岐阜県恵那市 城下町ホットいわむらの日々

横須賀から参りましたふるさと活性化協力隊員のブログです

春発見at やさい畑

2013-03-29 | 日記
町がひなまつりやテープカットの賑わいで沸く中その間隙を縫い、春の種まきに向けて畑を耕しました。


と向かったその畑で目にしたのは・・・

冬の間もうほとんど枯れ絶えてしまったかのように地面に横たわっていたタマネギとニンニクの芽が立ち上がっている!!

 

あれだけの極寒の中、毎日のように霜も降りていたのに、なんとあんなに弱々しかった芽が今まさに力強く成長を再び始めています。

いや、そりゃ冬を越すとは聞いてましたよ?しかしへなへなと見るからにか弱そうな芽を見てたら、ホントかよと疑いたくもなります。

野菜は生き物なんです、本当に。


と思ったら、となりの畝にはちっとも成長しないので諦めて放っておいたニンジンの芽が・・・まさかと思いつつ掘り起こしてみると・・

育ってます!!ほとんどがか細いニンジンでしたが、中にはそれなりに太ったものもあって、どれもちゃんと食べられそうです。

さらに、秋に発芽すらしなかったゴボウもこの期に及んで小さな芽を出しているのも発見。ゴボウは春蒔きもOKとは言え、土の中で冬を腐らずに種のまま越していたなんて、どんだけ生命力強いんだよと。

冬が本当に寒かった分、こうした春の息吹との出会いはとっても直接的で実感に溢れます。

やっぱり畑っていいなー

先日はご近所さんからいただいたふきのとう(野生)の天ぷらと、これまた放置していた小松菜から勝手に育った菜の花をゴマ和えにして食べました。



あぁ、春が来た~~~~


岩村がつながった日

2013-03-26 | 日記
見事に成功しました、おそらくもう2度とないであろう記念すべき瞬間を町内外の1000人で共有することのできた、1.3キロテープカットイベント。


上に向かって延びる~

下にも延びる~

空撮でないと全貌を撮りきれないスケールです。

いやあ、ホントこんな途方もないことをやってしまう岩村のパワーってのはすごいです。

カウントダウンが始まって、みんなが一斉にはさみをテープに入れた瞬間は鳥肌が立ちましたね。

この一瞬のために何ヶ月も準備し、直前まで検討を重ねてきたテープカットチームの皆さん、本当にお疲れ様でした。


さて、この日の裏イベント(?)城下町音楽祭も無事終了、いろいろありましたが担当としてまずはホッと一息、何かあれば自然に皆さんでフォローしていただいてたことがとても嬉しかったです。

町なかを歩いてるだけでいろんな音楽が聞こえてくる、というのが今回やりたかったことで、実際なかなか趣きがある光景ではありました。


枡形でも


西町でも

この他土佐屋や、飛び入りで弾き語っている人もいたとか。


運営サイドながら私も今回旧家“木村邸”を使い、名古屋近辺で活躍する若手ジャズミュージシャンを集めてライブをやらせてもらいました。



前回勝川家のときも思ったけど、町家とジャズって、音も絵づらも妙にマッチする組み合わせですね。

せっかくなんでミュージシャンの名前をご紹介。

西山友望(トロンボーン)

中尾裕(キーボード)

飛騨勇也(ベース)

彼らにもこの町なみをとっても気に入ってもらえたみたいです。

若い彼らが「こんなとこで演奏したよ!」って周りの人に話してくれるだけでも、一つの情報発信になりますね。


早くも「次はどーする?」との声も聞こえてくるのが岩村らしさ。皆さんの力を借りながら、この町ならではの音楽祭に育てていきたいと思います。

城下町1.3キロ縦断テープカットイベント

2013-03-22 | 日記
ひなまつりも後半に入り、明日23日は音楽祭、テープカットイベント、お雛のライトアップイベントと、ハイライトを迎えようとしています。

テープカットイベントとは、岩村町本通りが電線類を地中化しカラー舗装を施したのを記念し、生まれ変わった町の風景を町の全ての人の財産として共有することを目的に、町民が参加できるよう1.3キロにテープを張り巡らし、1000人で一斉にテープカットしよう、というものです。

当初計画ではギネスを狙う、ということで調べたら8キロ以上の長さが必要なので断念したようです。しかし1.3キロは日本国内では最長の部類に入るかもしれません。

町内の方でなくても、どなたでも参加できます。詳しくはホットいわむらのHPでご覧ください。

ホットいわむらHP/イベント情報/テープカットイベント

明日は岩村史上最高の人手と盛り上がりを見せる・・・かもしれません。その歴史的一日に立ち会えるのはなんとも嬉しい限りです。


私自身も音楽祭準備で右往左往する最中、先週末友人の結婚式に出席するために再び横浜へと戻っていました。

ちょうど東横の渋谷駅が地上から地下へと移るその日で、私は通りませんでしたがニュースでは一夜明け見慣れた地上駅から様相が全く変わった地下の渋谷駅の様子を写しだしていました。

途中立ち寄った横浜駅では西口にあった東急ホテルが、京急日の出町駅では駅前の古い商店街が取り壊され、どちらも更地となっていました。

ちょっと離れている間に急な変わりようです。

普通に生活していたら、取り壊しが決まり、建物を柵で囲み、足場が組まれ・・・と変わる過程を目にすることで、徐々に当たり前の風景がなくなっていくことに気持ちが慣れていくものですが、その場所での思い出や記憶に自分なりのケリをつけることなくいきなり変わった姿を見るのは、なかなか戸惑うものでした。

無機質な都会の風景でも、そこで生まれ育ち生活してきた人間にとっては、それもまた変えてほしくない風景、守りたい風景=ふるさとの風景なのかもしれません。


そして岩村。

変化のスピードがゆったりとしたこの町の風景は、ここをふるさととする人にとって帰ってくるたびに心安らぐものでしょう。

今回の電線類地中化で見違えるようになった町並みですが、この風景はそういった人たちの思い出を壊すことなく、喜んでもらえるものだと思います。

岩村の町並みは余計に古いことが価値として見られるので、景観を守りながらも時代に適合していかなければならない難しさがあると思いますが、地中化はその第一歩。

今回のテープカットには、ここからが町が一つになるための始まり、という意味も込められています。

個人的には、「岩村に来て1周年記念」の思いを込めて、テープカットしたいと思っております!



串原でロケットストーブ作り体験

2013-03-11 | 日記
震災から2年。

ここ恵那市にもその難を逃れてこられた方がたくさんいると聞いています。

2年が経っても未だ帰ることのできない方々の苦しみ、大切な人を亡くされた方の癒えることのない悲しみは、私には想像がつくものではありません。

まずは私たちが日々の生活を大事に過ごしながらも、亡くなられた方々へのご冥福をお祈りするとともに、一刻も早い復興のために何かしらの力になれたらと思います。


さて、

震災があったころ、私はアウトドアショップで働いていました。最近のアウトドアグッズってものは非常に便利で、寝袋やテントなど避難生活に役立つものが多く、震災のまさに翌日から次なる時に備えてか売れに売れ、品切れ状態が続きました。

なかでもガスバーナーは簡単にお湯が作れるし、軽量コンパクトなので、避難用ザックに一つ入れておくのにもよく、初期段階では大変重宝するものです。

が、ガスバーナーは当然ガスボンベが必要です。物資の不足する避難場所でガスボンベがそうそう手に入るわけでもなく、少しずつ落ち着いてくれば煮炊きに使える火力もほしい、となると、ガスバーナーでは物足りなくなってきます。


そこで「ロケットストーブ」の登場


恵那市の串原町で、「ロケットストーブ作り体験」なるものが開催されたので、参加してきました。

企画は同じふるさと活性化協力隊員で串原の団体に所属するお2人。

ここでの協力隊員の2人は古民家再生や地域資源を生かした体験会などに取り組んでいます。

串原は岩村からは車で30分、恵那市街まで1時間、愛知県豊田市との県境にあり、岩村など話にならないくらいの山深い集落です。

どっぷり自然体験をされたい方はおすすめです!!詳しくは「奥矢作森林塾」をチェック!


さておき、

ロケットストーブは、小さいものでは一斗缶で簡単に作れて、燃料は木材ならなんでも、熱効率がいいので煮炊きだけでなく大きなものなら暖房にも使える、という優れもの。

細かな作りや原理はこちらのHPを見ていただくことにして・・・

まさに避難場所ではたくさんのロケットストーブが作られ活躍していたそうです。

いざ協力隊員Sちゃんと共同で作ってみたペール缶の小型ロケットストーブは火の引きもよく、これなら自分で簡単に作れそうです。



こんなよくできたストーブなら、避難時に備えてなんて言わずとも、オートキャンプ的なアウトドアでも使ってみたいなー

なんて思ってたら、普段の生活の熱を使うものは全て(料理からお風呂の湯沸しまで!!)、大小さまざまなロケットストーブを使っているというツワモノが登場、さすがこの界隈にはすごい人たちがいるもんです笑


私的にはグラインダー握ってペール缶を斬りつけてたら、ふつふつと血がたぎってきました。

なんだかDIYの世界が手招きしているのが見えたような・・・

こういう技術に習熟した人たちが身近にいて、いろいろ教えてもらえるのも田舎暮らしのいいところですね。

3月23日城下町ひなまつり音楽祭

2013-03-08 | 日記
ただいま岩村町はひなまつりが絶賛開催中。4月3日までの期間中、毎週末何かしらの催しが企画されており、旧家での呈茶会やちぎり絵体験などが予定されています。

そして今回ちょっとした目玉になりそうなのが、『城下町ひなまつり音楽祭』

岩村町内外で地域密着して活動しているミュージシャン10余組が参加し、ノンジャンルでいろんな音楽を楽しんでもらおうという企画で、開催日が迫る中、ぎりぎりのところで準備中です

今のところ、岩村町音楽サークル「音なかま」の皆さんによるフォークやロック、市内から三味線民謡や沖縄ポップス、お隣中津川よりビッグバンドジャズなど、バラエティ豊かな出演者が集まってきています。

音楽祭の会場はとなるのは、4~5箇所にわたる城下町の町並みの中の建物や路上。

お客さんは自分の好みの音楽を見つけながら、城下町の町並みをより味わい深く感じてもらうことができる算段になっています。


(ちらしの原案です。時間等実際のものとは異なります。)


私も企画側でありながら僭越にも、トロンボーンを含めたカルテットでジャズの演奏をやらせてもらう予定です。

以前文化財である江戸旧家・勝川家でフリーライブをやらせてもらいましたが、今回の音楽祭もそのときの雰囲気を広げてみたものをイメージしております。

保存だけではなく、今に生きる町並みをいかに作っていくか、人が集う場所としての旧家利用を自分なりに示してみた形です。

これが広がって、いろんな形の集いがいろんな場所で、特別な日にだけでなく日常の中に自然に存在していくようになったら・・・目線は先におきつつも、まずは23日、まだまだいろんな調整が必要です。時間や場所が決まりましたら、またこちらでもお知らせします。お楽しみにー!