天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「フューチャー・ウォーズ」@26作目

2024年05月11日 | 映画感想
「フューチャー・ウォーズ」

元々はフランス人監督フランソワ・デスクラック(そもそもが最初は監督でもなくただの素人だったのでは?)と友人のフローラン・ドリン(要するにコチラも素人だろうw)が低予算自主制作ドラマをWEBにUPしていたらしく、それがフランス国内でカルト的人気を博してシリーズ化したそうで(なんと10年続いたとか!?)→多分スポンサー付いたのかな?遂に映画化!という流れらしい。映画化しても低予算らしいけど。だが、それがいい😊

あらすじ
2555年、地球は終焉の危機にひんしていた。そんな中、人類を救うためにあるタイムトラベラーが立ち上がる。世界を変えるきっかけとなった過去のある事件を阻止するために、彼はその事件が起きた2022年へとタイムスリップ。歴史を変える使命を負い、未来を変えようとする彼の前に、歴史の改変を阻止しようとする時空警察が立ちはだかる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

いやぁ~最高だよね!これぞ至高のB級低予算SFの金字塔✨
先ずさ、「低予算SF」という響きがいいよね。SF映画なのに低予算なんだよこんなの面白いに決まってるやん!こんなパワーワード、自分大好物確定してるわw
そもそもこのタイトルのチープ感よ!誰の記憶にも残らねーだろこんなん今更スターウォーズの二番煎じとかアリエネーし配給会社ももーちょっと色気出してキャッチーな邦題付ける気はなかったんかいっ💦(って、思ったけど原題の方も『Le visiteur du futur』だとさ。売る気ねーだろマジでw)

そして…一口に「B級映画」と言っても大まかに分けて2種類あると思うんですね。先ず1つはウケ狙いでやる気満々で「B級映画」として作っている手合い。本作は正にコレに該当する訳です。そしてもう1つは「本人達至って大真面目に作ってるんだけどアイタタな出来で結果的にB級作品扱いされてしまったヤツ」ですね。コレはハリウッドMADEに非常に多い手合いで最近だとマダムウェブ辺りなんかがコレに該当すると思うんですが(苦笑)

そして前々から思っているんだけど、フランス人のコメディセンスって日本人と非常に近しいな、と!まあ簡単に言えば「笑いのツボが似てる」とでも言うのか。
だから映画冒頭からチョイチョイ細かくギャグ盛り込んでるんだけど、このノリが気持ち良く楽しめると言うのかね。まあ真面目に本作をフランス発のSF大作かと思って見ちゃった人なんぞは「どこかで観たような映画の切り貼りみたいな展開とお粗末なギャグの連続云々…」とか、これまた大真面目に評価してしまうのではないかと思われるのですがw、本作はそーじゃなくて大らかに笑い飛ばして時々シリアスでしんみりさせたりする、あくまでも「お茶目なB級SFちっく人情劇」として受け入れる度量が必要だと思います。

で、細かく細かく笑わせるギャグSFなんだけど、話のコアネタは「反原発」という、割と真っ当でシリアスな話だったりする。
終始くっだらないギャグ盛り込んでるクセに話が進んでくるといつの間にかしんみり泣ける展開になっていたりして!(マジだってば)、こういうバランス感覚もフランス人と日本人って似てるんじゃないかなーって思いますね。
そして低予算SFだけあってオチもやや強引で(だが、それもまたいいのだ✨)タイム・パラドックスとかバタフライ・エフェクト問題とかまるっと取っ払い展開なんですが(苦笑)個人的にこういうの、大好きですよ!いやいいねぇ~実に清々しくていいですよぉ~😊

そんなこんなで、超大作SF系(クソ真面目なヤツ)を楽しみにされている人には全く不向きですが、B級映画好きさんだったら気持ち良く刺さる良作!是非!!

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