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映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「DUNE デューン 砂の惑星 Part.2」@17作目

2024年03月15日 | 映画感想
「DUNE デューン 砂の惑星 Part.2」

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の鳴り物入りのシリーズ「DUNE(デューン)」Part.2遂に公開✨
…って、知った風に書いてますが、前作の時にちょっと調べたら本作二部作完結!?ってネット上で情報出て来て「え、こんなん絶対二部作で完結はムリやろ」と当時も思っていたんですが、どうやら本シリーズもSW(スター・ウォーズ)と同じで原作小説が時代を経てこの砂の惑星を描いていく壮大なSF歴史絵巻のような作品だそーで。だから要するにとりあえず原作小説の第一次ネタである「主人公ポールの覚醒と惑星の奪還編」に関しては本作で一応の決着、という事なんだろうと思われ。

あらすじ
その惑星を支配する者が、全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューン。宇宙帝国を統べる皇帝とハルコンネン家に命を狙われるポール(ティモシー・シャラメ)は、先住民フレメンのチャニ(ゼンデイヤ)と共に数奇な運命に翻弄(ほんろう)されながらも、皇帝とハルコンネン家への反撃に立ち上がる。(Yahoo!検索情報から丸パク)

という訳で、本作をザックリ一言で言うと「真面目なSW」
こういう書き方するとまーた「何にも知らないヤツがエラソーに」って言われそうですが、そーです何も知らないので書きたい放題なのです!←開き直りか💦
本作についてちょっと調べてみると「後のSWシリーズやスタジオジブリ作品に多大な影響を与え」みたいな一文が数多く散見されます。元々の原作小説が発表されたのが1965年だそうで、そりゃーSWよりもジブリよりもうんとうんと前に発表された作品なのでコチラが元ネタだというのは直ぐに分かるのですが…どうしても映像作品として先に売れちゃった方が「元ネタ扱い」されちゃうのは致し方ない事だと思いますわ。
なので、例えばだけどポールの出自ネタだったりポリティカルな展開、または「命の水」絡みで不思議な力が云々…辺りはSWを彷彿させられますし、サンドワームを乗りこなすド迫力シーンや虫の羽根の動きを模したようなデザインの飛行機?戦闘機?は風の谷のナウシカや天空の城ラピュタ等を連想させられます。

前作でもそうでしたが、本作でも何の説明もなく色んなSFちっく用語が乱発するので最初「は?何言ってんの???」とイミフの連続なんですが、それもスクリーンをずっと追っていればその内どういう意味なのかは分かってきます。ただ…映画冒頭で前作までの設定がザクッと説明されるものの、やっぱり一作目を事前に鑑賞しておくのはMUSTだと思います。

で、前作でもチラチラと意味ありげに見せていた「ポールの予知能力問題」が本作でつまびらかに…なったのか?💦
惑星デューンの原住民「フレメン」達に古くから言い伝えられている「救世主伝説」の救世主に祭り上げられてしまったポール(やや戸惑い気味)はフレメン達から救世主である事の証明をさせられるハメになり、更に身重のおかん(腹の中にいるポールの妹と自由にコンタクトが取れる!)はフレメン達から「新たな教母」としてこれまた祭り上げられ(現・教母が高齢の為の引き継ぎっぽい)親子共々フレメンのいいオモチャにされているのですが(←書き過ぎィー!)なんと都合良く、この母子はフレメンの思惑通り本当の教母であり本物の救世主だった事が証明されてしまったのです!コレにて一件落着✨…って、ヲィィ~ ←いやマジだから

ただ、この「ポールの予知能力」に関しては今後のシリーズでもまだまだ引きずるネタになりそうな予感です。て言うかさ、予知にばっかり目を向けちゃってたけど、結局ポールもおかんも「命の水」を飲んでも死ななかった(ので教母であり救世主であると証明された)だけでなくその能力が覚醒した、という事よね?それで予知だけでなく自分の過去に到るまで自分が知らなかった事(出自)等が全て分かるようになった、という解釈で合っていると思うのですが。

まーそんなこんなで、映像に関してはそりゃもうビルヌーブ監督ですわ。文句を付ける必要があろうかと。IMAXで鑑賞したけど音響も凄まじかったわー✨
こういう作品観るとさー、今年「ゴジラ-1.0」がアカデミー賞の視覚効果賞を受賞した事の凄さに改めて思いを馳せますね。もうね、明らかに映像のVFX等に割いてる予算が桁違いなんですよ。もしも白組にDUNEのVFX予算をまるっと与えたら一体どんな映像を作ってくれるんだろう…日本の技術の高さと確かさに羨望と溜息が出ますね。言っちゃアレですがその内白組の会社と中の人全員がまるっとハリウッドに超高額で買収されてしまうのではないかと心配になって来ますね(いや彼らにとってはその方がやりたい事にうんとお金が遣えて幸せなのかもしれないな…)

さて、本作で一応ポールの救世主としての覚醒と、亡き父の敵討ちを果たし半ばクーデターのような形で惑星デューンの覇者となった訳ですが…ゼンデイヤ演じる「チャニ」との関係(映画ラストのチャニのあの何とも言えない表情には胸がチクチクしたわ)、そしてポールのデューン統治を認めない宇宙皇帝側との全面戦争が次回のPart.3で展開されるらしい…
ビルヌーブ監督はどうやら今の段階で「次回のPart.3までしか作る予定はない」みたいな事言ってるらしいですが、今後SWシリーズのように別の監督に引き継いで更にシリーズ拡大していくのか、どうなって行くんでしょうなぁ。とりあえずMCUが危機的壊滅状態の今(コラコラ)見逃してはならない新たなハリウッドの柱シリーズとなったのは間違いないでしょう。

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