いを提案させてもらいました。

空き家問題はネガティブな話ばかりが付いてまわりがちですが、これを貴重な資源と捉えて“楽しく”クリエイティブに変えていける活動をしたい。

岩村のパワーがあればきっとできますね!!