天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画2024】「ゴールデンカムイ GOLDEN KAMUY」@4作目

2024年01月19日 | 映画感想
「ゴールデンカムイ GOLDEN KAMUY」

野田サトル氏著の同名タイトル大ヒットコミックスをアニメ化→からの~実写映画化。主人公「不死身の杉元」役を山崎賢人君が担当。
…またこのパターンかよ。と正直思った。もうこれ「キングダム」の焼き増し版っすか?大ヒットコミックの実写映画化の主人公は山崎賢人君がやらないといけないという法律でも日本にはあんのかよ!邦画界山崎賢人君にちょっと頼り過ぎなんちゃいます?いくら何でもここまで山崎賢人君使うと観に行くコッチも飽きますわマジで…て思ってた。

あー因みにこれまたキングダムの時と全く同じパターンなんですが、自分本作の原作コミックもアニメも未読&未見。予告編を映画館で数回観たのが本作における情報の全て。
だから正直言って予告編観た段階で大して興味湧かなくて「ナニコレ徳川埋蔵金のアイヌパターンみたいな感じの話?アイヌよくわからんし日露戦争?興味ねーなーしかも主役がまた山崎賢人君でしょ?まあコレはスルーするかなーあーでもキングダム全然期待しないで観に行って大当たりだったし、本作もまさかの大化けする可能性あるよなー時間が合ったら観てみるのもアリかなー」位の気持ち。あははまた前振り長くなってしまったな💦

あらすじ
明治時代後期の北海道。日露戦争に従軍した元陸軍兵・杉元佐一(山崎賢人)は、一獲千金を夢見て砂金を採っていた際、アイヌ民族から奪われた金塊のうわさを知る。金塊を奪った男は投獄されたとき、その隠し場所を示す入れ墨を24人の囚人の体に彫って彼らを脱獄させ、彼ら全員の入れ墨によって一つの暗号が構成されているのだという。あるとき、ヒグマに襲われた杉元はアイヌの少女(山田杏奈)に救われる。アシリパという名前の彼女は金塊を奪った男に父親を殺されており、父の敵を討つため、金塊を追う杉元と行動を共にし始める。(Yahoo!検索情報から丸パク)

めちゃくちゃ面白い!

いやマジで!すんげー面白かったわ未だ観てない人は直ぐに劇場に行ってコレ観た方がいいよ!!
自分上にも書いたけどそもそも原作もアニメも見てないほぼ情報ゼロ状態で観てるからさ、「言うても山崎賢人君でしょ?キングダムとキャラ丸被りなんちゃうん」って思ってたんだけどさ、いやぁー彼って凄い役者さんだねーぜんっぜん違う人に見える、て言うかしばらく山崎賢人君だって気付かなかったわ。しかもさ、途中で銭湯に入るシーンがあって上半身裸(傷だらけの身体を見せる演出)になってるんだけど…「え、この身体ってCGなんですか?」って疑いたくなるほどガッチガチに鍛え上げられてて鳥肌モノですよ。

映画冒頭の二百三高地での激闘シーンからスケール感がエグい!邦画も段々こういう作品撮れるようになって来てるんだなぁ~
それから厳しい冬の北海道でのヒグマと格闘シーンとか…作り物だって判っていても尚すんごい迫力!ヒグマのシーンは何度か出て来るんだけど夜の暗闇の中でアシリパと2人でヒグマに襲われるシーンとか凄い緊張感だし絵作りも本作本当に上手いと思う!クライマックスの馬橇バトルシーンとかとにかく手に汗握る連続技!

そして…意外な事にユーモラスなシーンがちょくちょく挿入されていてそれが物語に緩急ついていいバランスを取っている。
言っちゃアレだが本作って話の大筋自体は相当シリアスでしかもかなり残忍でグロいシーンも多く息苦しくなるような内容なんだけど、この何とも言えない緩いユーモラスなシーンが挟まれる事でピリついた神経が「ふっ」と解放されるような…救われたような気持ちになると言うのかな。本当に絶妙のバランスだったと思う。

本作大物役者さん+人気若手役者さんがズラリと名前を連ねていて(こういう部分もキングダムと被ってると思ってたんよね)キャラの見分け付くんか?人物相関図ちゃんと脳内で構築出来るんか?とちょっと心配だったんだけど、それも杞憂でしたねーて言うか、本作登場人物全員キャラ濃過ぎるわ!w
まーでも主人公の2人、山崎賢人君とアイヌの少女「アシリパ」を演じた山田杏奈ちゃんはお見事でした。正直さ、予告編観た時にアシリパのキャラがすごい地味に見えて「え、このヒロインちょっと地味過ぎんか?これでスクリーン映え大丈夫なん?」って思ってたんだけど、なんのなんの!めちゃ愛らしくて勇気があって清涼感もあり、そして時々ユーモアたっぷりで茶目っ気もあるとてもチャーミングで魅力的なキャラクターを演じられていましたね。一気にファンになっちゃったワ!

という訳で、やっぱりキングダム同様シリーズ化する模様で、本作では物語の導入部分(世界観と設定とキャラ見せ)が中心でこれからようやく話が大きく動き出す…というトコロで終わっているんですが、それでもとにかく見せ場が多く物語り自体も面白く、キャラも立っていて緩急の付け方も良く、何もかも大満足出来る作品だったなーと。
あ、そうそう…イマドキはもう当たり前になって来ていますが、エンドクレジットが流れ初めても席を立たないようにしましょう。折角のいいシーンを見逃しては勿体ないですよ!
コメント
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