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天網恢恢疎にして漏らさず

※現在はてなBLOGに移行中なので記事が錯綜する…かも

「成田-パリ間」機内で見た映画・PART2

2011年01月12日 | 映画感想
昨日の続き、成田-パリ間の機内上映で鑑賞した映画のレビュー。
今回は帰りの機内で鑑賞した分。レビューは鑑賞した順です。

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「遠距離恋愛 彼女の決断」

昨年秋日本公開(公開終了)
ドリュー・バリモアとジャスティン・ロングのラブコメディ。
見に行きたいなーと思いつつ何となくスルーして公開終了しちゃった作品なので見れて良かった。

NYのバーで知り合って意気投合したジャスティンとエリンだが、エリンは6週間だけ研修の為に
この地にいるだけの身。更に「新聞記者になる」のが夢だったエリンは恋愛にかまけている場合じゃないので
素直にその旨をジャスティンに伝え、ジャスティンも納得して「6週間限定のバカンスラブ」をお互い
思いっきり謳歌していたが・・・まあ要するに「お遊びのつもりが本気になっちゃったよママン」なラブコメ。

ケツの青い中高生の恋愛じゃない、お互いアラサーで真剣交際が「=自分の人生を左右する(結婚)」に
直結していると双方が認め合っている関係なだけに、この年齢になってからの遠距離恋愛というのは
色々悩ましい事が多い。
まあぶっちゃけ「お互いの肉欲処理」的な事だったり、浮気の心配だったり(まあコレはどこにいても尽きぬ悩みか?)
直ぐに会える距離だったら見つけられる些細な「浮気のシグナル」を距離が邪魔してキャッチ出来ないだけに
どうしても疑心暗鬼になりがちなのは仕方ないだろうと思う。

後、コレは現代女性ならではの悩みだけど「仕事と恋愛のバランスシート」
今は結婚しても仕事を辞めずに一生働くのが当たり前だし、エリンはジャーナリスト(新聞記者)として
生きて行きたいという明確な目標を持って勉強をしている身。ジャスティンの近くに移住したいけど
NYではどうしても記者としての仕事が見つからない。それに地元新聞社でエリンの書いた記事が認められて
ようやく正社員登用の話も舞い込んで来てこれからが彼女の仕事人生において正念場。
こんな時、アナタなら仕事を取って男を捨てるか、仕事を捨てて男に走るか・・・さてどっち!?

・・・とまあ、独身アラサー女子なら見ていて共感出来る部分がいっぱいあるんだろーなー(遠い目)
え?私?ちなみに私も独身時代は「東京-名古屋間」の遠距離恋愛だったけど、私は元々働く事が大っ嫌いだったから
なーんの悩みもなくスポーン☆と仕事辞めて東京に嫁ぎましたよ。ええ。^^;
だってさー、私達がいわゆる「結婚適齢期」って言ってた頃なんて、地元同士で結婚したって「寿退社」が当たり前の時代。
「女性総合職」なんて、なんだか怖ぁ~い!・・・みたな風潮だったんですよ!マジで!!

本作みたいな話を見ると、「もし私が後10年遅く生まれていたら、今頃何やってんだろーなー」とか考えちゃう。
やっぱり仕事してたのかなぁ。たとえ結婚していたとしても、きっと仕事は何かしら続けてるんだろうなぁ~とか。

どうでもいいけどさ、アメリカでも「草食系男子」ってのが流行ってるんでしょうかね?
本作のジャスティン君もどちらかというと・・・いやどっぷり草食系なタイプだもんな。
てか、やっぱ女も一生社会で仕事持って働くような時代になって、世界的レベルで女性の「肉食性」が全面に
押し出されるようになってきたのか・・・!?

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「奇人たちの晩餐会 USA」

日本での劇場公開はなく、2011年2月18日DVDリリース決定。
本作は1998年にフランスで制作された同名タイトル(USAなし)のハリウッドリメイク。
98年制作作品はセザール賞(フランスのアカデミー賞的なもの)の脚本賞、主演男優賞、主演女優賞を獲得した傑作。
ちなみに98年制作のオリジナル版は未見です。

まあ・・・日本で劇場公開しないのは頷けるわ。だって日本で知られた役者が全く出てないし。
たとえ日本ではメジャーな役者が1人も出てなかったとしても、作品自体のクオリティが高ければ劇場公開しても
単館で細々と元取る位の興行収入は出るだろうと思うんだけどね・・・要するに作りも「う~ん」てな感じだし(苦笑)

オリジナル版とは設定等を大幅に変更しているそうで・・・と言うか、オリジナル版を踏襲しているのは
「奇人を集めては披露してバカにするという悪趣味極まりない晩餐会を開催する」という部分だけ。
主人公ティムは投資会社に勤める平社員で、プロポーズしまくってもやんわり逃げられてる彼女(美人ちゃん)は
新進気鋭の芸術家をプロディースする、キュレーターのような仕事をしている。
平社員の主人公に初めて大出世出来るかもしれないチャンスが巡って来た。そのチャンスを物にする為には
社長が主催している「奇人を集めて物笑いにする晩餐会」に誰か面白い人を見つけて連れていかなければいけない。
困っている所に「死んだドブネズミを拾ってはく製にしてジオラマを作る」という変わった趣味の男・バリーと出会い、
バリーを晩餐会のゲストとして呼ぶ事を思い付くのだが・・・

「死んだドブネズミを拾ってはく製にする」と文章にして書くとすげーおどろおどろしいんだけど、コレが実際は
ネズミに可愛いお洋服を着せて小物にもすんげー凝ってて「リアルなピーターラビット状態」でめっちゃくちゃ可愛い♪
映画冒頭でこのネズミちゃんジオラマ制作のシーンが出て来るんだけど、このシーン見るだけで満足だわ。
もう後はほとんどどうでもいい・・・あ、もう1つ。彼女がプロデュースしてる「新進気鋭の芸術家」ってのが
妙に気を惹くキャラって言うのか(苦笑)物凄いバタ臭い「肉食系」で、ある意味バリーじゃなくてこの芸術家に
晩餐会に出てもらった方がウケるんぢゃねーの?とか思っちゃう。

根本的に「KYで天然で何をやらせても主人公の足を引っ張るイラつく男」、という使い古されたキャラ設定と展開が
もうどうしようもなくイライラして全く笑えないので私には向いていないんだな。
この手のキャラがどうしてウケるのか理解に苦しむ。そして必ず最後は「ほんわか幸せ風味」なのもイラつく。
何でこんなにイラつくのか。更年期障害なのか?(ヲイ

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「ソーシャル・ネットワーク」

2011年1月15日~日本公開予定。
世界最大のSNSサイト「facebook」の創始者にして世界で最も若くしてビリオネア(自力での個人資産10億ドル超)となった
マーク・ザッカーバーグ氏の、彼がfacebookをどのようにして立ち上げて行ったか、そしてその後どうなったかを描いた作品。
映画はベン・メズリック氏著のノンフィクション「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」を元に制作しているそうだ。

何年か前に「23歳にしてビリオネアになったハーバード大の学生」という経済ニュースを見た時に初めて「facebook」という
SNSの存在を知ったんだが、日本では定着していないようですね。私もMixiはやってるんだけどなぁ~^^;
でもMixiなんて所詮日本国内だけで細々やってるSNS、facebookとは規模も格もまるで違う。
ニュースを見た当時「もうアメリカンドリームなんて昔の話だとばっかり思ってたのに、こんなご時世でも凄い事をやらかす
ヤツってのはいるもんだなぁ~。てかやっぱハーバード大の学生って頭いいよな。そりゃそーだよ世界一の大学だもんな(苦笑」
等とダーと話をしたのは覚えていたが・・・プロフィール見たらマーク・ザッカーバーグ氏って今まだ26歳か!
えーと、マーク君は独身かな?もしよかったら(よくねーよ)おばちゃんと結婚してみないか?^^;

実際のマーク・ザッカーバーグ氏がどんな人間か知らないけど、この映画で描かれている彼の様子はきっと周囲のリアルに
彼を知っている人達が見たら「うんまあ実際のマークもこんな感じだよな」位は言うんだろうなーと。
世間の人が「天才」と聞いてイメージするような、何ていうか「天才過ぎるが故に人間関係構築能力が著しく欠けたタイプ」
映画冒頭、付き合っていたボストン大学の女子学生エリカと口論になって別れるシーンから始まるんだけど、この口論のシーンからして
とにかく物凄いヲタっぷり炸裂。てかお前が頭いいのはもうよく判ったからその嫌味ったらしい言い方止めろや(怒)って感じ。

映画はその後(facebookが世界規模に大きく発展した後)に大学時代の仲間や最初にfacebookを一緒に立ち上げたものの
その後裏切って解雇した親友から訴えられて話し合いをしているシーンと、facebookを立ち上げるまで~立ち上げた当時の様子を
差し挟む形で見せている。

あれだね、現実はとてつもない和解金支払って訴訟は取り下げという形になったらしいけど、映画見る限りでは確かに
ボート部のイケメン双子達のアイディアを横取りした形にしか見えないわな(苦笑)
きっと悪気はないんだろうけど激しく誤解を受けるタイプ・・・マーク・ザッカーバーグ氏を援護するとしたらこんな感じか。
親友だったエドゥアルド・サベリンを追い出したのだって、きっとマーク氏本人の意思ではなかったんだろうけど
結局彼はfacebookを軌道に乗せるのにお金がなかったからエドゥアルドの財力をアテにしてただけで、更にエドゥアルドよりも
金を引っ張って来れる人間(ショーン・パーカー)が現れたから、あっさりエドゥアルドを切り捨ててしまっただけ・・・
そういう風にしか見えないんだなぁ。^^;

ただ、何の苦悩もなく裏切ったり切り捨てたんじゃないよ、と。決して裏切ったつもりも切り捨てたつもりもなかったんだよ、と。
そういうマーク氏側の心のひだのような物も丁寧に拾い上げて表現されていましたね。

まーでも、マーク君やっぱお前他人のアイディアをパクッたんだろ?(ヲイ
コメント
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