天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「ポリス・ストーリー REBORN」@49作目

2018年11月28日 | 映画感想
「ポリス・ストーリー REBORN」

ジャッキー・チェンの大人気シリーズ「ポリス・ストーリー」最新作!
…だと思って観に行ったんですが、コレは日本の配給会社が勝手に邦題として付けたようで、元々の原題は「BLEEDING STEEL(ブリーディング・スチール)」
中国語表記でも「机器之血/機器之血」、因みに本来のポリス・ストーリーの中国原題は「警察故事」だから、本作はジャッキーご自身「ポリス・ストーリー」シリーズとしては製作していない。
何故こういう事をやるんでしょうか?ポリス・ストーリーはジャッキーファンの中でも特に人気の高いシリーズだから、この冠付けちゃえばある程度の集客が見込めると読んで?
余りにもジャッキーファンをバカにし過ぎてる。本作ちゃんと原題と同じ「ブリーディング・スチール」で公開してくれればこんなにイヤな気分にならずに済んだのに(怒)

あらすじ
国際捜査官リン(ジャッキー・チェン)は危篤に陥った幼い娘を病院に残したまま、証人警護作戦に急遽駆り出されるが、ある陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ってしまう
—そして13年後、かつての事件を元ネタにした小説「ブリーディング・スチール」の出版をきっかけに、黒ずくめの犯罪組織&謎のハッカー「リスン(ショウ・ルオ)など過去に因縁のある者達が次々に姿を現わし、
正体を隠して暮らしていたリンも、事件の鍵を握る最愛の娘「シーシー/ナンシー(オーヤン・ナナ)」を守る為、再び立ち上がる! (公式サイトから丸パクしました)

そもそもジャッキーがポリス役だったのは映画冒頭の15~20分位で、そこから先は警察官じゃないので「ポリス・ストーリー」になってない訳で^^;
そして本作お笑い要素ゼロでガチのシリアス進行。更に言うといわゆる「近未来SFサスペンス」というカテゴリーに分類されるかと。なんかジャッキー映画っぽくない感じ?
敵のチームなんてスター・ウォーズに出てきそうなスペースシップみたいなのに乗ってるんだぜー。まあ宇宙に飛び出しては行かなかったからスペースシップって訳じゃないんだろーけどさw
作りもかなりハリウッド作品に寄せてる感じ。まあ内容もハリウッドがいかにも作りそうなネタだもんね。だったらハリウッドに作らせとけば?と思わなくもないんだけど(コラコラ

内容の核はイマドキな感じの「遺伝子操作」「人造心臓」「ハイパーブラッド」ネタ。
「人造人間」って書こうとしたんだけど「ん?まてよ…」と思ってちょっとググッてみたんですが、「人造人間」というのはあくまでも「人型のロボット」という定義なんですね。
本作はそうではなくて、元は人間なんだけど人間の身体から「人工心臓」と「遺伝子操作をして恐るべき再生能力を秘めた血液」に入れ替える事で「不死身人間」を作り上げた、という体。
心臓はともかくこの「ハイパーブラッド」がヤバい。ヒトデやトカゲの再生能力を極限まで引き出した(らしい?)シロモノで、腕とかブッ千切れてもあっちゅー間に生えて来る。
あーまたしてもアレだよ「亜人」とネタが丸被りだよー。まあこのネタってSFの王道なのかもしんないねーw

そこに謎のハッカー青年(イケメン)が絡んでくる。どういう素性なのかラストまで分からないんだけど、分かったからって特にサプライズでも何でもない(コラコラ
そしてジャッキーの娘役の女の子がちょっと武井咲ちゃん似のカワイコちゃん♪プロフィール調べたらなんと欧陽菲菲さんの姪っ子ちゃんだそーだ!
まあ確かに父娘愛ネタ絡みってポリス・ストーリーの系譜とも言えるんですが…いや、でも原題で既に使われていないポリス・ストーリーを引っ張り出すのはやっぱり間違ってると思うな!←しつこいですw

アクションに関しては、何年か前にジャッキーご自身「もうアクションはやらない」っておっしゃってますしね。
とは言うもののそれは「ジャッキーレベルにおいてのガチアクション」であって世間一般レベルで考えれば充分思いっきりアクションし倒していますw
見どころは映画冒頭の銃撃戦、シドニー名物オペラハウスでのスタントアクション、カースタント、そしてクライマックスの敵陣での攻防戦かな。
一番見た目派手に見えるのはやっぱオペラハウスのスタントアクションだったかな。ここの部分は往年のジャッキーらしさが出ていたなーと思う。
お相手の(敵役)女優さんがやたらゴッツイ感じで新宿二丁目のガチムチオネエにしか見えないんですが(苦笑)オーストラリア出身のモデル上がりの女優さんだそーだ。ひえぇぇぇ

ちゃんと面白いんだけどさー、んー。個人的にはもっと「古き良き香港映画」風味が欲しいなぁ~と思ってしまう。
最新CGやVFXを駆使したヤツはハリウッドさんの方がもっとお上手に作れちゃうんだしさ(資金的にもアチラさんは潤沢ですし)「ONLY香港COLOR総天然色」みたいなの、
香港だから作れちゃう・香港でしか作れない感じの方が好きだよ。
そーだな。最近のだったら本作よりも…カンフー・ヨガの方が個人的には100倍好き。ちょっとバカバカしい位の方が断然面白いんだってばー^^;
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2 コメント

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Unknown (三谷眞紀)
2018-12-01 22:01:35
思うに、香港自体が香港映画の撮影に適した場所をもう残してないんだよね。
昔の香港映画らしさは今撮影してももう出せないよ。
なにしろ土地もせまいし。
カンフー・ヨガはとにかくよかった。最高だった。
去年の作品だけど、個人的にヒットしたのは『おじいちゃんはデブゴン』だわー。
なんか寂し-(:_;) (管理人)
2018-12-01 23:59:36
>眞紀さん
>昔の香港映画らしさは今撮影してももう出せないよ。

香港プロ(←こういう肩書きってアリ?)からそー言われてしまうと「香港素人」としては納得せざるを得ない(薄涙)
でも「かつての古き良き香港ムービーテイスト」を醸し出す事は可能ですよね!?ねっ?ネッ?

「おじいちゃんはデブゴン」は観てないなー
デブゴンって事はサモ・ハン作品かー。タイトルは聞いた覚えある…去年か一昨年位の作品ですよね?
最近はジャッキー出演作でもなかなか大箱でやらないパターンがあって。
例えばコレはチェックしてたにも関わらず見逃しちゃったんだけど、東野圭吾氏原作の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の中国版リメイク作品
コレにもジャッキーが出演してて、時間作って観に行かなければ!と思ってたんだけど、結局行けず(涙)
多分世の中の大半の日本人は「ナミヤ雑貨店~」が中国でリメイクされてた事すら知らないんだろうなぁと。ロクにニュースにもならなかったしね(薄笑)

まあ、地味にジャッキーファンを続けてます。小さな事からコツコツ…ですね^^;

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