広州 ☆ Hopeful Life

2012年8月から2017年3月までの広州生活の記録です。 子どもの写真付はカテゴリーから

大気汚染のこと

2012-10-21 13:17:46 | 中国・広州のこと
北京オリンピックのときに中国の大気汚染が問題になって、自動車のナンバーの奇数・偶数で使える日を決めたなんて報道をみたことがありました。
広州のブログでも「いつも街が白っぽく霞み、空は灰色で、青空の見える日が少ない」という記事があったっけ。

広州は自動車の排気ガス、工場からの汚染物質、建築現場の土埃や建築粉塵だけでなく、建築物の高層化によって空気流動が阻害されていることからも、灰霾(フイマイ)という大気汚染物質が霧状に漂っている状態になることが多いそうです。
特に、1月下旬頃から春先にかけての湿度の高い時期は多くなるみたいです。


実際に広州に来て、曇ってはいないのにもやっとしている空の日が多いし、窓を開けると何だか喉がイガイガするようなことがありました。
夏だけど、灰霾の状態になっていることが多かったのかな。
なので、普段は窓を開けずにエアコンを使うことが多いし、洗濯物も外には干しません。

広州に来てしばらくしてから父ちゃんから連絡があって、特に広州の天河地区でぜんそくや気管支炎などの原因となる微粒子状物質(PM2.5)の増加が観測されて、子どもや高齢者、慢性疾患を抱える人は屋外での長時間の活動は避けた方がいいという情報をもらいました。
私はそれで初めてPM2.5のことを知って、いろいろネットで調べて、iPhoneのアプリでも汚染情報を気にするようになりました。

今は2つのアプリを使っています。
(2013年4月追記 新しいことが分かったので、訂正・追加します)

以前、広州のブログで知った「全国天气観測(送PM2.5)」 (以前より更新が遅くなっているので、今はほとんど使っていません


日本語は対応していないけど、大気汚染指標(API)に含まれていないPM2.5の値を基にしたAQI(Air Quality Index)を表示してくれます。
AQIは、環境基準の上限を100としたときの指数だそうです。
PM2.5を基にしたAQIが出る都市は限られていて、さらにアメリカの数値が出るのは北京・広州だけみたいです。
アメリカの測定と中国の測定で値が随分違います
(AQIの数値が違うのは、アメリカと中国の測定値が違うだけでなく、一番大きな原因はアメリカの環境基準は35μg/m3だけど、中国は70μg/m3だからみたいです。)

同日の同時刻。アメリカの測定では184の毒ガスレベルだけど、中国の測定では72で平気なレベル。


239なんて広州に来てから一番ひどい数値のときも、中国測定では103。

普段はアメリカの数値を参考にしています。


今日は空が青い!きれ~い!!と思ったら、このアプリを使い始めて初めて16という低数値!

この日は10月1日で国慶節の祝日。
前日の9月30日から中国は祝日だったから、工場や工事が止まって空気がきれいになったのかと。
こんないい天気はめったにないとこの日に広州タワーに上りに行ったのでした

10月3日、我が家が香港旅行に行った日の朝。
中国は1週間の祝日なのになんで~? きれいな空気の日はあっという間に終わってしまった。


10月13日、このアプリを使い始めて初めての200超え。

普段はそうでもないのに、この日は外を歩いているだけど喉がいがらっぽくなりました。
なので、できるだけ建物の中や地下街を通って移動するようにしました。

この日は約1Km先の建物もぼんやりとしか見えないような状況。

でも、街中ではマスクをしている人はほとんどいなかったです。



もう一つのアプリはネットで調べているときに見つけた「China Air Pollution Index」

(今はもっぱらこちらを使っています。)

表示される数値は全国天気観測と同じなんだけど、アプリのアイコン?に現在のPM2.5の数値AQIが表示されるし、グラフも見られるので使っています。
(アイコンはAQIだけど、都市情報を見るとPM2.5の測定値も表示されます!)


右上のグラフを見ると、日本付近に台風があると西側の広州には北風が吹きこむようで、9月下旬の台風でちょっと空気がきれいになって、10月1日に祝日ですっごくきれいになって、それからどんどん汚くなって、10月17日頃にまた台風で風が強くなって空気がきれいになって…というのがよく分かります。

このアプリによると、AQIが0~50はExcellent、50~100はGood、100~150はUnhelthy for sensitive groops、150~200がUnhelthy、200~300がVery unhelthy、300~500がHazardousとなっています。
300を超えることなんてあるのかな・・・。恐ろしいんだけど。


国民の健康を本気で考えるのなら、もっと大気汚染対策や光化学スモッグ警報などを出した方がいいんだろうけど、そうしたらパニック・毎日警報になっちゃうのかな。

数値が200越えの日が続いたときには、ちょっとこれは本当にマズイと空気清浄器を買いました。
エアコンの空気にも外からの汚染物質は混じっているだろうし。
中国の駐在者や家族が、ぜんそくになってしまって帰国するというケースも多いのだそうです。
とりあえず今はアプリで情報を得て、数値の高い日にはなるべく外出しないようにしたり、数値の低い日だけ窓を開けるようにしたり、気を付けるしかないのかと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿