岐阜県恵那市 城下町ホットいわむらの日々

横須賀から参りましたふるさと活性化協力隊員のブログです

夏の終わり、秋の始まり

2013-08-27 | 日記
今年の夏は本当に暑かったですねー。全国的な猛暑のニュースは聞いてはいましたが、岩村でも日中は大変な暑さで外の温度表示で35度を超えるような日もありました。

そんな暑い岩村の夏を締めくくる「第29回いわむら城址薪能」も、心配された雨もなんとか持ちこたえ無事野外での上演を終えました。

途端に秋の風が吹き始め、夜は窓を開けて寝たら確実に風邪引きそうなくらい。

あっという間に駆け抜けた夏でしたが、たくさんの華やかなイベントは本当に楽しくて、企画側だったりすることもあれば、遊びに行く側だったり、初めてここで過ごした去年よりも一層夏らしい夏を過ごせたかと思います。


とはいえ少し疲れました。夏は短い、もったいないと思っちゃうんですね笑

なんだかイベントばかりやってるように見られがちですが、華やかなイベントの準備と平行して、町の課題の検討や解決に日々ホットいわむらが中心となって動いているのです。本当にみなさんのバイタリティに驚かされるばかりです。

観光の活性化、防災、空き家、福祉・・・少し気力を養って、こうした途方も無いけど大事なことに少しでもお役に立てられるようにがんばりたいと思います。

手作り夏フェス ~大人の夏休み~

2013-08-21 | 日記
きっかけは、嫁の実家の集落の方々と話していた時にでたふとしたアイディアでした。

「ここの集落でもなんかしたいですね」「あそこの広場だったらコンサートできそう」「近所の人たちも喜ぶだろうから集めよう」「じゃあBBQも一緒に」「めっちゃぜいたく」「じゃあ東京の友達呼んで演奏しちゃおう」「田舎体験もできて喜んでくれるかも」

というわけで、小さな手作り“夏フェス”を企画しちゃいました。

皆さん初めての試みにも関わらず実現に向けて2ヶ月前から打ち合わせを重ねたり調整に動いていただきました。

先週末に迎えた当日も、集落の方々がコンパネで即席ステージを作ったり買出しにいったりで、総動員の慌しさ。

天気にも恵まれ、夕暮れとともに始まったライブには最終的に50名ほどが集まり、谷あいの田畑に囲まれた小さな広場に紛れもない夏フェスが出現しました!!


こんな山の中です。真ん中らへんに注目。


ズームイン。自治会ぐるみで協力いただきました。


お洒落な田舎を演出中笑


ライブスタート!!


参加者8割が地域の皆さま。完全地域密着型!!


地元アーティスト!によるアコーディオンとのライブペインティングも

郊外の方でも人が行き来する岩村と違い、中心街がなく、高齢化を迎え地域の中での行事も少なくなったというこの集落、普段は本当に静かな場所ですが、地元の皆さんが、食事を楽しんだり、音楽を聴いたり、交流をしたり、各々の楽しみ方で過ごしてくれて、こうした場を作ったことをすごく喜んでくれました。

早くも来年を待ち望む声をいただいたりして、初めてのイベントとしては大成功と言っていいのではないでしょうか。

イベントに関わられた皆様、本当にお疲れ様&ありがとうございました!


で、このライブのために東京から来てくれたのは、学生の時の音楽サークルの友達総勢6人。もちろん恵那は初めて。いずれみんなには恵那に来て欲しかったので、絶好の機会でした。

嫁の実家にみんなで泊まりましたが、あまりの田舎っぷりに言葉がない様子で、私が初めてここに来たときと同じリアクションだったのが何だかおかしかったです。

この2日間、古民家に泊まり、庭でとれたて野菜の朝ごはんを食べたり、岩村を住民の私のガイドで散策したり、地元の人と交流しながらBBQや自然に囲まれた舞台で自分たちでライブを楽しんだり。普通の観光では味わえない体験だったかもしれません。

みんなのリクエストで川遊びをしましたが、まあ水着無くても泳いじゃいますよね~。年甲斐?何それって感じで(笑)



帰り際に友達の一人が、国内もいろんなところに旅行に行くけど、こんなに楽しかったのは他にない、と言ってくれました。

逆に言えば、同じところに来ても、関わり方ひとつでこんなに感じることが変わる、ということ。

ん、これって着地型観光の原点みたいなことですわね。

地域に今ある素材でも、その良さを伝えることのできる人がいて、訪れた人たちのしたいことを引き出しつつ、能動的に地域に関わってもらうことで、滞在中の満足度を高めるだけでなく、地域住民自らが主役となり外部の人と交流することが、新たな地域の価値を見出す糸口となりコミュニティのつながりを深めうる点で云々・・・

いやいや、能書きはさておき、今はただ夏を満喫しきった火照るような感覚に浸っていたいだけ。

みんなが帰った翌日、気がつけば田んぼの稲の穂先が少し色付いている光景に、まだ暑さが続いているのにもかかわらず夏の終わりと秋の訪れを目にした気がする・・・BGMは「少年時代」でお願いします!!!笑

まだまだ夏は盛りだくさん、岩村に帰ってもう一仕事!!

the縁日/町民ソフトボール大会

2013-08-16 | 日記
世間はお盆休みに突入、ここ岩村にも帰省中と思しき人の姿が町のあちこちで見られるようになります。

普段人の出入りがあまり見られないお家でも、ふと子ども連れの若い家族が出てきて、奥からおばあちゃんが「また来てね」なんてお見送りしている光景に遭遇し、思わず胸がキュンとなってしまいました。

そんな里帰りのタイミングに合わせ、帰ってきた人にもふるさと岩村への想いを深めてもらおうと20年前に始まったのが、毎年8月13日に開催される「ザ縁日」とのことです。

去年はこのブログでそんなに話題にしていなかったのですが、それはまれにみる「大雨」だったから・・・

今年はよく晴れました!!

やっと本来のザ縁日を体感することができたわけですが、イベントとしては岩村グラウンドで、バザーや盆踊り、ステージパフォーマンスなどで昔懐かしい縁日を演出といったもの。

これだけ聞くとどこにでもありそうですが、それぞれ皆さんの想像している2.5倍ぐらいのスケール(当社比)を想像してみてください!!


岩村城を模した特設ステージ。脇の大型プロジェクターを使ったマリオカート大会も!


町内有志によるバザーは25前後。PTAさんたちなどが大活躍!!


消防とびはしごの演舞。スリリング!!

極めつけはクライマックスの仕掛け花火。客席の目の前で音楽に合わせてストーリーを演じているかのような花火は大迫力で、これを目当てに町外からのお客さんも多数駆けつけるとのこと。



最終的に集まったお客さんの数、約7500人!!

何がすごいって、このイベント、企画から運営、ステージ設営まで、全部商工会青年部が休み返上で、自分たちで作り上げちゃうこと。

大工さんや職人さんの多いこの地域ならではのチーム力にとてつもないパワーを感じます。

やれることなら自分たちでやる!!という岩村の気質は世代を超えて受け継がれているんですねー

ていうか、ちゃんと前の世代が若い人たちだけで試行錯誤できる場を受け継がせている、ていうことなのかと。岩村はまちづくりを担う人たちの世代交代がうまくいっている良い例として挙げられることがありますが、先輩・後輩間の絆の強さも大きく関わっている気がします。

あと大変装行列でも感じることですが、やるなら徹底してやる!というのが物事が続いていく大事なポイントなんでしょうね。

本当に学ぶことばかりの町なんです、この岩村ってところは。


私は、昨年に続き「岩村音頭」の生演奏バンドでステージに出演。


(photo by M氏)
この奥でドラム叩いてます。ひな壇前段は鳴子を持って踊る小学生たち。


(photo by K氏)
ステージ上からの景色。これだけのお客さんが自分の演奏で踊る姿を見るのはチョー気持ち良いです。


実は私と同世代である青年部の方々と普段あまりかかわりが少ないもんで、この機会にと片付け、打ち上げまでご一緒させてもらい交流を図ったわけですが、ここに青年部の真骨頂を目にすることに・・・


ちょっと横道にそれますが、翌14日はこちらも恒例の町民ソフトボール大会ってのが開催されます。

組ごとにチームとなり、親睦を深める目的のイベントです。それこそ里帰りしているご子息なんかも参加したりして、和気あいあい、親睦のはずがつい皆さんエキサイトし、早々に負けて一杯やろうやと言っていたお方が試合が始まると一番本気になって勝ちにいったりする、これまた岩村らしさ満載の催しなんですが・・・このソフトボール大会がザ縁日と同じグランドで行われるのです。

つまり、13日21時半にザ縁日が終わったあと、速攻で片付けに入り、12時半にはステージの一部を残し何事もなかったかのようなグランドに戻ります。

その後打ち上げに入りますが、もちろん飲むだけ飲んで寝る間もなく午前5時から花火の燃えカス拾いが始まり、そのまま朝9時から灼熱のソフトボール大会に突入、というなんとも信じられないタフネスっぷりを発揮する青年部の方々には敬意を表します笑


なんともシュール・・・

私はさすがに午前4時ごろでご無礼しました・・・

恵那市岩村町、日本一忙しいお盆を過ごす町といっても過言ではない!!?

いわむら夏祭り~ももいろ伝説~

2013-08-06 | 日記
最近フェイスブックを通して連日知人たちの夏らしい過ごし方が目に入ってくるわけで、夏フェスやらBBQやら海水浴やら、見ているだけで爽快な気分になります。

そんな中、汗だくになって化粧の取れかけた気味の悪い女装姿の一団の写真がタイムラインに紛れ込む事故が起こり、多数の苦笑い的なコメントが寄せられているとのこと・・・


あんまりアップだと気分を害するかと思いますので、引きめで笑

そう、いわむらの夏祭りが今年も開催され、大変装行列で我らが新町組は恒例の女装ダンスで参加したのでした。

先に言っておきますが、いわむらの夏祭り=女装、ということではなく、組ごとに様々な趣向を凝らし、アニメキャラや大河ドラマの主人公になりきって本通りを練り歩く変装行列はお祭りのサブイベントであって、新町組は恒例として女装している、ということですので悪しからず。


おお、ゴールデンボンバー


なかなかのクオリティです


で、これ

今年の新町組は、いつものピンクレディと、よりによってももいろクローバーの選曲で臨みましたが、結果は選外。昨年は三位入賞だったんで、悔しいですねー。ももいろクローバーの振り付けの運動量ハンパなかったのに。

しかしです、いつも新町は楽しい!!とか、昨年より良かった!とかいう声もたくさんいただいていて、私たちの血がにじむような練習が報われた気がします。

さらに朗報で、新町組の年長の方々が作られた出し飾りと行燈が見事一位に!



これは農産物やらの山の自然素材で巧みに作られています。素晴らしい出来栄え!!


新町の女装軍団を牽引するSさんなんて、祭りが終わったらもう来年のこと考えてますけど、ここら辺のメンタリティはほとんどリオのカーニバルにおけるブラジル人的ですね。

そういえば、仮装して行列する祭りって、世界的にもリオとかニューオリンズのマルディグラとかヴェネツィアの仮面舞踏会的じゃないですか。戦後の一時期こうした仮装大会は全国的に流行したそうですが、ほとんどの地域がすぐ取りやめてしまっている中、岩村に限って66年もこのイベントが続いている背景を探ってみたりすると、結構面白いかもしれません。

確かに準備に一ヶ月費やしたり、仕事後の夜に集まったりするし、何かと面倒が多く参加をやめてしまう組も多いと聞きます。

でも大変だけど続けてやっていく理由は、そこに参加し地域の人や子どもたちと触れ合う中で、肌身で感じます。

まあこんだけ祭りに熱入れてるのは岩村でも新町ぐらいなもんだと聞きますが笑


怒涛の夏はまだ始まったばかり、お次は「ザ・縁日」!