長浜視察
2013-09-30 | 日記
岩村町の皆さんと、滋賀県は長浜市に視察に行ってきました。
長浜は「黒壁スクエア」という、明治に建造された建物の再生によって飛躍的に町への観光客が増えた観光先進地として有名です。
電線がなくなり観光地としての魅力を上げ、観光客も増えつつある岩村で、このチャンスを逃すことなく商機につなげていくには、どうしたらいいのか、そのヒントを探ろうという目論見です。
初めて訪れた長浜、確かに黒壁の建物を中心に、そのデザインを軸にした商店街が広がっていて、平日にも関わらずたくさんのお客さんがお買い物を楽しんでいました。
観光の中心となる黒壁の周辺は観光向けのお店が多いですが、少し外れたところに行くと、センスの良い個人店なんかもちらほら出てきます。
さらに観光ルートにはない路地の奥にいくと、これまた小さな古書店を見つけ、お店の方としばし歓談。
実はお店はお休みだったらしいのですが、快く入れていただいて、なんと町家作りになっている建物の奥まで案内してもらい、建物のすぐ脇を流れる川を見せてくれました。
この川、長浜の町を整備した豊臣秀吉が作った用水とのことで、昔は荷物を船で運んでこの川から揚げていたそうです。
このアングルで川を眺めることのできる人は、地元の人以外そうそういないだろうなと思うと、とても得した気分。
昔ながらの蔵が今でも使われている様子など生活空間も見せてくれて、観光という目的では伝わってこない、そこにしかない暮らしの色々を教えてもらえました。
蔵の土壁に埋まっている補強材としての竹。節を抜いて中に土を詰めているそうです!
最終的にはお勧めの地元の定食屋さんを教えていただき、めっちゃ美味しい昼飯まで満喫しました。
いいなぁ、またゆっくり来たいなぁ・・・
多分今回の視察の意図から外れてるように見えるでしょうけど、個人的に長浜とお近づきになれた気がする、良い経験になりました。私は観光らしいことをせずに、この体験で観光には大事な“リピーター予備軍”になったわけです(笑)。これはヒントですよね!
最近、私は史跡を巡って町をそぞろ歩きしてお土産を買う“観光”にはあまり興味がなく、土地の人と目的を持って一緒に生活が体験できるような“旅”が好きだということに気がつきました。
史跡や名所はあくまで生活のバックグラウンドにあるから、より価値のあるものに感じられるわけで、土地の人たちにとってどういう存在かって方が私には大事に思える。
もしこの古書店の人と出会えなかったら、目的もなく(ガラス好きならお勧め!)、買いたいものも見つからず、観光地クオリティのカフェでがっかりしただけだったでしょう。
でも、ネコしか通らなかった商店街に人が溢れたからこそ、町の空洞化が食い止められてきたし、観光地としての賑わいあってこそこうした出会いが光る、とも言えます。
大事なのはそのバランスなんでしょうけどね。
岩村では町民の方による観光計画を策定中で、今後たくさんのお客さんを迎え入れるための準備を整えています。
観光についてはいろんな見解があって、これという結論を出すにはなかなか難しいですが、計画に関わる多くの人には、岩村は今も生活が残り、人の息遣いが聞こえる町であることを大切にしたい、という気持ちがあるように思います。
皆さんのこうした気持ちは、訪れて良し・住んで良しの岩村町を守りながらつないでいく大切な軸なんだと、私は思っています。
長浜は「黒壁スクエア」という、明治に建造された建物の再生によって飛躍的に町への観光客が増えた観光先進地として有名です。
電線がなくなり観光地としての魅力を上げ、観光客も増えつつある岩村で、このチャンスを逃すことなく商機につなげていくには、どうしたらいいのか、そのヒントを探ろうという目論見です。
初めて訪れた長浜、確かに黒壁の建物を中心に、そのデザインを軸にした商店街が広がっていて、平日にも関わらずたくさんのお客さんがお買い物を楽しんでいました。
観光の中心となる黒壁の周辺は観光向けのお店が多いですが、少し外れたところに行くと、センスの良い個人店なんかもちらほら出てきます。
さらに観光ルートにはない路地の奥にいくと、これまた小さな古書店を見つけ、お店の方としばし歓談。
実はお店はお休みだったらしいのですが、快く入れていただいて、なんと町家作りになっている建物の奥まで案内してもらい、建物のすぐ脇を流れる川を見せてくれました。
この川、長浜の町を整備した豊臣秀吉が作った用水とのことで、昔は荷物を船で運んでこの川から揚げていたそうです。
このアングルで川を眺めることのできる人は、地元の人以外そうそういないだろうなと思うと、とても得した気分。
昔ながらの蔵が今でも使われている様子など生活空間も見せてくれて、観光という目的では伝わってこない、そこにしかない暮らしの色々を教えてもらえました。
蔵の土壁に埋まっている補強材としての竹。節を抜いて中に土を詰めているそうです!
最終的にはお勧めの地元の定食屋さんを教えていただき、めっちゃ美味しい昼飯まで満喫しました。
いいなぁ、またゆっくり来たいなぁ・・・
多分今回の視察の意図から外れてるように見えるでしょうけど、個人的に長浜とお近づきになれた気がする、良い経験になりました。私は観光らしいことをせずに、この体験で観光には大事な“リピーター予備軍”になったわけです(笑)。これはヒントですよね!
最近、私は史跡を巡って町をそぞろ歩きしてお土産を買う“観光”にはあまり興味がなく、土地の人と目的を持って一緒に生活が体験できるような“旅”が好きだということに気がつきました。
史跡や名所はあくまで生活のバックグラウンドにあるから、より価値のあるものに感じられるわけで、土地の人たちにとってどういう存在かって方が私には大事に思える。
もしこの古書店の人と出会えなかったら、目的もなく(ガラス好きならお勧め!)、買いたいものも見つからず、観光地クオリティのカフェでがっかりしただけだったでしょう。
でも、ネコしか通らなかった商店街に人が溢れたからこそ、町の空洞化が食い止められてきたし、観光地としての賑わいあってこそこうした出会いが光る、とも言えます。
大事なのはそのバランスなんでしょうけどね。
岩村では町民の方による観光計画を策定中で、今後たくさんのお客さんを迎え入れるための準備を整えています。
観光についてはいろんな見解があって、これという結論を出すにはなかなか難しいですが、計画に関わる多くの人には、岩村は今も生活が残り、人の息遣いが聞こえる町であることを大切にしたい、という気持ちがあるように思います。
皆さんのこうした気持ちは、訪れて良し・住んで良しの岩村町を守りながらつないでいく大切な軸なんだと、私は思っています。