岐阜県恵那市 城下町ホットいわむらの日々

横須賀から参りましたふるさと活性化協力隊員のブログです

大分県竹田市視察

2015-01-29 | 日記
ホットいわむらのメンバーで視察研修に行ってきました。

行き先は、大分県竹田市。

個人的には初九州上陸。



なぜに海をわたり空路で九州かと言いますと、

昨年の秋ごろに、竹田市市長さんが恵那市で講演をされたことに端を発します。

その中で、竹田市がかつて岡藩の城下町として栄えていたこと、石垣だけが現存する山城の城址があることなど、岩村と共通する町であり、さらに竹田市長さんも昔岩村を訪れ歩かれていたことがあるなど、このご縁を大切にしたいと、ほぼそのテンションで視察を決めました。

ちなみに、天空の城の竹田城は兵庫県朝来市、竹田市は岡城です。

テンションで決めたなんて言うとちょっと誤解を招きそうですが、竹田市に行くそれ以上の理由がもちろんあります。

この竹田市首藤市長さんは、竹田市の観光のあり方を変え、訪問客数を増やし、観光カリスマとして観光庁より任命された方で、日本で最初に「農村回帰宣言市」を掲げ、斬新なまちづくり計画を策定するなど、全国でも注目を集める先進的な取り組みを行われています。

私たちは行政の支援を受けてはいるものの、市民による任意団体に過ぎませんが、まちづくりの基本計画策定に市民の立場から積極的に関わってきています。そのように関わるからには、私たち自身が責任もって市や町の将来を戦略的に考えていけるよう、さまざまなアプローチ方法を学んでおくべきかと思います。

私は各地方自治体の政策に詳しいと言えるほどではありませんが、私の印象を図にするとこんな感じ。



左が一般的な地域計画で、右が竹田市のそれ。

言葉を悪く言えば一般的なところは、それぞれの政策に連関が薄く、対症療法的な政策の寄せ集めの足し算型。

竹田市は、竹田市総合計画「新生ビジョン」でも謳われていますが、「企画の掛け算」による相乗効果で大きな力を発揮していくことが狙いとなってます。

そうしたビジョンがあるため、竹田市の取り組みそれぞれに、竹田ならではのオリジナリティが通低しているように感じます。

こうした取り組みが功を奏してか、現在では人口の社会増が社会減を上回り、住みたい田舎全国第3位という人気ぶり。

人口2万人の小さな市が、現代に対応した経営的戦略を採り入れ自立的なまちづくりで生き抜くために立ち上がった姿は、とても学ぶことが多いかと思います。


今回は1泊2日の滞在で、さまざまな史跡や景観を見せていただきまして、岡城跡から見渡せる九州の個性的な山々の景色に感動しました。

視察としては特に移住定住の相談窓口であり、17名いる地域おこし協力隊の拠点となる「農村回帰城下町交流館~集~」での協力隊の方との交流や、竹田市の推進するアーティスト支援施設「竹田総合学院」の斬新さが印象に残りました。

凝縮した2日間でたくさんのことを勉強してきましたが、また一つ心のつながった人々がいる特別な場所ができたことも嬉しいです。

明日に続くまちづくりをしていくには、日本の色んな場所同士がつながり根っこから意識的な部分でのベースアップをしていく必要があります。そういう意味でも今回の海を超えたダイナミックなつながりは、とても意義深いものになったかと思います。

<参考URL>
竹田市HP http://www.city.taketa.oita.jp/
地域再生Leader's Voice:大分・竹田市長 www.tkfd.or.jp/research/news.php?id=653
日経産業地域研究所・首藤市長インタビュー http://www.nikkei-rim.net/glocal/glocal_pdf/142PDF/142ishin.pdf

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