岐阜県恵那市 城下町ホットいわむらの日々

横須賀から参りましたふるさと活性化協力隊員のブログです

気温上昇中

2014-02-27 | 日記
間もなく3月を迎えるこのごろ、岩村の骨身まで凍みつくような寒さも、少ーーし和らいだ気がしてきました。

朝の起き抜けが劇的に違います。これだけで世界が変わります。多分地元神奈川の普通の冬ぐらいの気候だと思うんですけど。あれでよく寒いとか言ってたな。解放感が半端ないっす。


すぐまた戻るみたいですけどね。

今日は雨が降っています。例の未だに山のように道端に積み上げられた雪も、これである程度融けてくれるでしょう。

踏みしめられて石のように硬くなった残雪は砕くことも容易ではなく、もはや氷そのもの、つるつる滑って歩いててホント危険ですから、この雨は大歓迎。

さて、私のTODOリストも、降り積もる雪のごとく項目が増える一方で、大幅な除雪作業が必要になってます

これはどう考えても暖かくなれば自然と消えるものではないので、自分でなんとかこつこつやっていくしかないんですけど、凍みる寒さから解放されれば、動きも滑らかに気力も上がるというもんです。

ちょっと過ごしやすくなっただけで、こんなハッピーになってしまうなんて厳しい寒さゆえの賜物と、逆説的にポジティブになれるのはお得な感じですね(笑)

ってことで息抜きの小休止的な記事で今回は失礼し、業務に戻りますー

ひなまつり所論

2014-02-21 | 日記
2月も後半に入り、岩村春の風物詩「いわむら城下町のひなまつり」の準備が進んでいます。

先日は岩村の文化財施設や空きスペースに飾りつけをしていました。

私もちょいとお手伝い。お内裏さまとおひな様の左右の並びすらわからなかったところから始まり、最終的に「下足番」がどれだかわかるまでになりました笑






この5~10年の間に、全国各地いたるところでひなまつりイベントが行われるようになり、注目を集めてきています。

まあ私自身は自分が関わるまで全然気に留めるような行事ではなかったので、なぜひな祭りなのか、と不思議に思って、いろんな地域のひな祭りを調べ考えてみたんですが、

・もともと自分たちの家に残ってたり、地域に伝わる人形が残ってる

・飾りつけなどで協力をしあって、地域で関わる機運を作り出せる

・あちこちに先進事例があり、参考にできる。あるいはあそこができるならうちもできる、と前向きになれる

・とはいうものの、他とは違うものにしたい、というモチベーションが起き、創意工夫が生まれる

・1ヶ月程度期間があるので、閑散期を有効に使える集客性がある

ということなどから、地域を動かすための最初のきっかけ作りにもってこいなのだと思います。

あと基本的には展示がメインっていうのも、地域の人が関わる労力を考えても取っ掛かりやすいかもしれませんね。


しかしここでは多分最初の「自分たちがもともと持っている」ってのが重要なんだと思います。言ってみれば、何でもないように思っていたものが、実は「資源」として大切なものだった、ってことでしょう。新しい何かを作るのでなく、自分たちの魅力は何かを知る。まちづくり・まちおこしの基本がひなまつりではわかりやすく提示されています。


とはいえここまでネコも杓子状態になってくると、少しでも他より集客したいがために、だんだんと大がかりになって、地域の魅力発信より奇抜さを競い合い、結果自分たちの手に負えなくなって続けるのが難しくなってきてしまう恐れもあります(←岩村がそうだと言ってるわけではありません。念のため)。

ひなまつりが全国的に定着しつつある分、どこかでこうした現象が起こると、影響が波及し一気にしぼんでしまう可能性もあります。

そういう意味では、自分たちの無理のない範囲がどこまでなのか、全く背伸びしないのも張り合いがないし、なかなか難しいところだと思いますが、もはや自分たちのところだけ考えればよかった時期は過ぎ、お互いのために自分たちがどうあればいいのかを考えていく局面に差し掛かっているのかもしれません。

ひなまつり=まちづくりの縮図、という視点で各地のひな祭りを見たら、また面白いかもしれませんね。

ふるさと活性化協力隊員募集

2014-02-14 | 日記
恵那市で来年度のふるさと活性化協力隊員を募集してますね。

「恵那市ウェブサイト:平成26年度恵那市ふるさと活性化協力隊員を募集」

今回の募集地域は、中野方・三郷・そして飯地…

中野方はすでに1人隊員の方が活動していますが、今回は棚田100選で有名な坂折棚田での隊員募集だそうです。

三郷は、恵那でも移住希望人気No1と言ってもいい、いわゆる皆さんの思い描く『田舎暮らし』にぴったりと当てはまるような場所です。

飯地は・・・飯地はねぇ。

すごいですよ。

上級者向け。

恵那の別の山村に住む人からでさえ、桃源郷と呼ばれる秘境に近い場所です。



人口800人足らず。恵那市街地まで車で40分、最寄のコンビニまで30分…

飯地に比べりゃあ岩村なんて都会そのものですわ。

隊員になられる方には、これまで忘れられがちであった飯地の自然豊かな暮らしの魅力を広め伝えていただきたいです。

もちろん三郷も中野方も魅力たっぷり、かけがえのない3年間になるでしょう。


私としては単純に仲間が増えるのが嬉しいので、興味あるけど実際どんななの!!??って方は、是非ご相談ください(笑)

野生動物遭遇記

2014-02-07 | 日記
夜、岩村郊外を車で走っている時のこと。

それは道路灯の少ない田畑の中を通る道でした。

前方50mほどに道路の真ん中を横切ろうとする影に気がつき、「危ないなぁ、夜歩く時は反射材ついた服着ないと。ホント見えないし事故になるわ」と急ブレーキをかけました。

ところが様子がおかしい。人ではない?目をこらすと何か大きな塊りのようなものがごそごそ動いているのだということがわかりました。

…そう、巨大なイノシシが今にも田畑を荒らそうと、そこへ飛び込んでいく様でした。

イノシシに荒らされる話しはよく聞いたり、イノシシが獲れたから、と猪肉をご馳走になることもあります。

が、今回見たイノシシは山の主ではないかというくらい巨大な図体。あれに車で突っ込んでたら、洒落になりませんて。


別の話。

同じく夜の運転中。同じく道路灯の少ない田畑の中。同じく前方50mほどを横切る影。「危ないなぁ、イヌか。こんなところで放し飼いか?それともここら辺は野犬がいるのか?」と、同じく急ブレーキ。

ところが様子がおかしい。イヌではない?目をこらすと、長い鼻と耳、ふさふさの尻尾…

…そう、それはキツネが今にも人を化かそうと、宅地の方へ飛び込んでいく様でした。

私、キツネなんて北海道にしかいないもんだと思ってましたよ。あれに化かされてたら、洒落になりませんて。


ちなみに今日もクマの目撃情報が市内告知放送で流れてました。だいたい出るのお隣の山岡町ですけど。

あともう一つのお隣、上矢作町ではサルによる田畑の被害が深刻です。最近では、岩村にも流れてきていて、新たな地域課題としてクローズアップされてます。

岩村城の付近ではたびたび天然記念物のニホンカモシカが目撃されています。


続けざまに野生の動物に遭遇し、特にキツネなんて身近に生きながらえる環境があるってことにびっくりしているわけですが、近代的で快適な家を借りて生活し、仕事場も庁舎の中、自然と触れ合う機会もあまりないまま、実質的な生活感はあまり以前と変わらない気もしています。早い話、山里に暮らしているってことを忘れてしまうぐらい(^^;)


それに、こうした動物を人里近くで見かけるのは、良いこととは言い難いです。動物には動物のテリトリーがあるわけですから。それが色んな影響で崩れてしまっていることを意味してます。


私は自然の豊かさに惹かれ移り住んできた身ですので、こうした野生動物の生活を守るためにも、自分の描く豊かな自然との共生生活のためにも、これ以上の開発を望んではいません。

しかし、自分が山里に身を置いてみた上で、もっと全体で考えていくと、それだけが絶対唯一の正義でないことも身にしみてわかるようになります。少なくとも自分と反対の立場の主張が間違っていると言い切ることはできません。ましてや、私は超絶便利な環境を享受しまくってきた身ですから、なおさら。

自分自身のこととしても、田舎に住みながらもちゃんと現代社会に適合ながら生きたいと思ったときに、この葛藤は常についてまわるでしょう。

この両者自体が自然環境でも重要なファクターである多様性と考え、それを認めてなお自分の暮らし方を見つめる指針の一つにしたらいいのかな。

まあ時折、これって必要あるのかな?って思う開発もありますけどね。それで山が削られるのを見るのは忍びないですが。

あー、もっとカワイイ話にするはずだったんだけどなー、飛躍したなー